トッペイのみんなちがってみんないい

透析しながら考えた事、感じた事。内部障害者として、色々な障害者,マイノリティの人とお互いに情報発信したい。

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おいらのメンタルヒストリー その2

2008-03-19 01:22:08 | 透析
 次の変調は、大学生の時。上野の国立博物館で起こった。
 
 狩野芳崖の「悲母観音」の絵を見ていた時、身体の平衡感覚がおかしくなって、じっとしていると倒れてしまいそうになる感覚に襲われた。動悸はするし、冷汗が出てきそうになった。絵画鑑賞どころではない。歩くしかない。

 それから、度々発作?が起きるようになった。突然、場所も選ばずに。

 時間がたてば収まるのである。でも、いつそんな状態が起きるか予測がつかないのが恐怖だった。オーケストラを聴いている時に起こったこともある。

 寝る前に起こった時は、朝になったら死んでしまうのかと思った。

 それと並行して、目がちかちかする現象が起こった。初めは視野の一角に生じる。それが段々と面積を広げていく。やがて、ピークに達した後、徐々に面積が小さくなって収まっていく。これも、時と場所を選ばないから厄介だった。試験の時に起こったらなんて心配していた。困った事に、この現象が起きる時は、必ず頭痛を伴うのである。

 でも、いい意味で慣れてきたのだ。動悸がしても、倒れそうな感じがしても時間がたてば収まるんだ。心臓も止まったこともないし、死ぬようなことはないんだって、受け入れるようになった。嵐が過ぎ去るのを待っていれば良いんだと。そしたら、症状が収まってきた。

 パニック障害ということが社会に知られるようになったのは、症状が出なくなって暫くたってからだった。