サッカー狂映画監督 中村和彦のブログ

電動車椅子サッカーのドキュメンタリー映画「蹴る」が6年半の撮影期間を経て完成。現在、全国で公開中。

パリパラリンピック ボッチャBC3の日程・結果

2024年09月01日 | ボッチャ

パリパラリンピック ボッチャBC3のスケジュール。
時間はいずれも日本時間。 対戦相手、結果等書き足していきます。
( )内は国名とランキング

2位以上で準々決勝に進出。

個人戦の配信は有田、一戸選手ともに予選プール3試合は配信無し。
準々決勝はあるかも、準決勝は無し、決勝は有り、3位決定戦は男子は有り女子は無し だと思われます。

8月29日
21時~  
男子個人戦 プールD 第1戦 有田正行(13位) VS CARVALHO Mateus(ブラジル・5位) Court 8
5-4 で逆転勝利(0-1, 3-0, 0-3, 2-0)

27時30分(翌3時30分)~ 
女子個人戦 プールD 第1戦 一戸彩音(13位) VS CALLUPE Niurka(ペルー・5位)Court 8
5-1で初戦勝利(1-0, 1-0, 3-0, 0-1)

30日
21時~ 
女子個人戦 プールD 第2戦 一戸彩音 VS  NTENTA Anna(ギリシャ・4位)   Court 5
8-0(3-0, 2-0, 1-0, 2-0)で勝利。これで2勝0敗、予選プールの2位以上が確定しベスト8進出決定!

28時40分(翌4時40分)~ 
男子個人戦 プールD 第2戦 有田正行 VS POLYCHRONIDIS Grigorios(ギリシャ・4位)Court 5
0-9(0-2,  0-3, 0,-3, 0-1 )の敗戦。
しかし次戦に勝てば2勝1敗で準々決勝進出決定。勝った方がベスト8。次戦も残念ながら配信無し。

31日
21時~ 
女子個人戦 プールD 第3戦 一戸彩音 VS FERRANDO Stefania(アルゼンチン・14位) Court 4
3-6(0-3, 3-0, 0-2, 0-1)で敗れ、プールD2勝1敗で2位通過。

24時~ 
男子個人戦 プールD 第3戦 有田正行 VS MENARD Jules(フランス・18位)  Court 4
2-4(1-0, 0-3, 1-0, 0-1)で敗れ、プールD1勝2敗となり予選敗退。1勝2敗で並んだNTENTA Annaとの直接対決には勝っているので3位。
今後はペア戦に期待したい。

27時45分(翌3時45分)~ 
女子個人準々決勝 相手はプールC3連勝(7-0,6-1,7-0)で1位通過の韓国カン・スンヒ。残念ながら配信は無し
2-3(1-0, 1-0, 0-1, 0-2)と逆転で敗れ、ベスト4進出はならなかった。

以降、2人はペア戦に集中していくことになる。


9月
ペア戦の配信
1戦目あるかも、2戦目無し、準々決勝あるかも、準決勝あるかも、決勝はあり、3位決定戦もあります。

3日
24時~ 
ミックスペア 第1戦 有田・一戸ペア  VS  フランス  Court 8 サブ配信あるかも
27時10分(翌3時10分)~ 
ミックスペア 第2戦 有田・一戸ペア VS オーストラリア  Court 4 配信無し

4日
20時40分~ 
ミックスペア 準々決勝  

27時10分(翌3時10分)~ 
ミックスペア 準決勝  

5日
20時40分~ 
ミックスペア 3位決定戦  

28時(翌4時)~ 
ミックスペア 決勝  

有田正行選手、ランプオぺレーター妻の千穂さんのパリパラリンピックに至るまでの軌跡はこちらの映像をどうぞ

https://youtu.be/o33-xK9e9-M


パリ五輪雑感

2024年08月12日 | 日記
パリ五輪閉幕。
日本人選手のメダル中心の報道がどうにも苦手で、観たい競技やたまたま時間の合う競技を生中継(TVやTVer)、あるいは録画で観ていた。 
女子サッカー(日本戦全試合+準決勝、決勝)、男子サッカー(日本戦全試合)、バスケ男子(日本戦全試合)、バスケ女子(日本戦1試合)、ハンドボール男子(日本戦2試合)、ブレイキン男女決勝トーナメント、水球男子(決勝セルビア-クロアチア)、女子マラソン、そして陸上競技。陸上競技は録画して観たい競技を選んで視聴。100~1500m(特に好きなのは400m、400H)、リレー、棒高跳び、高跳び、幅跳び、やり投げ等々。

