算太郎日記

日々の日記を綴ります

朝日歌壇

2016年12月26日 | 日記
朝日歌壇より

☆ 十一月三日日本晴れなり自由とは一人のドライブ一人のランチ (泥谷 貞子)

  空澄み渡る秋晴れの日に、ただ一人でドライブしてランチを食べる。しみじみと一人で居ることの自由さを満喫してい 
  る。





☆ 白き山羊みどり少なき川べりに冬のごとくに立ちおるが見ゆ (奥西 健次郎)

  冬の川べりにたつ白い山羊。その山羊の白さが、冬の寒さを一層引き立てているように感じられる。





☆ 息白し一番ホームの蕎麦屋からようやく湯気が揺らぎ始める (関 美津子)

  寒さ厳しい駅のホーム。暖かい湯気がやっと登り始めた。登り始めた湯気が、心と身体をほっと温かくする。

メモ

2016年12月25日 | 日記
スマホに変えてから、「メモ」機能をよく使うようになりました。

例えば、新聞の書評で気になった本や映画評で気になった映画等を、よくメモします。

気が付いたら、かなりの数のメモ数になっていました。

そして、思ったのです。「このメモした本や映画のどれだけを、実際に読んだり、鑑賞したりするのだろうか。」と。

メモしたことで満足してしまっているような気がしますが・・・・・・・。

70才の吉田拓郎

2016年12月24日 | 日記
NHKの「SONGS]という番組で、吉田拓郎を特集していました。

70才の節目にライブを行うというので、そのライブの様子とライブにかける思いを拓郎が語っていました。

印象的な事がいくつかありました。

一つは、ステージでの立ち姿が「年をとったなあ」ということ。しかし、歌っている時は、70才という年齢を感じさせないのはさすがです。

二つ目は、ライブに対する姿勢です。結構、乗りや勢いでやるのかと思ったら、膨大な時間をかけて練習を行い、曲の順番等も、毎日組み替えて検討するくらい気を使っているのです。拓郎、曰く「しっかり準備をしないと、いいステージは作れない。」

三つ目は、「音楽をやってきて良かった。」としみじみ言っている拓郎に「良かったあ」と思っている自分がいるという発見です。たくさん作った歌の中で、70才の拓郎自身が選ぶベスト1は、「人生を語らず」だそうです。分かるような気がします。

そして、ディランの「風に吹かれて」を拓郎が歌うのを初めて聞きました。なかなか良かったです。

老い

2016年12月20日 | 日記
最近、老いることに、とても不安というか寂しさというか、そんな気持ち抱くことが多いのです。

「人間誰でも老いていくのだから」と自分を納得させようとするのですが、なかなか落ち着きません。

きっと、今まであまり上手に年を重ねてきていないのかもしれない。

なんか、そんな気がします。

朝日歌壇

2016年12月19日 | 日記
朝日歌壇より

☆ 野心なき生つまらぬと子に語るわれにはありきありて潰えき (長尾 幹也)

  「いまにみていろ」と野心を持ちながら生きる。そんな人生に作者は憧れていたのか。それを我が子に語る寂しさ。





☆ 蕎麦を食ふ迫真の演技なし終へて箸は落語家の扇子に戻る (九螺 ささら)

  扇子を箸と見立てての演技。迫真の演技に本物の箸のように見てしまう扇子。その箸が扇子に戻る時、その演技の凄さに  改めて気づかされた。





☆ 電飾を勝手に巻かれし冬木らの哀しき貌が我が内に棲む (瀧上 裕幸)
  
  クリスマスが近づくと見慣れた風景ですが、冬木は迷惑し、悲しんでいるのかもしれません。それは又、作者自身の思い  でもあるのでしょう。