サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

ろう者サッカー男子日本代表はアジア3位、アンプティサッカーはw杯初の決勝トーナメント進出!

2014年12月06日 | ろう者サッカー

ブログではアンプティサッカーのことばかり書き込んでいましたが、同時期にろう者(デフ)サッカー男子日本代表は世界大会のアジア予選に、アンプティサッカーは現在メキシコで開催中の世界大会に参戦していました。
それぞれのことを少しだけ書き込んでおきます。

まずろう者サッカー男子日本代表。
日本ろう者サッカー協会 | JDFA

来年(2015年)に開催予定の世界大会(デフリンピックではなく、サッカー単独の世界大会のこと)の予選。日本は3位となりました。
過去にはアジア王者になったこともある日本。正直「どうしたんだ!」と思いましたが、優勝したイランや準優勝のサウジアラビアなどは急速に力を伸ばしているようです。簡単に言えば国がお金をかけ強化しているということです。イランなどはプロ並み(プロ?)の強化を図っていたようです。ろう者サッカーの世界の勢力図が変わるかもしれません。
綺麗ごとではなく、お金がないと強化もままならないのも事実。合宿を積み重ねるのもお金が必要。例えばブルガリアデフリンピック(2013年開催)前に、あと1度あるいは2度多く合宿を開催できていたら日本代表は間違いなく、もう少し上位にいけたはずです。しかしなかなかそうはいかなかったわけです。

世界大会の出場資格を得られたかどうかはまだ未定。当初予定されていたより予選の参加国が減ったことなどもあり審議中のようです。


そしてアンプティサッカー日本代表。
http://j-afa.com/wp/

グループリーグ初戦でアメリカ相手に1-0で世界大会の初勝利をあげ、続く第2戦で前回大会3位のトルコを3-0と撃破、イランが棄権したため勝ち点9でグループリーグ首位通過を果たし初の決勝トーナメント進出!
決勝トーナメント1回戦ではアンゴラと対戦し0-1と敗れ、ベスト16で大会を終えました。全試合映像もアップされています。トルコ戦2点目の流れは素晴らしい!アンゴラ戦、球際の争い激しいです。
その後公式な順位決定戦はないようですが、ガーナと親善試合をおこなった模様。

グループリーグでトルコは日本に負けてもグループリーグ突破をほぼ決めていたわけで、どういう戦略で日本戦に臨んできたのかはわかりません。その後トルコはベス4に進出を決めたようで大会日程をにらんでの戦略があったのかもしれません。しかしいずれにせよ日本の力がアップしてきているのは間違いないようですね。
アンゴラは3大会連続のウズベキスタンに勝利したようで、ベスト4はその他ポーランド、ロシア。

過去の大会をみると最高で15か国の参加。今大会は22か国が参加し過去最高となったようです。世界的な広がりをみせているのでしょうか。またアンプティサッカーの特色として戦争の影がある国が強い面もあるようです。
またアンプティサッカーは電動車椅子サッカーとともに東京パラリンピックの正式種目に立候補しましたが落選。しかし2024年には正式種目になる可能性も高いかもしれません。