サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

障がい者サッカー7団体統一ユニフォーム

2017年06月29日 | 障害者サッカー全般
各障がい者サッカー7団体の代表選手がJFAハウスに集まり、統一ユニフォームがお披露目された。
私も当然行ってきた。

サムライブルーやなでしこジャパンとは異なるものの、今後の国際試合では7団体が同じ青いユニフォームに身をまとい代表としての誇りを胸にプレーすることになる。
左胸の日の丸の下にはそれぞれの協会のエンブレムが配置され、各々がたどってきた歴史も感じさせる。

そのユニフォームで最初に世界に挑むのは電動車椅子サッカー。明日、アメリカへと飛び立つ選手たちも全員が集結し、壮行会に参加した。

来月トルコデフリンピックに参加するデフサッカー男子代表も電動車椅子サッカーに続き、同じユニフォームで世界に挑む。

ユニフォームは、フィールドプレイヤーが青、キーパーは黄色。セカンドユニフォームは、それぞれ白、緑となっている。

将来的にはサムライブルーやなでしこジャパンと同じユニフォームに統一ほしいと思う。そのためにはいろいろとクリアにすべきこともあり、田島会長の言葉を借りれば「半歩前進」したということになる。

7団体の横のつながりは、着実に深まっていると感じる。

トルコサムスン デフリンピック取材断念…

2017年06月29日 | デフリンピック

デフリンピック史上初の大型壮行会が、参議院会館で本日(6月28日)開催されたそうだ。http://www.asahi.com/articles/ASK6X431ZK6XUTIL01Z.html

デフリンピックは、聞こえない聞こえにくい人たちのオリンピック。パラリンピックよりもはるかに長い歴史を有し、トルコ黒海沿いの街サムスンで7月18日~30日に開催される。

当初私も当然トルコへ行くつもりだったが、メディアとしての取材は断念した。とてもとても残念だ。一つ前の記事に書いたように、電動車椅子サッカーワールドカップの撮影に直前までアメリカに行っており、帰国後、すぐにトルコに向かうことは様々な理由でむずかしいとの判断だ。そこまで頭が回らないというのが正直なところだろうか。お金も。


ここで、私とデフリンピックとの関わりを簡単に振り返っておく。
2006年ろう者サッカー女子日本代表チームの存在を知り、ドキュメンタリー映画を作ることを決意。2009年台北デフリンピックまで追い続け「アイ・コンタクト」というドキュメンタリー映画にまとめる。同タイトルの本も執筆。
その後、女子サッカー以外の競技も観たい、特に男子サッカーチームに対する申し訳なさというか、中途半端にしか男子チームを見れていなかったこともあり、それならば他の競技も取材し「デフリンピック」という本を書こうと思いたつ。そして2013年ブルガリア・ソフィアデフリンピックへ向け、男女サッカー、女子バレー、ハンマー投げの森本選手、水泳の茨選手を事前取材、日本手話に加えて国際手話も少し学んだ。本の内容としては過去の先人たちにも取材し、デフリンピックが立体的に浮かび上がってくるような形を構想。しかし一度は決まった本の企画が、大会直前に流れてしまう。どうしようかと思ったがとにかくブルガリアへ向かい、サムライサッカーキングweb版にサッカー男女全試合の記事、スポナビに女子バレーの記事を書かせてもらった。
その時に勝いた記事の一覧は過去のブログ参照。
http://blog.goo.ne.jp/kazuhiko-nakamura/e/27737fcbd0f29c9fb563feb82b2e7b2b

女子バレーの準決勝は本当に胸を打つ試合だった。ハンマー投げの静かな熱い戦いや、水泳会場の熱狂的な応援も印象に残っている。
男女サッカーはどうしても厳しい目で観てしまった。

「デフリンピックはライフワークだな」という思いで、2017年デフリンピックも当然行くつもりでいた。 2015年度中に電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画を完成させ、その後は猛烈に日本手話、国際手話も学んで万全の態勢でトルコへ向かう予定だったが、電動車椅子サッカーのワールドカップが2年延びてそうもいかなくなってしまった。
 過去に取材した方々には大変申しわけなく思っている。2021年はどこで開催されようと行くつもりだ。手話も来年からきちんと学び直すつもりだ。

