NHK

最近NHKの報道について、批判的な意見をよく目にします。

主な批判は、民放みたいに、視聴率を最優先しているのではないかということです。

他局に比べてNHKの番組をよく見る身としても、同じような思いです。

特にニュース番組にそれを感じます。スポーツ報道の片隅にニュースのコーナーがあるような・・・。

視聴率に振り回されず、質の高い番組を制作して欲しいものです。それが、結局視聴率のアップにもつながると思うのですが。

人は見かけによらない

先日酒席で、隣に座った方と楽しい時間を過ごしました。

その方とは、何度かお会いしたことがありました。とっても物腰が柔らかく、優しい人柄がその言動ににじみ出ているような方です。

スポーツなどとは縁がなさそうな雰囲気でした。しかし、話を聞いてびっくりでした。何と元高校球児で甲子園にも出場の経験があるということでした。ひとしきり高校野球の話で盛り上がりました。

プロに入って活躍している人の裏話なども聞けて楽しい時間となりました。人は見かけによらないものだと、つくづく思ったことでした。

追悼 吉野弘

詩人の吉野弘氏が亡くなりました。残念です。

好きな詩人の一人でした。吉野氏の代表作の一つから「夕焼け」という詩を紹介します。


「夕焼け」
いつものことだが
電車は満員だった。
そして
いつものことだが
若者と娘が腰をおろし
としよりが立っていた。
うつむいていた娘が立って
としよりに席をゆずった。
そそくさととしよりがすわった。
礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。
娘はすわった。
別のとしよりが娘の前に
横あいから押されてきた。
娘はうつむいた。
しかし
また立って
席を
そのとしよりにゆずった。
としよりは次の駅で礼を言って降りた。
娘はすわった。
二度あることは と言うとおり
別のとしよりが娘の前に
押し出された。
かわいそうに
娘はうつむいて
そして今度は席を立たなかった。
次の駅も
次の駅も
下唇をキュッとかんで
からだをこわばらせて――。
ぼくは電車を降りた。
固くなってうつむいて
娘はどこまで行ったろう。
やさしい心の持ち主は
いつでもどこでも
われにもあらず受難者となる。
なぜって
やさしい心の持ち主は
他人のつらさを自分のつらさのように
感じるから。
やさしい心に責められながら
娘はどこまでゆけるだろう。
下唇をかんで
つらい気持ちで
美しい夕焼けも見ないで。 --------------------------------------------------------------------------------

極める生き方

最近何をやっても中途半端になっている感じがして、気持ちが落ち込むことが良くありました。

今日のNHKの「プロフェショナル」という番組で、人のために役立つロボット作りに命をかけている研究者の仕事ぶりを追っていました。

その大学教授の生き方を見ていると、一つのことを極めるという生き方の素晴らしさを大いに感じました。

自分に足りなかったのは、一つのことを深く深く追求する姿勢なのだと改めて思い知らされました。

アルツハイマー研究

Nスペで、アルツハイマーの現在の研究状況について放送していました。

アルツハイマーの原因を究明し、発症を遅らせたり・予防したりする研究の紹介でした。その研究の到達状況に驚きました。軽度の認知症であれば治療することも可能になるような内容だったのです。しっかり臨床実験の成果に基づいての報告だったので説得力がありました。

アルツハイマーの患者が増えていることについては、高齢者の自然増だけではなく、日本の食事が欧米化していることに原因があるという指摘には日頃の食事を考えさせられました。