2011年の4月上旬、菊名池公園では桜の花が美しく咲いています。
菊名池の東側(菊名に向かうバス通り側)から対岸を眺めると、満開の桜が水面に映っていて、とても美しい光景です。
そんな中、桜以外の春の植物、野の草花たちも花を咲かせています。
ここでは菊名池公園内や、すぐそばの土手に咲く野草の花を紹介します。
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菊名池では桜が満開の中、冬鳥でカモの仲間のキンクロハジロがまだ群れています。
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ヒメオドリコソウ(シソ科)
茎から葉が四方向に出ていて、うすピンクの小さな花を咲かせるヨーロッパ原産の野草です。
日本古来のものとしては、ヒメオドリコソウよりも大型の オドリコソウがありますが、菊名には生育していません。
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ホトケノザ(シソ科)
葉の上に乗るように赤く細長い花が咲いている様子を、ハスの花に座している仏さまの姿に見立てて、この名があります。
春の七草の一つであるホトケノザは正式名をコオニタビラコといい、こちらで紹介しているものとは別の植物です。
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セイヨウタンポポ(キク科)
私たちの身近に生えるタンポポには、日本古来のニホンタンポポとヨーロッパ原産のセイヨウタンポポとがあります。
調べてみなければ、はっきりとはわかりませんが、菊名池公園内のタンポポはみなセイヨウタンポポのようです。
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ニホンタンポポ(カントウタンポポ)(キク科)
セイヨウタンポポは暖かい日なら冬でも花を咲かせることがあります。これに対し、ニホンタンポポは春にしか花を咲かせません。
菊名池公園内には生育していないようですが、そばにある 土手に生育しています。
近年ではこのような土手自体がすっかりなくなってきているので、みんなで大事にしていきたいところです。
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カラスノエンドウ(マメ科)
エンドウマメを小型にしたような草姿で、緑の葉と赤ピンクの花が綺麗です。
草全体を湯がいたり天ぷらにしたりして食べる、食べられる野草の一つです。
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ヤエムグラ(アオイ科)
茎の回りに細長い葉が8枚ほど、車輪のような形に生えている野草。花は緑色をしていて小さいので目立ちません。
葉や茎に細かな毛が生えていて、取って服に付けてみると付きます。五月後半になる実にも毛が生えていて、服に付きます。
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ハコベ(ナデシコ科)
春の七草の一つで、とても小さな白い花を咲かせるナデシコ科の野草です。
草全体を湯がいたり天ぷらにしたりして食べる、食べられる野草の一つです。
また、昔はハコベを炒った粉に塩を混ぜてハミガキにして いたそうです。
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スギナ(トクサ科)
スギナはシダの仲間なので花は咲かせませんが、その代わり土筆(つくし)を出します。
土筆は、日本では昔から春の象徴的な存在ですね。
昔はあちこちの土手などでたくさん見ることができましたが、近年では土手自体がすっかりなくなってきてしまいました。
菊名池そばの土手に生えています。
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タチツボスミレ(スミレ科)
町なかでも、ちょっと地面が残っていることころなら生える、最も身近な野生のスミレです。
菊名池そばの土手に生えています。
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シャガ(アヤメ科)
白地に黄や紫の模様のある花をしたアヤメの仲間。
雑木林沿いの日陰の湿った斜面などに生育しますが、菊名池公園のものは、武蔵野の雑木林を復元する目的で植えられたものです。
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ハナニラ(ユリ科)
星型の白い花を咲かせる南アメリカ原産の野草。
きれいな花を咲かせ葉や茎にニラのような匂いがあるので、この名があります。花は甘い感じの良い香りがします。
春にはこのように、桜以外にも色々な春の花が咲きます。
桜と同じように春にしか花を咲かせないものが多いので、今の季節に見ておかないと、来年の春までみられません。
ついつい桜を見上げてばかりで、足元に咲いているこれらの花を踏みつけてしまうこともあるかと思いますが、桜と比べたら小さく目立たない花でも花は花。あなたのお花見のレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。
それが身近な自然を大切にする第一歩となります。