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サグラダファミリア                         バルセロナ

2016年02月29日 | 2016スペイン旅行記


先月 偶然カフェで見つけた アントニオ ガウディの本

ガウディがスペインまで見に来いよと私に訴えてるような気がしました。



1852年生まれ ということは53歳の私より110歳年上なんですね
ガウディは31歳の時 2代目主任建築家に就任
1926年に亡くなるまで 43年間ライフワークとなり
自分が生きてる間 完成した姿を見れないという壮大な構想を持った建物



「神はお急ぎでは無い」

1882年着工、134年作り続けていまだに未完の教会
イエス キリストの 生誕 栄光 受難を描く3つのファザードを建設し
さらに各ファザードに4本ずつの鐘塔をはじめ合計18本の塔を建てる予定
当初 工事期間300年 完成は2100年以降 あと100年以上かかるって
言われてたのが10年後、2026年完成予定に早められた

  「サグラダファミリア」

完成前に行って見てみたいって思いませんか?



2016年2月2日(火)14時02分(スペイン時間) 
ついにやってまいりました

えっ 何このコンクリートの現代チックな建物って?



サグラダファミリア 南側 将来のメインファザードになる予定の
栄光のファザードの工事現場なのです
人類の歴史とキリストの教えがテーマになるファザードです

これは貴重ですよ こんなの今しか見れませんからね



東側の生誕のファザードの前の池の奥からの撮影
うひゃ~ 西日が入る逆光なのでうまく撮れないよ~

ここの場所は絶好の撮影ポイントで池に写る逆さサグラダファミリアと
合わせて撮るのですが

標準ズームの広角では全然収まりきれない



クレーンまで画面に入れようとすると縦でも厳しいな



写真撮りながら これだけ興奮したのは初めてではないでしょうか
圧倒的なスケールなのです



現在もリフトが動いて工事してます
後で中入ってわかったんですけど
あの窓ガラス すべてステンドグラスになってます



日が昇る東側にある世界遺産の生誕のファザード 
彫刻群が素晴らしいっ
キリストの誕生から幼少期までを表している石の聖書と呼ばれています

2005年世界遺産登録はこの生誕のファザードと地下聖堂なので
建物全体ではありません。



4本の鐘塔の上にはミルキーな色合いの冠が
中央には生命の木である糸杉
葉には白い鳩の彫刻が 
糸杉の上には十字架があります。



糸杉の下にはJHSとイエスキリストの頭文字が 
撮ってる時は気づかなかったのですが、
その近くには細かな彫刻が施してあります。 



聖母マリアの戴冠像 
ちょうどこの裏には大きなステンドガラスがあります。



聖家族(サグラダファミリア)の彫刻群に続きます
もう一度ひとつひとつの彫刻群をクローズアップしてみましょう。



天界の女王として迎えられた聖母マリアの戴冠



受胎告知



受胎告知の両サイドには楽器を奏でる天使たちが
左サイド上部のファゴット



左サイド下部 バイオリン シター



右サイド上部 ハープ
楽器を奏でる6人の天使像は日本人彫刻家 
外尾悦郎氏が製作に携わっています



右サイド下部 ドゥルサイナ タンバリン



合唱する9人の子供達
子供達が身を乗り出して注ぐ視線の先は



生まれたばかりのイエス



キリスト誕生
聖母マリアと父ヨセフに見守られる誕生まもないイエス



東方の三博士



キリスト誕生を喜ぶ人々



生誕のファザードの彫刻の数はすべて3の倍数で成り立っています。
受難のファザードは4の倍数
栄光のファザードは5の予定です。



こうして下から眺めるとファサードが内側に傾いているのは
雨風から彫刻を守っている為です



では これから聖堂内部に入ってみましょう。



 「森だっ」

壮大な空間に圧倒されます

棕櫚の葉のような天井
中央身廊の高さは45m 樹木の様な柱は天を目指し 
枝分かれして屋根の重さを分散して支えています



今 入って来た入口を振り返ってみます



聖母マリアの戴冠があった裏側のステンドグラス



東側のステンドグラス群の光は森に差し込む光の様



息を飲む美しさ
地中海の青、太陽の赤、黄色の光が注ぎ 
石造りの教会を染め上げます。 



先ほど工事中であったメインファザードになる予定
南側、栄光のファザードの内側です



西側のステンドグラス群 時刻的に西日が入る時間帯
森の木漏れ日のような光が聖堂に照らし出されます



南側の栄光のファザード内部から天井に向けて撮影
樹木ような柱が上方で枝を伸ばし V型のようなアーチを作り出しています
これがガウディが考えだした「カテナリーアーチ」といい
加重を合理的に分散するアーチなのです



カメラを天井から北側のキリストの主祭壇の方へ傾けます

教会を支える柱、地面の辺りでは8角形
それが上へと伸びるにしたがい16になり32になり
最上部ではほぼ円柱になります。



北側のキリストの主祭壇が見えてきました。 



主祭壇の手前は椅子が並べてあり 最前列のブースは写真は撮れないのですが、
後ろブースの椅子では座ってなら写真撮影可能です。



今でも聖堂内はカーテンで仕切って内装工事中なのです
右側のステンドグラスは出口である西側、受難のファザードの裏です



受難のファザード側から地下の博物館に入れます。



見てください 2026年 あと10年後には完成って書いてますよ
ほんまか~? YouTubeの「完成したらこうなります」
のCGを見る限りではまだまだ半分近く残ってんで、



大きな内部聖堂の模型
サグラダファミリアは設計図は無く こうした模型を元に
造られています。



聖堂内のカテナリーアーチの逆さ吊り実験
ガウディは天井にロープの両端を留め
そのロープが描く自然なカーブを逆さにした、
独特なアーチを割り出したのです。

加重を合理的に分散するアーチ 「カテナリーアーチ」です



これから見る受難側のファザード模型



ここからは ガラス張りで入れないのですが、 製作スタジオですね
あっ アレ見えますか?



