算太郎日記

日々の日記を綴ります

病院からの電話

2022年02月26日 | 日記
今日は暖かないい天気だ。昨日までの寒さは嘘のよう。一晩で冬から春に季節が変わったのかと勘違いしてしまいそうだ。

先日、父の入院先の病院から連絡があった。コロナの3回目のワクチン接種が無事に終了したとのことだった。そして、言われたのが、体調も良いので退院を考えて欲しいと言うことだった。

「そうですね。検討します。」と言ったものの、退院を素直に喜べないでいる。退院した後の体調管理や生活介護を、上手くやっていけるだろうかという不安の方が大きくなってしまうのだ。でも、父は退院できる日を楽しみにしている。そのために、リハビリも毎日頑張ってきた。それを思うと、一日も早く退院させてやりたい。

そんな思いを抱えながら、モヤモヤした気持ちのまま、病院へ電話をした。担当の相談員が電話に出ると、意を決して言った。「退院の方向で日程を調整してください。」と。担当者は、幾分ホッとしたように、「分かりました」と言い、「病院の日程を調整して、後日連絡します。」と付け加えた。

モヤモヤした気持ちに強引に区切りをつけたことで、幾分かは、気持ちが落ち着いた。さあ、これからまた始まる父との暮らしの準備をしておこう。

予約本

2022年02月23日 | 日記
図書館から予約している本の貸し出しの連絡が入った。

ずいぶん前に予約していたので、予約していることさえ忘れていた。
どんな本を予約していたかなとちょっとワクワクしながらメールを開けてみた。

するとそこには、3冊の書名がカタカナであった。

「えっ、3冊も一度に。」と少々驚いて書名を読むと、確かに3冊とも予約した覚えがあった。
貸し出し期限内に3冊も読むのは無理だろうな。
どれから読もうかと、優先順位を思案中である。


芝居を観る

2022年02月19日 | 日記
仲代達矢主演の「左の腕」という無名塾の芝居を観た。

パンフレットには、「仲代達矢、役者七十周年記念作品」と紹介してあり、仲代氏のこの作品にかける思いが伝わってくる。
すでに米寿を超えているという仲代氏。舞台俳優のレジェンド的存在だ。未だに一つの舞台の主役を勤めているというのは、日々の厳しい稽古の賜物だろう。
「舞台ではアスリート的な動きが必要なので、若い人たちの何十倍かの努力をしなければいけないんです。」と紹介されていた仲代氏の言葉が胸を打つ。

この作品、松本清張原作の時代劇である。松本清張と言えば、「点と線」「砂の器」などの社会派ミステリーと呼ばれる作品が頭に浮かぶ。一時期、清張作品に魅せられ、夢中になって本を読み映画を観たものだ。しかし、時代物は読んだ記憶も観た記憶もない。そういった意味でもこの作品には興味があった。

若い頃に犯した罪を左の腕に刻み、ひっそりと慎ましく娘と二人で生きている夘助。この物語は、夘助の生き様や彼と関わる市井の人々を通して、不寛容な現代社会をも照射しようとしている。若い役者さんの一生懸命な演技と年季の入った仲代氏の演技で舞台は生き生きとしていた。

みかんとリンゴ

2022年02月16日 | 日記
冬の代表的な果物と言ったら、みかんとリンゴかな。
今や、いつでも何でもある時代だから、季節を代表する果物という印象は弱いような気がする。

そうは言っても、最近スーパーに並んでいるのは、圧倒的にミカンとリンゴが多い。
以前は、みかんもリンゴもそんなに好んでは食べていなかったが、最近はよく食べる。
それは、みかんもリンゴも酸味が少なくなり、食べやすくなったのが理由のような気がする。

夜は食後に、ミカンの皮をむきながら録画していた朝ドラを見るのが気に入っている。

リンゴは、休日の早朝、食事前に食べるのがお気に入りだ。
誰も起きていない休日の朝、シャキシャキしたリンゴの食感を味わうと、脳が活性化してくるような気がする。
その後、コーヒーを淹れて、読みかけの本を読みながら食事までのひとときを過ごすのが、休日の至福の時間になっている。

これからも、季節の果物と共に過ごす時間を大切にしたいと思う。


寂聴さんの言葉

2022年02月14日 | 日記
入院している父親からまた、瀬戸内寂聴さんの本を買ってきてくれと頼まれた。

「先日買っていった本も、まだ全部読み終わっていないだろうに。」と思いながら、買った本を思い返していた。
読み進めながら、ある文章に立ち止まったことを思い出した。
それは確かこんな文章だった。

「人間が生きるということは、本質的に辛いこと。」

こんな文章を読むと、生きることがとてもきつくなってきそうだ。
しかし、その時は逆に、ホッとしたような感覚に襲われたのを覚えている。
何故なんだろう、そんな感覚を覚えたのは。
「辛いのは自分だけではないんだ。辛いのは当たり前なんだ。」と考えたからだと思う。
様々な経験を積んでこられた寂聴さんだけに説得力もある。