今大会もっとも強烈だったのは男子棒高跳びデュプランティスの世界記録。世界陸上を観ていなくて存在を知らなかったので、圧倒的な跳躍にぶっ飛んだ。1600混合リレーでのアンカー、ボル(女子400H)の2人抜きもインパクトがあった。
インパクトと言えば男子サッカー細谷のポストプレーでのオフサイドも。法律通りなんだろうけど憲法違反じゃね、最高裁(FIFA)で再考したほうがよくね、などとは思った。
残念だったのは男子バスケ、フランス戦の敗戦。サッカーが辿ってきた道(ドーハ、ロストフ等)をバスケも辿るしかないのか。 
なでしこジャパンの大会前、大会中の怪我人続出も残念だった。女子サッカーに関しては、もはや大会のグレードは日程や集客等、五輪からW杯に移行しつつあるのではないかとも思った。

とまあ、スポーツ観戦は基本的に好きで、それなりに五輪観戦もしていたのだが、オリンピックは発展的解消し無くなってしまい単一競技の世界大会という形で残っていったほうがよいとかなり以前から思っている。スポーツの大会としても、競技数の増加、日程的な問題もあり、スポーツとしてまともに観れなくもなっているし。

90年代ころまでは無邪気に大会を観ていたが、五輪の歴史を調べると、金持ち(アマチュアリズムのこと)の大会だったり、戦争国威発揚に利用され、血塗られ、政治に振り回され、利権にまみれた歴史を知るにつれ、五輪に幻想をいだくことに懐疑的になった。

2004年アテネ五輪の際にたまたま別件でイタリアにいたが、TVではイタリア選手の活躍だらけ。 世界で別のもの、その国にとって都合の良いものだけを見ている五輪っていったいなんなんだろうという思いが強まった。
それが平和とどう結びつくというのか。
パリ五輪後の雑感でした。

津久井山ゆり園事件を考え続ける会のシンポジウムへ

2024年07月29日 | 障害一般
 
先週末土曜27日はブラインドサッカー日本代表パラリンピック壮行会から、津久井山ゆり園事件を考え続ける会のシンポジウムへ。ちなみに昨年は同シンポジウムからロービジョンフットサル日本代表合宿へのハシゴだった。

シンポジウム今年のテーマは「津久井やまゆり園を出た人のその後~地域生活は実現できたのか?~」。やまゆり園入所の頃には、とてもできないと思われていたことができるようになった事例が、父親たちから示された。例年どちらかというと知らない情報を得るという印象だったが、今年は具体例提示で考えさせる内容。

重度知的障害者が地域生活を実現していくには、例えば強度行動障害がなくとも使えるような制度改革、近隣住民の理解、人権意識の確立等々様々だが、ヘルパー、支援者の人材不足解消も必須。

今回のテーマを発案したのは元やまゆり園の職員だった方で、以前は死んだ目をして働いていたそうだが、自らも変わることができたという。まず重度知的障害者=利用者が変わるためには、支援者が変わる必要がある。人を変えるには支援を変える。そういった思いが現場の支援者に少しでも届けば、という考えからのテーマだったという。
閉会後、少し彼と話し「死んだ目をしている人はここには来ないのでは」と言ってしまったことは反省。そんなことを言っていても何も変わらない。

特別支援学校(知的障害)野球部 の甲子園予選生観戦

2024年07月08日 | 野球

東京都の青鳥特別支援学校が、知的障害の特別支援学校としては(ろう学校は以前出場したことがある)、初の単独チームでの甲子園大会予選出場となった歴史的な一戦を生観戦した。

