サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

「なでしこの誓い」

2012年10月23日 | サッカー

なでしこジャパンの選手たちの、子どものころからの成長を描いた「なでしこの誓い(学研)」を読んだ。
著者は知人の上野直彦氏。
児童書だが、大人が読んでも充分読める本になっている。
ことに安藤梢選手の章は読ませる。
また基本的なサッカー用語の解説も載っているので、なでしこジャパンの躍進で興味を持ったサッカーど素人にもお薦め。
女の子も、おじいちゃんも、お母さんも、家族みんなで読める本。
とても欲張りな本です。
もちろんいい意味で。
もちろんサッカー大好きな、サッカー馬鹿にも対応してます。
選手も著者も、サッカー馬鹿だからね。
もちろん誉め言葉です。

構成としては、
プロローグ
第1章 川澄・上尾野辺選手
第2章 安藤・鮫島選手
第3章 大儀見選手
第4章 丸山選手
第5章 宮間選手
エピローグ
という流れだが、大儀見選手と丸山選手が逆でも良いのではないかという気もした。
ドイツでプレイすることになった安藤選手、大儀見選手をつなげ、その後にスーパーサブを持ってきている構成も悪くはないが、大儀見選手と宮間選手とつなげることによって、両選手の対比や結びつきを印象付けると、より面白く読めるのになあと勝手に思ったりした。
もちろん、単純な入れ替えは無理だけど。

拙著「アイ・コンタクト(岩波書店)」で、もっとも苦労したというか試行錯誤した点の一つは、選手の並びというか順番というか構成だった。
何度も何度も構成を入れ替えてシュミレーションし、自然に読める、自然に頭に入りやすい並び順を探った。
構成を入れ替えれば、内容も大幅に書き換えなければならない。
拙著「アイ・コンタクト」は絶対途中から読んでほしくないと考えて書いた本だった。
もともとが映画の人間だから、きっとそういう考え方をしてしまうのかもしれない。

「なでしこの誓い」から随分離れた話しになってしまいました。
「なでしこの誓い」に関して好き勝手なことを書いておくと、鮫島彩選手のことはもう少し読みたかったかなあ。
選手の人選に関しては、守備側の選手も取り上げてほしいなあという気もした。
また丸山選手のゴールに関しては、山郷選手とのエピソードを一言盛り込んでほしかったような。
ページ数の制約、児童書であることの制約(?)、物理的な取材の限界など、そうもいかない事情もあったのかもしれない。
選手名があえて明記されていないかなり不自然な箇所があったが、いろいろと事情もあったのかなあ。
まあ勝手な憶測で書いているだけですが。

言うのは簡単、書くのは大変です。
「なでしこの誓い」が、「読んで損はない」という本であることは確かです。


 


アニメ版ブラインドサッカー

2012年10月17日 | ブラインドサッカー

「銀河へキックオフ」というアニメを初めて見ました。
ドラマ中に「ブラインドサッカー」が登場するからです。
お話は、少々行き詰っているサッカー少年たちがブラインドサッカーを体験することで、サッカー的に一つ成長するという感じの回です。

実は7月にブラインドサッカー体験をしたのですが、ちょうどその時番組スタッフも参加されていまして、アイマスクを付け、ともに右往左往しました。
そのことは以前ブログにも書いていますが。

そんなこともあって見た番組は、いろいろと工夫されていてブラインドサッカーのことがよくわかります。
少々誇張しすぎな面も、あるにはあるんですが。
まあ、それはそれとして。

再放送は、NHK総合で今週土曜日9時30分。


その日の13時30分からは筑波技術大学で「アイ・コンタクト」の上映。
こちらもよろしくお願いします。


1点は取ってほしかったブラジル戦

2012年10月17日 | サッカー

「負けた」という結果はともかく、なんだかもやもや感の残る試合ではありました。

先発は本田の1トップ、中村憲剛のトップ下、2列目左に香川、右に清武。
「本田の1トップなら、トップ下は香川じゃないの!」
そうすると2列目左がいないのか?
乾を先発で使えばいいんじゃないの。
結局、乾はまだ先発の序列ではないという判断なのかなあ、などと思っているうちにキックオフ。

