「いいものみつけた」

かやのみこども園では、ホームページだけでは伝えきれない毎日の感動を、ブログを通してお伝えできればと思っています。

大切な人へ

2020-05-02 14:13:32 | 園長のひとりごと

大切な人へ

かやのみこども園に通う大切人たちへ

こんなことが起きるなんて夢にも思っていませんでした。

当たり前にあった、みんなの笑顔や元気な声が、日に日に減っていき園から活気がなくなっていきました。通ってきている子どもたちにも、友達と会えない寂しさからか少しずつ元気がなくなってきている様子が伺えるようになりました。

4月28日に福山市から、5月末までの自粛要請の延長が示され大きなショックを受け、「私たち保育者に何ができるか?」を考え、長期お休みで会えないみんなに自分たちの思いを伝えようとペープサート、折り紙、絵本の読み聞かせ、ダンスなど少々恥ずかしいとは思いながらも収録したDVDを送ることにしました。

それを観た子どもたちから、お礼の手紙や折り紙を折って遊んでいる姿が送られてきたました。

わずかな時間会いに来てくれる子どもたちもうて、逆に私たちの方が励まされる結果となりました。

この休み中に、文字を練習しているという年長児の男の子が一生懸命に書いてくれた手紙です。本当に嬉しかったです。

折り紙でお相撲さんを作って取り組みをとって遊ぶ兄弟の映像には、2人がこども園の体操服を着て遊んでいる姿があり

思わず笑ってしまいましたが、そのあと涙が溢れてきました。

毎日、お母さんと虫取りに散歩に出かけている子やお兄ちゃんに面倒を見てもらっている子もいるようです。

保育を全うすることのできない悔しさや情けなさが募るばかりですが、いじいじ考えていても仕方がありません。      今できることを考え、行動に移す!

長期家庭保育のしんどさの中にちょっとした癒しの時間があればと思って、

DVD第2弾を製作する準備に取り掛かっています。今しばらくおまちくださいませ。

当たり前にある毎日がどんなに尊いものかを気づかされた今回の緊急事態宣言です。                  

東京で暮らしている娘の健康を心配しながら、家族の在り方も考えさせられています。                  

どうか、家族で過ごすことができる毎日に感謝し、有意義な時間を過ごされてください。

そして、これから先、家族で乗り越えた大変さや喜びをたびたび笑って語り合ってほしいと思います。

理事長作

こども園は、自粛要請に伴い引き続き家庭保育のご協力をお願いしておりますが、5月7日から通常に開けております。

不安なことがあればいつでも電話をかけてください。対応できるようにしておきます。

 

 

 

 

 

 


命を尊ぶ

2020-03-08 09:52:06 | 園長のひとりごと

命を尊ぶ

小さな蕾をたくさんつけて春が来るのを待っています。

裏山で、子どもたちが頂上から降りてくるのを待っている間、いろんなことを考えていました。

東日本大震災から間もなく9年目の春を迎えます。

現在、新型コロナウイルスの感染の拡大により、小中高校が一斉休校となり、卒業式が行えないまま卒業していく

生徒さんが多くおられ、残念な思いや悲しい思いをされておられることでしょう。

しかし、8年前の東日本大震災もこの時期に起こり、被災された地域の方たちは同じような思いで、いや、もっと悲しい思いや苦しい思いで人生の節目の行事を過ごされてきたのではないでしょうか。

