算太郎日記

日々の日記を綴ります

検査入院

2020年09月27日 | 日記
人間ドッグで、ある項目の数値が高く、検査入院をすることになりました。

いろいろと調べていると、不安が大きくなってきます。
同じ病気を患った方が発信されているブログなどを読み、励まされたり落ち込んだり・・・・。

改めて、人生に永遠はなく、人の寿命もそれぞれなのだと考えさせられました。
今まで歩みし我が人生を振り返り、そんなに不満がないことにホッとしたりもしています。


朝日歌壇に掲載された長尾幹也氏の歌を読み返しています。

もどりたしというほどの場面なき生の幸なりや夜雨しずけし(長尾幹也)

オンライン観劇

2020年09月22日 | 日記
先日オンライン観劇なるものに初挑戦しました。
チケット購入に少々手間取りましたが、無事に視聴することができました。

劇場で生の舞台を観るのに比べると、イマイチかなと予想していましたが、予想は裏切られ、舞台の迫力がしっかりと伝わってきました。
舞台全体の迫力を感じることは、生の舞台を見ることには及ばないと思いますが、役者の表情をアップで見ることができるのは魅力的でした。
また、24時間は視聴可能時間となっていたので、予定していた時間に突発的な事が生じても安心でした。

何といっても、コロナ禍で、演劇を安心して楽しめるというオンライン観劇は良い方法だと思います。

コロナ後も、地方にいて東京の公演を観ることができない人たちや、その他様々な理由で劇場に足を運べない人たちのために、オンライン観劇が観劇方法の一つとして位置づいて欲しいものです。そうすると、演劇が身近なものになり演劇ファンはもっと増えると思うのですが。

久しぶりの大江健三郎

2020年09月12日 | 日記
久しぶりに、大江健三郎氏の小説を読みました。
「憂い顔の童子」という作品です。

大江氏の小説は、難解で、文章も一文が長く、とても読みずらかったりするのですが、時々思い出したように読みたくなるのです。

この作品は、大江氏自身と思われる長江古義人が主人公で、他の登場人物も大江ファミリーと思わせる人物たちが重要な役どころで登場します。ノーベル賞作家の長江氏は生まれ故郷に居を構えることになるのですが、そこでの長江氏への評価は芳しくなく、様々なトラブルが起きます。作者の大江氏自身が故郷での自分の評価をそんな風に感じているように思ってしまいます。故郷の人々の長江氏への辛辣な評価が書かれていると、「いやいや、そこまで自虐的にならなくていいよ、大江さん。」とつぶやきそうになります。そんな風に思わせるのも、大江氏の作家としての力量なのかもしれませんが。

相変わらず、文章の読みにくさには抵抗はあるのですが、年を重ねるごとに大江ワールドを楽しめているような気がします。