 サッカー男子、女子バレー、水泳の茨選手、そしてデフリンピックに出場する全ての選手のみなさん、力を出しきって帰国してください。

 ひょっとしたら衝動的にトルコに飛んでいくかもしれません。 


電動車椅子サッカーワールドカップ開催間近!(試合結果などの追記あり)

2017年06月28日 | 電動車椅子サッカー

待ちに待った電動車椅子サッカーのワールドカップ=第3回FIPFAワールドカップ2017が、7月5日~9日の5日間、アメリカフロリダ洲で開催されます。当初は2015年に開催予定でしたが、開催地も変わり、2年延期になったこの大会は第2回パリ大会以来6年ぶりのワールドカップとなります。

 2011年夏に撮り始めた電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画も6年!に及ぶことになり、その集大成として私も大会へ行って来ます。この6年の間にはいろいろなことがありました。ワールドカップに行きたくても行けない選手たちがいます。そんな選手たちのことを片時も忘れたことはありません。

最終メンバーの8名の闘いを映像に刻み込んできます。闘うのは選手だけではありません、スタッフ、ご家族、ヘルパー…、まさに総力戦となります。

日本選手団の出発は6月30日。

大会には10か国が参加。2つのプールに分かれ、グループリーグ4試合を戦った後、ベスト8が出揃い決勝トーナメントになります。
1位でグループリーグを抜けると他のグループの4位、2位の場合は3位との対戦になります。つまり一つでも上の順位にいることが重要になってきます。
外国チームの情報にはあまり詳しくはありませんが、日本代表は優勝をしてもおかしくないポテンシャルも秘めている一方、準々決勝で敗れてしまってもおかしくはありません。そういった意味でも、グループリーグで死闘を繰り広げボロボロになっては上位進出も危うくなるので、コンディション面を考えた戦い方も重要になってきます。

モバイル中継もあるので、日本からも是非、念を送ってください。
http://www.fipfaworldcuplive.org/
日程は以下。
( )内は日本時間。

グループリーグ
7月6日(木)9時30分(22時30分) 第1戦 日本vsアルゼンチン
日本代表の初戦。日本でとても見やすい時間なので是非応援を! 絶対に勝っておきたい一戦。

初戦は3-2の勝利でした。

14時(翌3時)第2戦 デンマークvs日本
できればこの試合までに2連勝しておきたい。

勝つことはできなかったものの2-2の引き分け。

17時(翌6時)第3戦 アメリカvs日本
2大会優勝の強豪アメリカとの対戦。1日に3試合というハードスケジュールでもあり、決勝トーナメントを見据えた戦いも必要になってくる。

0-9の敗戦でした。

 
7日(金)15時30分(翌4時30分) 第4戦日本vsウルグアイ
この日は、1試合のみ。日本
とアメリカ以外はこの日2試合を戦わなければならない。この日程を味方につけたい。

2対1と勝利しグループリーグを2位通過。


8日(土)この日から決勝トーナメント! 準々決勝と準決勝の2試合があります。運命を分ける日と言っても過言ではないでしょう。
グループリーグを何位で抜けるかによってキックオフ時間が変わってきます。


準々決勝
グループリーグ
2位通過でしたが、当初の予定とは変更になり15時(翌4時)キックオフ!
オーストラリアとの重要な一戦。日本時間土曜の深夜です。日本から声援を送りましょう!

日本は1対2と逆転で敗れました。もっとやりようがあったのではないか、そういった印象を持ちました。

日本は準々決勝で敗れ、5〜8位決定戦にまわることになった。
敗戦から2時間後の18時の試合に臨まねばならず、とても気持ちの切り替えが難しいとなった試合は、延長でも決着がつかずPK戦へともつれ込んだが日本が勝利をもぎとった。

翌日の5〜6位決定戦ではアイルランドを4−1と退け、日本は5位で全日程を終えた。