身近な自然となかよくblog (旧「菊名エコクラブblog」)

自然環境と調和した持続可能な社会を!

by NACS-J認定 自然観察指導員 松田 照之

自然を大切にするために私たちが個人個人でできること

2018年05月19日 07時53分18秒 | 新カテゴリー:4.初夏の活動、プールのヤゴ救出
昨日、ある団体の方たちと、来年の自然観察会に向けての打ち合わせを私の自宅にて行いました。
駅で待ち合わせて自宅に向かうまでも、また打ち合わせの中での話も実りあるものとなりました。

その一つは、この団体が年に一度の自然観察会を終えてた後、一人一人がご自分の生活の中で、どのように自然を大切にしていくかについてです。
自然観察会での経験や学習を元に、それぞれの生活の中で自然を大切にしていくことが真の目的だからです。
自然観察会を開いて、参加していただくというのは、そのきっかけづくり。
後は個人個人がご自分でできることをしていく必要があります。
そこをどうフォローするかということも議題となりました。

環境問題、特に生物多様性の崩壊や緑の減少によるヒートアイランド現象。
その解決策として、まず自然観察をすることというのは基本になります。
そして生物生息環境を保全したり、植樹などにより緑を増やしたりすることも重要です。

でも、その前に私たち一人一人が自然へと回帰していくこと、意識が自然環境の方に向くこと、心の中に自然環境のことがあることが必要なのだと思います。
なぜなら私たちは日常、情報の入ってこない事柄についてはどんどん忘れていき、意識の中に自然のことなどなくなり、心が自然の方へとは向かなくなるからです。

それをなくすには、たとえ小さくてもいいから、家の敷地内にビオトープを創ったり、ドングリ緑化をしたりすることです。
そうすれば、家を出たり入ったりする度に、その自然とふれあうことができます。
それが個人で始めるのに最も優しい、自然環境の創出・復元と同時に自然とふれあえる環境づくりだと思います。