サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

東北魂

2011年03月30日 | サッカー
日本代表vsJリーグ選抜の試合、
小笠原選手はあきらかにコンディションが悪そうだった。
Jリーグ選抜の穴になっていたといってもいい。
しかしコンディションの悪さは当然のことだ。鹿島スタジアムは震災の影響で破損、チーム練習も一時中断。その間に大船渡や陸前高田に行ったりで。
いいプレーが出来ない可能性が高いのは本人が一番よくわかっていたのだろう。
だから当初は出場を迷ったのだと思う。
しかしそれにもかかわらずチャリティマッチに出場を決意し、プレーした小笠原選手を賞賛したい。
入場した時に着ていたTシャツに書かれた『東北魂』という文字には、血気迫る気持ちが込められているように感じた。見ただけでグッときてしまった。

もちろん他の選手からも気持ちが伝わってくる試合だった。
カズはこの試合にコンディションを合わせてきたのだろう。その点が本当に素晴らしかった。

残念ながら生観戦できずTV観戦していたが、チャリティマッチとだということを考えると試合後のセレモニーまで見せ切るという番組編成は出来なかったのだろうか?
ちょうど番組が終る直後、ベガルタ仙台の関口のインタビューだったようだし。
その後も今野やリャン・ヨンギ、小笠原のインタビューもあったのだろうか。
その点は本当に残念だった。

サッカーを愛する人にできること

2011年03月29日 | 日記

地震発生前からかかりっきりだったアジアカップDVDの作業がやっと終った。
その間、震災のことにきちんと思いを馳せる事もあまり出来なかった。宇都宮徹壱さんの『徹マガ』で震災に対するチャリティメッセージの原稿依頼を受けて拙文を寄せ「思いを馳せること、きちんと考えること」等を書かせてもらったが、自らが出来ているかどうか全く怪しい。むしろ自分に向けて「思いを馳せろ、きちんと考えろ」と書いたような気もする…。


サッカーを愛する人にできること~Football saves Japan の宣言~に全面的に賛同、賛同人に名を連ねた。




義援金はいろいろなところで告知されているが、
被災した聴覚障害者等への義援金を全日本ろうあ連盟でも募っている。
http://www.jfd.or.jp/tohoku-eq2011/donate


 今後はもう少しまめに更新します。

震災

2011年03月15日 | 日記

地震発生から4日が経ちましたが被害の深刻さには言葉もありません。
宮古市や南相馬市は映画「アイ・コンタクト」を上映していただいた場所、大船渡市は映画「るにん」で大変お世話になった場所でもあり、とても他人事とは思えません。
大船渡市に行った際は、堤防の高さや津波への警戒のメッセージが目にとまり、今回の地震でもまさかあの堤防を越えて津波が押し寄せるとは思いもよりませんでした。
地震発生以来テレビを見てはただただ被害の大きさに驚き動揺し、やらなくてはならない仕事をなんとかこなすといった無力感にさいまれる日々です。

被災地では情報が不足し大変困っている状況のようですが、情報はラジオからだけといった報道を聞くたびに、聴覚障害者の聞こえないことからくる情報不足も大変心配です。
おそらく被災地で尽力されている方もおられるとは思いますが。

今はただ、被災地、被災された方々のさまざまな意味での一刻も早い復興を願うのみです。