算太郎日記

日々の日記を綴ります

「オードリー・ヘップバーン」

2022年05月22日 | 日記
気になっていた映画、「オードリー・ヘップバーン」をやっと観ることができた。これは、オードリー・ヘップバーンの生涯を関係者の話を交えて紹介したドキュメンタリー映画だ。

「ローマの休日」で華々しくハリウッドスターになったオードリー。

その愛くるしい笑顔の裏には、父親の出奔や戦争の悲惨な体験を抱えていたことを知った。二度の離婚を経験し、思うような家庭を築くことはできなかったようだが、家庭を大切にしたいという思いは人一倍強かったようだ。

スクリーンを通して世界中の多くの人々から愛されたオードリー。しかし、実人生では、求めた愛をなかなか得られずに傷つき苦しんだ。晩年は、ユニセフの活動に全力を注ぎ、飢餓で苦しむ子どもたちのために奔走する。子どもたちを無償の愛で抱きしめる姿は、スクリーンでのオードリーと同じように美しい。

今、戦禍で苦しむウクライナの子どもたちをオードリーが見たら・・・・・・・。

数人の関係者がオードリーについて語っていた。その中で、「オードリーは、得られなかった愛を愛するという行為に変えた。」「人生の最後に自分自身を愛した。」という言葉が心に残っている。

今回の映画で、オードリー・ヘップバーンの人生に触れ、一人の女性として悩み苦しみながらも、子どもたちや周りの人々に愛を注ぐ生き方に感動した。まだ、観ていない映画もたくさんあるので、是非観てみたい。


電動付き自転車

2022年05月14日 | 日記
昨夜からの雨も止み、東の空にうっすらと青空も見え始めている早朝。久しぶりに自転車に乗って、家の近くを走ってみた。
自転車と言っても電動付き自転車だ。妻の愛車なのだが、今日は訳があって借りることにした。

以前は、ロードバイクに乗り、10数キロを自転車通勤していた。
時折、トラックからクラクションを鳴らされて、逃げるように自転車を走らせたこともあった。
坂道をハアハア息を切らしながらペダルをこいでいたのも懐かしい。

そんな昔のことを思い出しながら電動付き自転車を走らせた。

電動付き自転車は軽くペダルを踏むだけでとスーと進む。快適だ。
自分でこいでいる感は乏しいが、以前のような体力が無くなった今の自分にはちょうど良いのかもしれない。
40分ほど自転車で走り自宅に戻った。

昔、自転車に乗っていた頃のことをあれこれ思い出しつつも、もう一度ロードバイクで走ってみたいとは思わない。
そんな自分に一抹の寂しさも感じる。

佐々木朗希投手

2022年05月07日 | 日記
昨夜のプロ野球、ホークスVSロッテ戦。ロッテの先発は、今話題の佐々木朗希投手。

いつもなら、もちろん、ホークスを応援するところだが、昨夜はちょっと違った。ロッテの佐々木朗希投手を応援したのだ。

佐々木投手は気になる選手で、ずっと注目していた。今年になって完全試合を達成するなど、花開きかけている感がある。160キロ台の速球とフォークボールを武器に、打者をバッタバッタと三振に取る投球に感動してしまう。

まだ20歳。どこまで成長するのだろうと思う。

その成長を支えているのが、佐々木投手を取り巻く環境だ。高校時代もプロに入ってからも、登板間隔や球数への配慮など、大切に育ようとしている環境の中にいることを感じる。とてもいいことだと思う。

いつまでも長く活躍できる選手でいられるような環境を今後も整えて欲しい。それは、佐々木選手にとどまらず、すべての選手にそうあって欲しいと願う。そうすることが、選手の持っている高い能力が十分に発揮され、質の高い魅力あふれるプレーを見ることができると思うからだ。

昨夜の結果は、佐々木朗希投手は、6回11奪三振で1失点の好投。試合の結果は、5対3でホークスの勝ち。私にとっては、とっても得したような気分になる試合だった。


「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」読了

2022年05月04日 | 日記
ブレディみかこ著「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2」を読了した。

一作目が大変良かったので、是非読みたいと思っていた本だった。
著者は日本人で、イギリスでアイルランド人の配偶者と中学生の息子と暮らす。

イギリスと言えばその昔、「ゆりかごから墓場まで」という高福祉政策を掲げていたが今や見る影もない。
日本と同じように格差社会で、多くの労働者の生活は厳しい。
その社会の在り様が、家族や息子が通う学校に、そして家族が暮らす地域コミュニティに大きな影響を与えている。

そんな中で、繊細で気持ちの優しい息子は、身近に生じる様々な問題に、時には傷つきながら、一生懸命考え自分なりの考えをもとうとする。そんな息子に著者は大きな成長を感じながら、共に悩み自分の思いを伝える。意見の異なる配偶者に手を焼きながら・・・・。

著者と配偶者のやり取りを読みながら、思春期の子どもにとって、大人の異なった考えを聞くということは大切なことかもしれないと思う。感情的なケンカになるのは困るけれど。

読み終わると、自分の家族や子育てのことを考えずにはおられない。そして、自分が住んでいるこの国の在り様についても。


 

父からの電話

2022年05月03日 | 日記
入院している父から電話があった。

新聞を読むのが好きな父のために、一週間分の新聞をまとめて差し入れをしている。
新聞と一緒に、以前、父から頼まれて購入した瀬戸内寂聴の本も入れておいたのだが、本は要らないと言う。
気を利かしたつもりだったが・・・・。

理由を電話口で父が言うのだが、よく聞き取れず、「家に帰ってから読むので、本は持ってこなくていい。」と言うことだけがはっきりと聞こえた。
聞き返そうとしたが、自分の言うことで精一杯のようだったので、「分かった」と言って電話を切った。

入院して認知力の低下を心配したが、今日が休日で、私が仕事が休みであることを考えて電話してきたようだった。
そんな判断ができるのであれば、まだ大丈夫かなと思い少し安心した。

今日はいい天気だった。
介護ベッドがぽつんと一つ置かれている部屋にも、爽やかな五月の風が新緑の香りを運んできていた。