昨日(9月23日)、東京都府中市で開催された第18回電動車椅子サッカー関東大会に行って来ました。
大会はディビジョン1と2に分かれ、トーナメント制でそれぞれのディビジョン(1の方がレベルが高い)で優勝を争います。
試合はまずディビジョン2から始まりましたが、先週3日間日本代表合宿を観ていたためか、(いい悪いではなく)なんだか別の競技を観ているかのような錯覚に陥りました。
日本代表などは国際ルールの10kmでプレー、関東大会は6kmでプレーします。スピードの差もありますが、代表は戦術的な動き、オフ・ザ・ボール(ボールを保持していない状態)の動きも多く、目が離せないというか観ていても頭がついていかなかったりします。ついそれと比べて時が止まったかのように感じてしまいました。もちろん前述したように、どちらがいい悪いということではありません。それほどの違いを感じたということです。しかしディビジョン2の選手たちも、それぞれの力を存分に発揮しようとしている気持ちは充分伝わってきました。
ディビジョン1になると電動車椅子サッカー専用マシンとでも呼ぶべきストライクフォースに乗っている選手も多く、速度こそ6kmですが、ボールスピードは格段に上がってきます。しかし10kmでは追いつけるはずのボールに追いつけないなど、先週代表合宿に参加した選手たちは、最初のうちは6kmに対応することに苦慮していました。
ディビジョン2の優勝は、4名で参加したウルトラForce。
1回戦でBLACK HAMERSをPK戦、そしてじゃんけん(!)の末破り、ここで勢いにのったのでしょうか?準決勝ではウイニングフェニックスに1-0、決勝では東京M.F.Cゴール電ファイアーズを3-0と下し優勝。
1回戦敗退のBLACK HAMERS(昨年優勝)は、かなり悔しい思いをしたのではないでしょうか。
ディビジョン1は、FINEを4-2で下したレインボー・ソルジャーと、YOKOHAMA BayDreamの挑戦を2-0で退けたYokohama Crackersが決勝で激突。両チームは現在の関東の2強、Yokohama Crackersは昨年の全国大会の優勝チーム、レインボー・ソルジャーは3位の強豪チームです。
結果は2-0でレインボー・ソルジャーの優勝で幕を閉じました。
そしてその両チームは、10月18日~19日に石川県金沢市で開催される全国大会のグループリーグで顔を合わせます。関東大会で敗れたYokohama Crackersも、このまま引き下がるわけにはいかないでしょう。
ところで今度の全国大会では、出場チームが3チームずつ6つのグループに分けられ、各グループの1位と、2位の上位2チームが決勝トーナメントに駒を進めることになっています。両チームの入ったグループには、なんと昨年準優勝のRed Eagles兵庫も入り、1位2位3位のチームが同じグループに同居するといった、いわゆる死のグループとなってしまいました。おそらく戦力も拮抗しているこの3チームの対戦で2位でグループ通過することは考えにくく、初日で2チームが姿を消すことになりそうです。
客観的な言い方をすれば、初日のグループリーグから“痺れる試合”が繰り広げられるはずです。
ちなみに関東大会は全国大会の予選ではありません。予選は既に終了しており、関東からはYokohama Crackers、レインボー・ソルジャー、YOKOHAMA BayDream、FINEの4チームが参戦します。
追記 最初にアップした時点で、全国大会出場チームからFINEが抜けていました。失礼しました。アップして40分くらいで気がつき訂正しました。