8年経ったいま、建物や鉄道などは復興に向かっていますが、被災された方から発せられる言葉には、立ち向かう

強さと折れたままの心の闇があります。

人は、目に見えないものを恐れ、すぐに言葉にして発してしまいます。

その結果、SNSで誰かがつぶやくと、賛同したり惑わされたりしてしまいます。

マスクやトイレットペーパーの買い占めもその1つです。

医療機関や福祉施設など必要としている場所に不足し始め不安はたくさんありますが、

その人たちはあえて何も言わず、いつも通りを心がけて行動しています。

働くお母さんが休校になり困っておられることは、よくわかります。

国が出した方針が正解だったか間違っていたかはわかりません。

だけど、ほんの少し口に出さず我慢すれば、いつか良い方向に向くと思います。

子どものために、堪えた苦労は必ず子どもは気づき感謝していきます。

いま、こんな状態だからこそ、正しい判断を子どもと共に考えて行動していけるといいですね。

生き物や植物は厳しい冬や変化していく環境に耐えた末、

春になると美しい花を咲かせたり、新しい命が飛び立っていきます。

いまは、人が試されている時期なのかもしれません。

よく観察し、多くの情報の中から正しいと思うものを選択し、子どもにも考える機会を作り一緒に乗り越えていけると

未来を担う子どもたちが責任感を持って生きていけるのではないかと思います。

「子育てに正解はない」とよく言われますが、保育・教育の現場も同じです。

幼児教育に求められるニーズは多様化し、どれが正しいなんて言えません。

出会う子どもたちとぼちぼち歩いていくしかないと思っています。

それが、命を尊ぶということだと思うからです。

 

 

 

 

 

 


小さな幸せ

2019-08-09 19:25:41 | 園長のひとりごと

小さな幸せ

8月6.8日の2日間、かやのみこども園の母体となる勝願寺の梵鐘を子どもたちが「平和」を願い一人ずつ鳴らしました。 

 

高いところにあるので、脚立にのぼって1回ずつつきました。

「どんな気持ちでついてるの?」と尋ねると、「友だちに優しくするよ」と答えてくれました。

 

本堂の前で手を合わせる子どもたち。

戦争の怖さを経験したことのない私たちですが、こんな自分にも「できることは何か?」を問いながら

保育という仕事に向き合っています。

本来、子育てはとてもシンプルなものだと思うのですが、文明の利器が進歩すとともに複雑になっていくような気がします。

地球温暖化により、子どもたちが暮らす毎日が安全確保のためにあそびが制限されたり閉鎖的になったりしています。

 

夏は暑いから水遊びをするのに、暑さ指数をを気にしながら外あそびをし、プールに入る時間も制限されます。

子どもたちの夏の楽しみが半減されてしまっていることを残念に思います。

子どもたちには、汗をかいて自分で体温調節できる体になってほしいと思うので、室内でしっかりと体を動かして遊び、

「楽しかったね」という経験と体温調節ができる体作りを考えて保育をしています。

汗をかいたら汗を拭いて着替える、喉が乾いたら水筒のお茶を飲む、疲れたら少し横になり疲れを癒すなど、「生きる力」は

こんな経験を通して身に付いていきます。 エアコンの効いた部屋で静かに遊ぶだけでは、子どもたちの心も体もひ弱になってしまいます。

いろんなことが心配で時折不安になりますが、コツコツ向き合っていくしかないと思います。

そんな中で、子どもから発せられる一言や行動に、感動をもらっています。

 

 

今年小学校1年生になった卒園児が、可愛い袋にアサガオの種を入れて「ぼくのアサガオの種です」と

言って持ってきてくれました。

小学校の生活の時間に育てたアサガオが咲き終わり、収穫した種でしょう。

「色は何色だった?」と尋ねると、「むらさきだった」と教えてくれました。

来年の6月頃に園庭のプランターに植えてみようと思います。 楽しみです。

 

夕方には、延長保育をしている子たちが、園庭の花の水やりを手伝ってくれます。 

また、給食で出たすいかの種を持ち帰り、家の庭先に植えたことろ芽が出て実がなるのを楽しみにしていると教えてくれます。

何気ないことで一緒に笑ったり困ったり、日々の園生活の中で味わう「小さな幸せ」が保育者を支えてくれているのだと思います。

 

