「いいものみつけた」

かやのみこども園では、ホームページだけでは伝えきれない毎日の感動を、ブログを通してお伝えできればと思っています。

命を尊ぶ

2020-03-08 09:52:06 | 園長のひとりごと

命を尊ぶ

小さな蕾をたくさんつけて春が来るのを待っています。

裏山で、子どもたちが頂上から降りてくるのを待っている間、いろんなことを考えていました。

東日本大震災から間もなく9年目の春を迎えます。

現在、新型コロナウイルスの感染の拡大により、小中高校が一斉休校となり、卒業式が行えないまま卒業していく

生徒さんが多くおられ、残念な思いや悲しい思いをされておられることでしょう。

しかし、8年前の東日本大震災もこの時期に起こり、被災された地域の方たちは同じような思いで、いや、もっと悲しい思いや苦しい思いで人生の節目の行事を過ごされてきたのではないでしょうか。

8年経ったいま、建物や鉄道などは復興に向かっていますが、被災された方から発せられる言葉には、立ち向かう

強さと折れたままの心の闇があります。

人は、目に見えないものを恐れ、すぐに言葉にして発してしまいます。

その結果、SNSで誰かがつぶやくと、賛同したり惑わされたりしてしまいます。

マスクやトイレットペーパーの買い占めもその1つです。

医療機関や福祉施設など必要としている場所に不足し始め不安はたくさんありますが、

その人たちはあえて何も言わず、いつも通りを心がけて行動しています。

働くお母さんが休校になり困っておられることは、よくわかります。

国が出した方針が正解だったか間違っていたかはわかりません。

だけど、ほんの少し口に出さず我慢すれば、いつか良い方向に向くと思います。

子どものために、堪えた苦労は必ず子どもは気づき感謝していきます。

いま、こんな状態だからこそ、正しい判断を子どもと共に考えて行動していけるといいですね。

生き物や植物は厳しい冬や変化していく環境に耐えた末、

春になると美しい花を咲かせたり、新しい命が飛び立っていきます。

いまは、人が試されている時期なのかもしれません。

よく観察し、多くの情報の中から正しいと思うものを選択し、子どもにも考える機会を作り一緒に乗り越えていけると

未来を担う子どもたちが責任感を持って生きていけるのではないかと思います。

「子育てに正解はない」とよく言われますが、保育・教育の現場も同じです。

幼児教育に求められるニーズは多様化し、どれが正しいなんて言えません。

出会う子どもたちとぼちぼち歩いていくしかないと思っています。

それが、命を尊ぶということだと思うからです。

 

 

 

 

 

 


かやのみには魔女がいる?

2020-03-08 09:09:57 | 日々の暮らし

かやのみには魔女がいる?

もう何年になるでしょうか? 

「かやのみの裏山に魔女が住んでいる」ってことが語りつがれ始めて・・・

 

ある日、子どもたちと頂上に上り、反対側の道から降りようと歩き始めた時、小さな小屋がありました。

黒いマントのようなものが木の枝にかけてあり、鍋が落ちていました。

それを見た子どもたちが、「魔女が住んでいる」「このおうちは、魔女の家」と言い始めたのです。

 

毎年、年長児が魔女に会えるかもしれないと「魔女の家」を訪れてみるが、まだ一度もあったことがないのです。

魔女と手紙の交換をしたり、プレゼントをもらったりするのですが、いつも魔女は不在。

この日は、木の枝に吊るしてあった魔女の服をちょっと拝借。

そんなことして大丈夫?

魔女さんを怒らせてしまわないかしら???

もう1つの木の枝には赤い袋が吊るしてあり、その中には、子どもたちに宛てた手紙とお菓子が入っていました。

大喜びの子どもたち。「魔女さんにお礼の手紙を書こう」と話す子どももいて、まだまだ魔女探しは続きそうです。

 

 

 

 

 

 


裏山は宝物

2020-03-08 08:02:20 | 日々の暮らし

裏山は宝物

3月7日(土)、かやのみ園の裏山は親子の元気な笑い声と笑顔で溢れていました。

毎年、この時期、年長児の親子で蔵王山に卒園登山に出掛けるのですが、現地までのバスを利用することが

懸念され、今年は、子どたちが遊び慣れた裏山で親子で過ごすこととなりました。

裏山では、担任から子どもたちがいつも裏山で守っているルールが説明され、その後、ネイチャーゲームの中の

「かくれんぼうず」が行われました。

茶色(25個)と緑色(25個)のてるてる坊主を山の中に隠し、親子で探すというシンプルなゲームです。

 

勢いよく山の中を駆け回り探す子どもに、息を切らしてついて回るお母さんたちがいたり

 

子どもたちのたくましい姿に、「すごいな~」と成長を喜ぶお父さんやお母さんがいました。

 

てるてる坊主を見つけた喜びを親子で共感する。この「共感」が子どもの心を安定させていきます。

 

見つけたてるてる坊主を数える子どもたち。

担任は、どうやったら数えやすいのかを考えさせます。

子どもたちは、10個ずつ並べることで数えやすいと言って並べ始めます。

「何個だから何個足りない」と足りない個数もちゃんとわかりました。

ゲームを終えたら、もうライバルじゃなくいつもの仲間です。

教育の中では、時には競うことも必要です。それをゲームや運動遊びなどの遊びの中で

行えることが理想だと思います。

「さあ、これから親子で山の頂上を目指してのぼりま~す」の声に、すでにお疲れ気味のお母さんたち。

少々、足取りが重いように感じましたが「がんばろう! いってらっしゃい!」」と声をかけ見送りました。

 

頂上から降りてきたたら昼食です。

マイメロちゃんのかわいいおにぎりは、お母さんの手作りです!

みんな、おにぎり🍙2個だけの昼食ですが、きっと心が満たされているから

十分お腹もいっぱいになったことでしょう。

 

思い出の一枚には、笑顔がいっぱいでした。

 

お母さんたちからこんな言葉をいただきました。

*子どもの長ズボンのお尻の汚れが何でこんな形になるのかが、よ~くわかった。

*やっぱりたくましいわ!

*蔵王山よりしんどいよ。蔵王山より自分たちの町が見えるんじゃない?

*たのしかった❣

          などなど。

かやのみ園にとって、この裏山は、子どもだけでなく親をも笑顔にすることのできる素敵な場所。

そして、親子で過ごす時間の大切さを教えてくれる場所。

かやのみ園にとって、裏山は大切な宝物。