サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

阿波踊り~手話ミュージカル

2010年08月29日 | 手話・聴覚障害

聞こえない人・聞こえにくい人・聞こえる人が混在した“連”が、高円時の阿波踊りに長年参加していて、
土曜日に見物に行ってきた。知人も多数参加しているし。
聞こえない人がどうやってリズムをとっているかというと、太鼓の波動というか、
音は聞こえなくても、空気振動として振動が伝わってきて、それでリズムをとるようだ。
実際その場で耳をふさいみると、太鼓の振動を感じることが出来る。

高音に比べると太鼓などの低音は割合聞こえやすいという側面もあるので、
ある程度聞こえている人もいるだろうし、誰かの踊りを見ながらタイミングを図っている人もいるかもしれない。
そのあたりは皆に確認したわけではないのでよくわからないのだが。

以前、ワイルドザッパーズというアメリカのダンスチームが来日した際、
タイミングは、低音の振動でとっていると語っていた(アメリカ手話で)

翌日の日曜には、手話アイランドのミュージカルを見に行ってきた。
こちらも、聞こえない人・聞こえにくい人・聞こえる人が混在となった手話ミュージカル。
小さな子供でも楽しめる楽しいミュージカルだった。

舞台の最後に、映画「アイコンタクト」のサポートソング「A.I.O」を、GOMA♀さんが手話を交えて熱唱。手話の猛特訓の成果が。
こちらはGOMA♀のサイト
http://gomaco.tv/

手話翻訳・指導をしてくれたのが、手話アイランド。
歌詞や手話もこちらに載ってます。
http://www.shuwa-island.jp/aio/

 


 


言語脳科学者酒井邦嘉さんとのトークショー

2010年08月27日 | 映画「アイコンタクト」について

来たる9/11(土)に酒井邦嘉×中村和彦トーク
「アイコンタクト/目は脳の一部である」~手話とは何か、言語とは何か~
というトークショーが開催される。
http://www.superedition.co.jp/biblio/event/100911/

酒井先生の専門は、脳言語科学。
脳言語科学とは、これまで典型的な文系と考えられてきた言語学と、典型的な理系と考えられてきて脳科学とを融合する、新しい境界領域。
実は映画制作中、参考に酒井さんの本(『言語の脳科学』『科学者という仕事』)を読んだとこころ、目から鱗(へー)の連続で、酒井さんに取材し、ご出演願おうと、さんざん(勝手に)悩んだ。
いわゆる識者に出てもらうべきではないという結論に達し、その時は縁がなかったのだが、映画公開記念に誰かとのトークショーをやらないかという話になった時、酒井さん、酒井先生、酒井邦嘉さんしかいない!と主張し、実現したトークショー。

酒井さんは研究の対象として手話にも詳しく、脳科学の立場から、手話は自然言語であると明快に語っている。例えば、脳の言語野が損傷すると失語症になるという事はよく知られているが、手話使用者の言語野が損傷すると手話の失語症になる等、興味深い事だらけだ。

なんだか難しそうな話でもあるが、難しいことを簡潔に語ってくれる人で、手話に興味のある人はもちろん、そうでない人も目から鱗の連続だと思う。

ちなみに、爆笑問題のニッポンの教養 にも出演
http://www.nhk.or.jp/bakumon/previous/20090203.html

手話通訳もつきます!パソコン要約筆記もつきます!
ろう者、中途失聴・難聴者の方も是非是非ご参加を!!

予約受付は
電話 3408-9482 
メールやFAXでも予約できます。
メール info@superedition.co.jp
FAX  03-3479-6386
お名前(カタカナで読みがわかるように)、ご連絡先を記入して「アイコンタクトイベント希望」と書き添えて。


「プライドinブルー」上映会

2010年08月26日 | 日記
学校の先生方主催の「プライドinブルー」の上映会に呼ばれてきた。
8月25日は知的障害者日本代表の初戦と同じ日。
感慨深いものがあるなと思っていたら、
相手国のエジプトの不参加が決まり試合がなくなったそうだ。
結局初戦は28日のサウジアラビア戦になった。

映画は何回見たかわからないくらい見ている。
ああすればよかった、こうすればよかった等の反省点も多々あるんだが、
ドキュメンタリーの強さなんだろうか、結構見入ってしまった。