サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

チャリティマッチであり、なでしこの底上げの試合でもあり…

2012年12月26日 | サッカー

今日は国立競技場でチャリティマッチ観戦。
震災復興支援のためのチャリティマッチです。
集まった観衆は3万人以上。
単純に考えて6千万円が集まったということですね。
支援目標項目はパンフレットに具体的に書いてありましたので有意義に使われるでしょう。

試合は前半が、Oー21なでしこジャパンvsUー20なでしこジャパン。
後半は、女子オールスターチームvs男子OBチーム。
チャリティマッチではあるが、いろんな見所がある試合でした。

前半はUー20なでしこジャパンの選手たちが、フル代表の選手たちにどう立ち向かっていくか。ことに皇后杯では早くに姿を消してしまった日テレベレーザの田中美南などはモチベーションも高かったように見えたし、皇后杯で優勝したものの出番のなかった田中陽子のモチベーションはひときわ目を引いた。
前半25分くらいかな、その田中陽子、田中美南、高木ひかりが、中里優、村松智子、和田奈央子に代わった直後にOー21が先制。
3人が一気に交代して落ちつかない時間だったのかもしれない。
決めたのは澤穂希!やっぱり持ってます。
それにしてもINACの選手達は連日の試合でご苦労さまです。

また怪我から復帰した宇津木選手の元気そうなプレーも久しぶりに見ることができたし、大儀見、安藤、熊谷選手など海外でプレーする選手たちのプレーも見ることができた。
大儀見選手は後半豪快なゴールも決めてくれたし。熊谷選手も。

前半終了間際には左SB鮫島がドリブルでしかけて攻撃参加。最後は右足のボレーシュートで3点目。見せてくれました。

後半はいよいよおじさんたちが登場、観客席を沸かせてくれました。
もっとも観客席を沸かせていたのはやっぱりラモス。見事なアシストもあったし。
おじさん都並もかなりハートを掴んでいた。
北澤は正確なシュートでネットを揺らし(現役時代は随分と外したのを見た記憶があるが)、前園はえげつない切返しから弾丸シュートを叩き込む。加藤久さんは最終ラインでにらみをきかし、木村和司は正確なパスを送る。名波はラボーナで見せ、福西は相変わらずのフィジカルの強さを見せる。藤田、三浦淳宏は先輩をたてたプレー。水沼は息子そっくりのボールタッチ(逆ですね)、松木さんは笑いをとる。武田は最後にGKとして再登場。残念ながら横っ飛びしなければならないようなセービングの機会はなかった。
まあそんなこんなで楽しませてくれる45分だった。
体力は衰えても技術は衰えない。
なでしこは15分ずつ、Oー21チーム、Uー20Aチーム、Uー20Bチームが出たって感じだった。
ことにUー20のDF・GK陣には、おじさんたちのフェイントや強烈なシュートが、攻撃陣には福西のつぶしなどが貴重な経験の場になったのでは。
佐々木監督はこの変則的なチャリティマッチをうまく活用したのではないでしょうか。

チャリティマッチということもあり野暮なことは言いたくはないが、試合前の挨拶がほとんど何を言っているのかわからない(少なくともバックスタンドは聞きとりにくかった)など、改善できるものならしてもらいたい点もあった。
また先発メンバーの発表もないし、試合中の出場選手の電光掲示板の表示、交代時の表示もないので、誰が誰かを見分けるのが大変だった。
例えば近くの席の親子連れが、後半ずっと田中美南のことを大野と勘違いをしていて「大野速いね。大野が見れてよかったね」と会話をしていた。「いえいえ、あれは田中美南です。背番号は両方とも11番ですけどね。大野選手はもう引っ込みました」とよっぽど教えてあげようと思った。プレースタイルもだいぶ違うんだけどなあ。

ほんで明日は仙台でのチャリティマッチ。仙台までは行きませんが。

これからもチャリティマッチが根付いていくといいなあと思います。

(敬称は略させていただきました)


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