そもそもこの試合のことはNHKの報道で知ったのだが、映像を見た際、おそらくコールド負けするだろうなというチーム力にしか見えず、「何でいきなり硬式? 軟式じゃダメなの?」もっと言えば(元高校球児としては)「硬式なめんなよ」と疑問がわき、まずは青鳥野球部久保田監督の著書を2冊、先月出たばかりの新刊「待ってろ甲子園(日比野恭三)」を読んで久保田監督の並並なら思いを知り、とにかく歴史的な一戦を観ておこうと猛暑の中、八王子の球場まで行ってきた。

久保田監督の思いをごくごく簡単にまとめると、大学まで硬式野球をやっていた久保田監督は高校野球の監督になろうと教職についたが養護学校(現在の知的障害の特別支援学校)へ配属。失意の後、ソフトボールの強豪チームを作り上げたり、社会人野球のコーチや監督を務めたものの、退職前に甲子園へつながる硬式野球部をなんとか設立しようということで現在に至る。

14時試合開始の予定だったがプレイボールは15時20分。14時前後に比べると暑さは若干和らいだがまだまだクソ暑い。

先攻は東村山西高校。青鳥の先発は3年生首藤理仁、捕手は2年生左利きの後藤浩太。キャッチャーの人選にも苦労があったようだ。
並みの守備力のチームであれば、ライトフライ、ピッチャーゴロ、サードゴロで三者凡退となるところだったが、実際は3人終えた時点で2失点。なんとか4番の外野フライはレフト熊谷がグラブにおさめて1アウト。続く5番は岩本へのショートライナーで2アウト!観客席からは拍手喝采!
しかしその後ヒットやエラー、盗塁が続き、初回に11点を取られてしまう。しかし首藤は四球を1個も出さず、スリーアウト目はレフト熊谷への外野フライだった。

1回裏青鳥の攻撃は先頭打者岩本がライト前クリーンヒットを放つ! 塁上でのリードも大きく、1年生ながら攻走守に渡って非凡な野球センスを感じさせる。しかし2死後、けん制アウト。高校野球人生のほろ苦いスタートとなった。

応援席からは関係者の皆さんとともに、八王子実践の野球部員たちも大挙駆け付け応援。昨年は部員が少なく青鳥は合同チームで大会に出場、その際、八王子実践とは秋季大会で対戦していた。

2回表はセカンド八木が2つのフライを掴んで2アウトをもぎ取ったが、その前後、外野の間を抜けたりエラーしたり後逸したりで、ランニングホームラン5本が飛び出してしまう。
捕手後藤は「外野、後ろいったら全力で追って、全力で!」と懸命に声をかける。
この時点で首藤は打者23人に相対し17失点。既にかなりの球数を投げていた。
首藤は24人目の打者への投球後、足が攣り、いったんベンチに引き上げる。だが続投できずショートの岩本がマウンドに立ち、セカンドフライで後続を断った。
この回のアウトは全てセカンド八木へのフライだった。

2回裏、6番熊谷はセカンドゴロを放つが3者凡退。

3回表岩本は、エラーなどもあって打者14人で1アウトも取れず14失点を喫してしまう。次の打者でセカンド八木がゴロでの初めてのアウトを取ったが、次のアウトが遠い。
「はたしてこの試合は終わるのだろうか?」そんな疑問も頭に浮かぶ。 
このままコールド負け(公式戦を成立させる)するための、8個のアウトが取れるとは思えない。岩本のどこかが壊れてしまうのではないかという勝手な心配もよぎる。

さらに4点を奪われ四球を与えたところで、「それしか選択肢はないだろう」と、ショートのポジションに入っていた首藤が再びマウンドに立った。
そして初の三振を奪う。次打者はセカンドへのイレギュラー気味のバウンドが右中間を抜け失点してしまったが、その後のバッターからも空振り三振!
ピッチャーが代わり、タイミングが取りづらかったのもあるだろうが、いい球がきていたようだ。
3回は21失点、3回を終えて38-0。