この夏に購入した絵本の中の1冊です。

「絵も味のある可愛さで、お話もシンプルで共感できる」、そんな絵本で気に入っています。

お子さんと一緒に読んでいただけると嬉しく思います。

「小さな幸せ」をありがとう。

 

 

 

 

 


卒園式を終えて

2019-03-28 08:46:06 | 園長のひとりごと

卒園式を終えて

2019年3月27日(水)。 

平日ではありましたが、かやのみこども園の卒園式を行いました。

勝願寺の本堂に、皆同じ気持ちでお子さんの成長を見守る保護者の方が座っておられる中

「献灯・献華・献香」 のの様に卒園の報告をするため、凛とした姿の子どもたちが入堂してきました。

一人ひとり、保育期間、家族構成、家庭環境は違いますが、毎日一緒に過ごした仲間です。

みんな揃って、仏様に手を合わせる姿は、仏教園の園長を務める私には、大変うれしく、また誇らしく思えました。

仏様に合わせるこの小さな手、いまはまだ自分のことで精いっぱいかもしれませんが、お父さんやお母さん、家族の愛情の中で、

共に過ごす友だちとの関係の中で、多くの経験を通し、いろいろな感情を抱きながら小さな手は大きな手に成長していきます。

そして、いつの日か、その手を必要とする人がいればに、そっと差し出すことのできる優しく思いやりのあるたくましい手になって

いてほしいと願います。

 

毎年思うのです。 この子たちに出会うことができたのは、保護者の方が「かやのみこども園」を選んでくださらなければ無かったことです。

まずは、「かやのみ」を選んでくださったことに心より感謝いたします。 

そして、まだまだ未熟な私たちに、大切なお子さんの人生のもっとも大事と言われる乳幼児期をお任せくださったことにも感謝いたします。

保護者の方から頂戴しましたお礼の言葉の中に、たくさんのありがたいお言葉がありました。

再度、自分たちの保育を振り返り、さらに「まことの保育」に精進していかなければと感じることでした。

いまの社会は、本当に忙しすぎます。 小さな頃から親の仕事に合わせて忙しい毎日を送らなければならない子どもたちは、

正直、気の毒でもあります。 私の子ども時代は、長い夏休みに 「あ~ 退屈だな~」と感じたり、 友だちと秘密基地を作り毎日

そこへ遊びに行き、ザクロなどを採って食べてみたりするのんびりとした毎日でした。 

なかなか今はそんな生活を望むことができませんから、せめて子どもの時間を過ごすことのできる保育園・幼稚園では、急がすことなく

のんびりと過ごさせてあげたいと思うのです。

そして、子ども時代に楽しいことをたくさん経験してほしいと思っています。

楽しいことをたくさん知っていれば、心にしなやかさが持て豊かになります。

条件を付けた愛情ではなく、無条件に愛される愛情で子どもの成長を見守っていくことができれば何よりです。

かやのみこども園には、のの様がいてくださり、豊かな自然環境があります。

「和顔愛語」を大切に、職員が一丸となり子どもの「幸せな時間」が守られるように毎日を丁寧に過ごしていきたいと思います。

卒園式を終える度、私たちの保育観は広がり深いものになります。

子どもたちはもちろんですが、保護者の皆様のこれからの時間に、たくさんの笑顔と喜びがありますこと、心より念じ申し上げます。

 

                                                       かやのみこども園

                                                         園長  足利由希子

 

 


何の雲?

2018-05-12 09:39:20 | 園長のひとりごと

何の雲?

朝、家から出たら、真っ青な空に放射線状に雲が出ていました。

ただただ、「きれ~い」と思い、すぐに子どもたちに伝え、みんなで空を見て感動していました。

 

職員が調べ結果、「せんせい 地震雲です!」ということに。

ほんとかどうかわかりませんが、地震を予測しているらしいということです。

すぐに、子どもたちと「落っこちたらいけないもの、危なそうだなと思うものは片付けておこう」ということになり、

片付け始めました。 

大きな地震がこなければいいけれど・・・