ザッケローニ監督は「前線で相手に的をしぼらせないようにして、サイドの選手がエリア内へ侵入することを狙っていた」ようで、右に裏を狙える岡崎がいればよかったのだろうが狙いはうまくいかなかった。

本田は、監督の狙い通り0トップのイメージで入ったようだが、かなり引いて来て起点になることも多く憲剛が前線に残ることも多かった。
またフィニッシャーがゴール前にいないという状況も多く、得点の気配がなかなか漂わない。

惜しいチャンスもあったんだけど。
香川が1タッチで本田に落として本田がシュートした場面。
岡崎だったら本田にパスを出すや否やゴール前に走りこみ、こぼれ球につめて得点が生まれたかも?しれなかった。
しかし香川は自分の周りにスペースを作って本田からのリターンを受けられる位置にいたわけで、それはそれで香川らしい動きではあった。

失点はミスからのカウンター、見事に決められてしまいました。
ブラジル相手にミスしてしまえば決められちゃいますね。
そのへんの精度はさすがです。

後半途中から、香川がトップ下に入ったが、そのころには本田はかなり疲れている印象。
ならば最初から、その形が見たかったなあ。

ザッケローニ監督は裏への狙いが足りないと感じていたようで、(というか誰が見てもそう感じますが)、だったら佐藤寿人出してよと思ったんだけど。
とは言えあまりスペースがなかったわけで。
でも、久しぶりの代表での寿人を見たかった。

とにかく岡崎と前田の不在を感じる2連戦でした。

同日にはイラクvsオーストラリア、オマーンvsヨルダンのワールドカップ予選が行なわれていて、オーストラリアとオマーンが勝利。
ジーコ監督率いるイラクは現在最下位です。
ヨルダンが敗れたことにより、日本は来月のオマーン戦に勝てば、ワールドカップ出場に王手です。

しかしTV中継は見にくかったなあ。


筑波技術大学で「アイ・コンタクト」上映

2012年10月13日 | 「アイ・コンタクト」上映予定

以前にもお伝えしましたが、1週間後の10月20日(土)に筑波技術大学の学園祭である天龍祭で、映画「アイ・コンタクト」の上映があります。
私も行きます。
上映終了後の質疑応答などがあります。

日程:10月20日(土)
開場:13時00分 開演:13時30分
会場:筑波技術大学 天久保キャンパス 大学会館 2F講堂
料金 学生 前売り300円 当日500円
    一般 前売り500円 当日700円
詳しくは、
http://www.a.tsukuba-tech.ac.jp/info/festa/2012/event.html

筑波技術大学は、聴覚障害者や視覚障害者の学生が通う大学です。
学園祭で他の催しもいろあるようです。
是非この機会に筑波技術大学に足をお運びください。


日本代表、フランスに初勝利!

2012年10月13日 | サッカー

テストマッチとは言え、日本がフランスに1ー0で初勝利。
朝までTV観戦していた甲斐があったというもの。
フランスのCKからのカウンター、今野がドリブルで長駆持ち上がり、長友の折り返しを香川!
いやあ朝から興奮しました。
というか仮眠してから見ようと思っていたのだけど、そのまま寝ないでTV観戦。
眠気も吹き飛んだ。

終盤ハーフナー・マイクに代えて佐藤寿人を出してくれないかなあと思ったのだけど、CK時の守備を考えると、ザッケローニ監督はきっと出さないだろうなあなどと考えていたら、なんと交代は高橋。その時点でもう勝利はないかなと思ったのだが。

それもこれも無失点におさえてこそ。
川島は好セーブを連発。DF陣も体を張ってたなあ。
酒井宏樹も強烈は経験が出来たのでは。対面がベンゼマにりベリーだし。
Aマッチ最多出場記録に並んだ遠藤も今日は良かったなあ。かなりボールを奪ってたし。
反面、チームで出番のない長谷部の不調は心配です。

それにしてもトルシエ監督時代に0対5で負けた時代とは隔世の感がある。
各選手思うようなプレーが出来たとは言えないかもしれないが、多くの選手がちゃんと体が張れていた。

ブラジル戦では、久しぶりの寿人の代表でのゴールを見たいなあ。