3回裏、青鳥の攻撃、9番三上がセカンドゴロを放つが3者凡退。

3回を終えたところでクーリングタイム。通常は5回を終えたところだが、この試合は5回までであることが明白であった。審判は投手に水分摂取を進めたり、回の途中でも選手をベンチに引き上げさせたり、臨機応変に的確に試合を進めていた。

再開後の4回表、東村山西は打者19人で15点。アウトはレフトフライ、ライトフライ、ファーストゴロだった。
ライト三上は西日のまぶしさもあり、それまでなかなか捕球できないでいたが、グラブにおさめて拍手大喝采。
この時点で53-0のスコア。

4回裏、青鳥は三者凡退。

そして5回表、首藤は残る力を振り絞って18人の打者に相対し、三振三つ(振り逃げ一つを含む)とピッチャーフライで投げ切った。

5回裏、青鳥はこれまで出番のなかった選手たちが代打に立つ。最初は3年生キャプテン白子、試合中は選手たちに声をかけ、ペットボトルをマウンドに運んだ。東村山西はエースナンバーの投手が登板、快速球を投げ込んでくる。「どうせなら見たこともない快速球で三振したほうが良いのではないか」と勝手に思っていると3ボールとなってしまう。しかしその後の3球で見事に三振。おそらく一生忘れらないボールの軌道、三振となるであろう。
その後の代打2人も三振でゲームセット。66-0で試合を終えた。試合時間は3時間を越え、照明塔にも灯がともされた。

ヒットは青鳥が1本、東村山西が55本。だが4割ほどは並のレベルの高校野球部ならアウトだっただろう。盗塁は手元の集計では30個走られた。捕手後藤はよく捕球した場面も目立ったが捕逸も多かった。


そんななか首藤は延べ62人の打者、200球近く投げただろうか(球数はカウントしていなかった)。
首藤がいなかったら試合が成立していなかったことは間違いないだろう。回復の時間を与えてくれた岩本のつなぎも貴重だっただろう。

またこの試合は東村山西高にとっても簡単な試合ではなかっただろう。バッティングのタイミングもそうだろうし、次戦につなげるためには集中力を欠いてはならないし。

この試合は野球の残虐性も感じられる試合だった。
時間制のスポーツ、サッカーやバスケット、ラグビーなら、どんなに点差をつけられても時間がくれば終わる。
逆にバレーなどのネット型スポーツなら、あっという間に終わってしまう。しかし野球は負け試合を自力で終わらせなくてならならない。

とにかくこの試合は歴史的な第一歩となる試合だったことは間違いない。青鳥野球部に続こうという学校も出てくるかもしれない。だが簡単ではないだろう。硬球を投げ、打ち、捕るのは簡単ではない。継続していくことはさらに簡単ではないだろう。
もちろん特別支援学校野球部が予選に出て、勝ったり負けたりすることが日常となるのが理想だが。

当面継続していくためには、最低でも首藤クラスのピッチャーがいないとなかなか難しい。青鳥野球部も首藤なき後の投手育成が課題となるだろう。守備力はおそらく1年後には飛躍的に進化しているだろう。

来年も是非観戦したい。


電動車椅子サッカーからボッチャへ転向 パリパラリンピック出場を決めた有田選手の映像

2024年06月01日 | ボッチャ
かつて電動車椅子サッカー選手だった有田正行さん。2011年パリで開催されたW杯では得点王にもなった。しかし有田は2017年(開催地変更で2年延期)アメリカW杯への出場は叶わず、妻の千穂とともに別の競技で世界へ挑もうとボッチャに転向した。
東京パラリンピックにはぎりぎりのところで出場を逃すものの、パリパラリンピックへの出場権を得た。
その過程を映像で振り返りました。
是非ご覧ください。20分ほどです。
撮影、編集しました。


