算太郎日記

日々の日記を綴ります

母との面会

2024年06月19日 | 日記

担当医と面談をする前に、入所している施設に母に会いに行った。担当の職員に案内されて部屋に入ると、母は酸素マスクをつけてベッドに横たわっていた。目を閉じて小さくなった体で必死に酸素を吸っているように見えた。


声をかけると、閉じていた目がうっすらと開いた。母の目が私を捉えたと思った瞬間に、名前を言って「分かる?」と聞いてみる。微かに「はい」と聞こえた。嬉しくなった私は立て続けに言葉を発した。しかしそれに対する返事はなく、ただじっと私を見つめていた。私のことを息子と認識しているかどうか分からないが、ただ見つめられているだけで十分嬉しかった。手を取ってみる。細くて冷たかった。元気だった頃のふくよかな面影は全くない。


担当医からは二ヶ月は持たないと宣告された。それは、母の状態を見た後では納得するしかなかった。必死で肩で息をしている母に「頑張って」とはとても言えないと思ったが、何と言ってやったらいいのか言葉が見つからず、「頑張って、また来るね。」とありきたりの言葉で面会を終わりにした。


施設からの電話

2024年06月08日 | 日記

母が入所している施設から電話があった。近々、担当医と会って欲しいとのことだった。


どうも母の状態が良くないらしい。数日前に発熱の連絡を受けていたので、やっぱりかと落胆した。食事を受け付けなくなっていると聞き、まずいなあと思いながら、看護師の次の言葉を待った。


医者の都合の良い日程を3択で提示された。こちらが面会に行こうかと考えていた日程を告げると、それまでと違った強い口調で、「先生の都合に合わせてもらわないと困る。」と言う。少々ムッとした。仕事をしていること・遠方に住んでいることを、「伝えていましたよね。」という思いを込めて改めて伝えた。


すると、先ほどと同じような調子で同じ内容が返ってきた。担当医が忙しいのは分かるが、もう少しこちらの状況も配慮した言葉が欲しいと言いたいのを飲み込んで、何とか仕事のやりくりができそうな日を告げた。


小さくなってしまった母の姿を思い浮かべながら、もう少し頑張って欲しいと願わずにはいられない。


有料駐車場

2024年06月02日 | 日記

仕事からの帰り道、100円ショップに寄った。


いくつか買いたいものがあった。2~3点ほどは直ぐに見つかったが残りがなかなか見つからない。そうこうしているうちに、駐車場が30分だけ無料だったことを思い出した。見つからなかったものは諦めて、レジに並んだ。


お金を支払おうとしてバッグの中に手を入れる。ん、いつもの手触りがない。慌ててバッグの中を覗き込む。無い!入っているはずの財布がないのだ。「何故!どうして!」と瞬時に頭の中が混乱する。とりあえず、商品はキャンセルしてもらいレジを離れた。どうやら違うバッグに財布を入れていたらしい。


原因が分かり、ひとしきり確認してこなかったことを悔いていたその時、駐車場のことを思い出した。「やばい!」と車に駆け寄り、急いで車を出した。祈るような気持ちで駐車券を支払い機の中に差し込んだ。すると、無情にも200円の料金表示が。慌てて車の中を探し回るものの、1円も出てこなかった。


車を元の駐車場所に戻して、さてどうしたものかと考えた。自宅からかなり離れた場所で、車を運転しない家族のもが対応するのは難しかった。いろいろと考えていたら、昔の同僚が割と近くにいることを思い出した。ここ数年連絡も取っていなくて、こんなことで連絡をするのは大変気が引けたが他に方法を思いつかない。


電話をすると直ぐに出てくれて、事情を話すと、快く駆けつけてくれた。何ともありがたかった。「きっかけはどうであれ、会えて懐かしかった。」と喜んでくれた。改めてゆっくり会おうとLINEの交換をして別れた。有料の駐車場を利用する時は、くれぐれもお金を持っているかどうかを、車を止める前に確認することが大事だということを思い知らされた。


プロ野球

2024年05月26日 | 日記

今シーズンのプロ野球。首位独走状態のホークスに、ファンとしては、毎日のビールが美味くてたまらないと言いたいところだが、あまり嬉しくもない。それは、資金力にものを言わせて、あちこちの主力選手を獲得して強くなった感があるからだ。


育成選手を育ててスター選手に育てた実績もあり、若手選手も成長しているのに、若手の活躍の場が狭くなるのは残念で仕方がない。先日のイーグル戦でも、2試合続けて大量得点で勝ったのだが、「何だかなあ・・・」と素直に喜べない。


そして、マリーンズ戦。第一戦の先発は、マリーンズが佐々木朗希投手。以前から佐々木朗希は応援していたので、ここは、佐々木朗希に投げ勝って欲しかった。


しかし、1回早々に1点を取られた時には、佐々木でも今のホークス打線は抑えられないのかとちょっと憂鬱な気分に。2回以降も、毎回、ハラハラドキドキしながら佐々木の投球を見守っていた。2回以降は粘って何とか無得点に抑える。味方のエラーでピンチを招いた時の気迫溢れる投球は感動ものだった。プロ野球の試合を緊張しながら最後まで見たのはいつ以来だろう。


これからも佐々木朗希投手は応援していきたい。そしてホークスは、・・・気になるんだろうなあ。やっぱり。




負い目

2024年05月19日 | 日記

心身のリフレッシュを兼ねて実家の様子を見に行った。


実家は弟が維持管理をしていてくれている。綺麗好きな弟なので、家の中はいつも片付いている。しかし、外回りまではなかなか手がまわない様子で、村道に面している石垣は生い茂った草が目立っていた。家の管理は、弟に任せっきりなので何となく兄としての負い目もあった。そこで、一念発起し早朝から草取り作業に勤しんだ。少々腰の痛みは気になったが何とか頑張った。


弟は、タバコをふかしながら強い日差しに目を細めて、綺麗になった石垣を見ていた。その表情は、「ほー、なかなかやるじゃん!」と感心しているように見えた。