てっぺんに十字架が付いた塔
コレが最終建つ170mの主塔 キリストの塔です。



工期があと100年って言われてたのが10年って大幅に縮まったのは
2005年世界遺産認定 2010年内部聖堂完成により
世界中から年間300万人の観光客が集まるようになり
完成を待たずして収入が増加 

その資金によって最先端技術へ投資できるようになり 
最新大型クレーン 設計コンピューター この3Dプリンターのおかげなのです。
 


ここに完成予定の模型、 



2010年 ローマ法王がサグラダファミリアを
正式に教会と認定する聖別のミサを行いました。



サグラダファミリアは着工から128年目にして
法王庁が認定する上位の教会「バシリカ」となり、
1926年6月10日に路面電車にひかれて死去したガウディの
没後100年にあたる2026年に完成予定なのです。



「あなたを訪ねて日本からやって来ました。」

ガウディはこのサグラダファミリア地下聖堂で埋葬されていて
覗き窓から見ることができます。



こちらは日が沈む西側 受難のファザード



キリストの過酷な運命が刻まれています。
生誕とは違うモダンなテイストの彫刻 ガウディ死後の作品群です。



最後の晩餐

イエスが捕らえられる前日の晩餐
裏切り者 ユダも同席



ユダの裏切り

イエスに接吻をすることにで誰がイエスで
あるかを知らせた

16マスの魔方陣は 縦 横 斜め どこを足しても
キリストが処刑された年齢33になります。



鞭で打たれるイエス
 
柱に縛りつけられ 鞭で打たれるイエスの姿



ペテロの否認

ペテロがイエスを知っていることを3回否認した逸話を
後ろに立つ3人の人物で表現している



捕らえられたイエス

捕らえられ イバラの冠をイエスとボンティウスピラツゥス 
背後には兜を身に着けた兵士がいる



ヴェロニカ 

イエスの顔が写った布を掲げるヴェロニカ
左は磔刑場に向かうイエス
右は十字架を担いだシモン



ロンギヌス

十字架にかけられたイエスを突き刺したとされるロンギヌスとその槍



賭博をするローマ兵

処刑されるキリストの衣服を賭けてサイコロ遊びをするローマ兵たち



キリストの磔刑

磔にされたイエスと悲しむマリア 
足元の頭蓋骨がイエスの死を意味する



3人のマリアとキレネの人シモン

倒れたキリストと、十字架を担ごうとするシモン、
3人のマリア



イエスの埋葬

イエスの亡骸を埋葬する弟子たちの様子



昇天するイエス

えっ どこかわからない?



こちらの方です
昇天したイエスが天上から見下ろす 
これで一連の物語の完結



ツアーの2時間ばかりの滞在なので、もう見どころが多すぎで
全然時間が足りません

明日一日フリー日程なので 午前中 もう一度ここに来て 
サグラダファミリアトップビューに登る予定です。

サグラダ・ファミリア、完成したらこうなります































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4 コメント

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保存版♪ (路渡カッパ)
2016-03-01 12:14:29
これだけじっくりサグラダファミリアの写真を見たことが無かったです。
実際に観たらさぞ感激、感動、圧倒されることでしょうね!
それにしてもガウディはやはり希有な天才!これを造らせた人の決断も凄いよね。
まだ完成していないのに世界遺産てのも納得かな。(^_^ゞ
返信する
路渡カッパさんありがとうございます (akiraのランチ)
2016-03-01 23:55:23
ここが去年言っていた大物建築の撮影だったんですよ。
やはり わかっていたのですが 建築撮影は超広角レンズが必要ですね 

完成まで あと10年あるので 次行くときは撮るパーツと
撮れるポジションも把握したので、超広角持って行きます

あっ 今度一緒に行きませんか? 実際見たら 本当に
圧倒されますから、
返信する
Unknown (アネッティワールド)
2016-03-02 19:31:05
写真集ができるくらいの大作ですね。
サグラダファミリアの感動の一端を
感じることができました。

一生に一度は見てみたい所です。
撮影禁止もあったのでしょうが
これだけ中も撮れれば十分ですよね。

超広角ほしいですね。
超とは何mmからなんでしょうね。
20以下?30以下?
上半期中には買いたいのですが
何mmにしようか純正がいいのかシグマがいいのか
迷っています。

返信する
アネッティワールドさんありがとうございます (akiraのランチ)
2016-03-02 23:27:42
私がサグラダファミリアに対する熱感の一部でも
感じて頂ければ幸いです。

XT1の標準ズームは18-55 35ミリ換算で広角側は約28ミリぐらいになるんですけど 
これでは建築写真は全然納まりません 
超広角はXレンズなら14  35ミリ換算21ミリぐらいでしょうか、 
これ以上広角なら歪んで写りますので難しいかも

以前ニコンD7000使っていた時 シグマの8-16
持っていたのですが、 フレアは出るし歪むし
めちゃくちゃ難しかったので 全然出番が無かった
レンズです  
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