ソーシャルフットボール全国大会の記事

2024年04月27日 | ソーシャルフットボール

4月13~14日の2日間、SAGA2024「第23回全国障害者スポーツ大会」オープン競技として第5回ソーシャルフットボール全国大会が開催され、取材に行き、Paraphotoに記事を書きました。
ソーシャルフットボールは精神障害を抱えた人のフットサルです。
是非、ご一読ください。

https://www.paraphoto.org/?p=39521


ボッチャ「火ノ玉JAPAN」 BC3クラス有田正行・一戸彩音ペア パリパラ切符獲得の記事

2024年04月27日 | ボッチャ

少々時間が経ってしまいましたが、ボッチャ「火ノ玉JAPAN」 BC3クラス有田正行・一戸彩音ペアがパリパラリンピックへの切符を手にした記事をParaphotoに書いています。
ポルトガルで開催されたボッチャパラリンピック予選には行けませんでしたが、帰国時の羽田空港へ取材に行きました。

https://www.paraphoto.org/?p=39466

 


火ノ玉JAPAN BC3 有田、一戸ペア パリパラリンピック出場権獲得!

2024年03月27日 | ボッチャ
ボッチャ火ノ玉JAPAN BC3有田正行、一戸彩音ペアは、ポルトガルで開催中の「Coimbra 2024 World Boccia Paralympic Qualification Tournament」準決勝でギリシャに8-0で勝利、パリパラリンピック出場の条件である3位以上が確定し、バリパラリンピック出場権を獲得した。

有田、一戸ペアは、予選でイタリアに6-7、ポーランドに 2-3と連敗したが、その後、コロンビアに7-2、スウェーデンに5-0と連勝、プールB2位となり準決勝に進出。
準決勝ではランキング上位のギリシャにミスが見られたのに対し、日本は正確なショットを連続、スーパーショットも飛びだし8-0で完勝した。

有田選手、一戸選手、ランプオペレーターの有田千穂さん、一戸賢司さん、おめでとうございます!


ボッチャ パリパラリンピック出場権をかけた大会開幕

2024年03月24日 | ボッチャ

ボッチャのBC3、BC4クラス、パリパラリンピック出場権をかけた最後のチャンス「Coimbra 2024 World Boccia Paralympic Qualification Tournament 」がポルトガルのコインブラで開幕。
日本からは、BC3ペア有田正行、⼀⼾彩⾳、BC4 ぺア江崎駿、唐司あみが参加。
本当は私も行きたかったのですが、散々考えて断念しました。

BC3クラスのレギュレーション、試合日程等を整理しておきます。
大会には10か国が参加し、2つのプールに分かれ上位2チームが準決勝に進出、3位以上が出場権を獲得。

プールA
ギリシャ(6)、ポルトガル(11)、ペルー(14)、シンガポール(15)、イギリス(17)
プールB
ポーランド(8)、コロンビア(10)、日本(12)、スウェーデン(16)、イタリア(19)
*( )内はペアのランキング。個人ランキングは有田が13、一戸が11。


試合日程は以下、いずれもペア戦です。時間は日本時間。
24日(日)  第1戦 深夜26時45分~(翌2時45分) 日本ーイタリア コート2

25日(月) 第2戦 21時45分  ポーランドー日本 コート3
      第3戦   深夜26時45分(翌2時45分) コロンビアー日本 コート3

26日(火)第4戦 21時45分 日本ースウェーデン 

     2位以上の場合、準決勝進出
     準決勝 深夜26時45分(翌2時45分) 

27日(水)3位決定戦 21時30分  コート1
     決勝  深夜26時10分(翌2時10分)コート1

配信はあるようですが、全試合あるのか、どこかのコートだけがあるのかよくわかりません。
3位決定戦、決勝は間違いなくあると思います。
https://www.youtube.com/channel/UCT2JNO-JgFrR9UZeq9dvQ2w

是非、3位以上となり、パリパラリンピック出場権を獲得してほしい!

(追記)
別のクラスですが、コート1の試合が中継されています。
コート1のみの中継でしょうか。そうすると少なくとも3戦までは中継無しか?


デフリンピック滞在最終日 男子フットサル代表銀メダル獲得

2024年03月13日 | デフリンピック

トルコ・エルズルム冬季デフリンピック滞在最終日は男子フットサル決勝の日。
男子の優勝を見届けてから帰国する旅程を組んでおり、通い慣れた会場へ向かう。
3位決定戦はブラジルがスペインを破り、銅メダルを獲得した。

その後、日本対イラン戦の決勝。競技を終えた他競技の選手たち、選手団のスタッフ、そして女子フットサルの選手たち、いつものご家族が続々と集まってくる

日本の先発はピヴォに野寺風吹、アラは鎌塚剛史と東海林直広、フィクソに坂本大起、ゴレイロは斎藤基貴。設楽武秀、折橋正紀はベンチから応援するしかなかった。

先制は日本。2分、坂本が右サイドを素早く持ち上がり、イランのフィクソ10番が対応するよりも早く右足を振り抜いたシュートがニアの上隅に突き刺さる。
日本は幸先よくスタートした。

だがこのまま終わるイランではない。
「ごつい、高い、速い」3タイプのピヴォを使い分けて、日本に揺さぶりをかけてくる。フィクソのポジションに入る坂本や東海林は様々なタイプのピヴォへの対応を余儀なくされる。ごつい11番は強靭なフィジカルで反転してからのシュートも速い。高い8番は長い手足で懐の深いキープをする。速い6番は動き回ってスペースを作り出す。

しかし日本は斎藤がシュートストップし、簡単にはゴールを許さない。
日本も8分には左サイドでパスを受けた宗澤麟太郎が上手く入れ替わりシュートを放つが、イランのゴレイロの素早い飛び出しに防がれる。
13分、イランゴレイロからのスローが日本のゴールネットを揺らすが、1タッチはなくゴールは認められず胸を撫でおろす。
15分、左サイドで本多将起が土屋祐輝とのワンツーで抜け出し飛び出してきたゴレイロもかわすが、惜しくもゴールラインを割り得点には結びつかない。

その後のイランのシュートは斎藤が弾き出し、両チームが負けじと攻め合う展開が続くが、17分、懐の深いピヴォ8番への対応に苦慮、イランにPKを与えてしまう。
そしてPKをイランの小柄な5番に決められ、日本は同点に追いつかれた。

第1ピリオド終了間際、勝ち越したい日本は、東海林のポストプレーから右サイド鎌塚、左サイド坂本と1タッチでボールが動き、ゴール前に走り込んだ東海林が合わせるが、惜しくも枠を外れ、1-1の同点で第2ピリオドをむかえる。


第2ピリオド2分、日本は再び大きなチャンスを作り出す。
左サイド野寺から右の坂本へ展開、坂本の切り返しての左足シュートはゴレイロに防がれるも、こぼれ球に反応した野寺がシュート。しかし惜しくもクロスバーを叩く。
その直後 横パスをイランに奪われ5番がそのままドリブルで前進、ゴールを決められイランに逆転を許してしまう。

なんとか追いつきたい日本だったが、14分、イラン左サイドでパスを受けた5番が1トラップしてシュート、3点目を奪われ1-3とリードを広がられる。 
その後、日本はパワープレーに出て、まずは1点を取りにいくが、なかなかイランの頑強なブロックを崩せない。イランもマイボールになると、ゴレイロが上がりパワープレーに出て時間を使う。

もどかしい時間が過ぎ、ついにはタイムアウト。
イランに1-3で敗れ、世界一、金メダル獲得はならなかった。

昨年のW杯で史上最高位の3位となり、今大会は2位の銀メダル。
次こそは世界一、金メダルを獲得してほしい。

尚、決勝を裁いたレフェリーはデフの2人。日本を応援する立場からすると「えー」と声を上げることもあったが、冷静に考えると的確なレフェリングだった。

ということでトルコ・エルズルム滞在も終了。
現在イスタンブール空港でトランジット中、これから帰国します。
にわか勉強した国際手話も少し使う機会があり、やっておいて本当に良かった。


設楽選手に銀メダルを首にかけてもらいました。ありがとう!