昭和初期に書かれた短編小説を読んでいて、その表現力に感心しました。
例えば、以下のような文章。
私は黙ってゐる。
つぶった眸の裏に夢のような色彩が燃える。澄んだ高い空が意識される。
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ながいあひだの荒廃を、さてこの打撃を受けた孤独のからだで、再び開発できるだらうか。思ふだけでも息苦しい。
小説家というものは、一文一文を味あわせてくれる。そこが、私達が書く文章と違うのでしょうね。
例えば、以下のような文章。
私は黙ってゐる。
つぶった眸の裏に夢のような色彩が燃える。澄んだ高い空が意識される。
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ながいあひだの荒廃を、さてこの打撃を受けた孤独のからだで、再び開発できるだらうか。思ふだけでも息苦しい。
小説家というものは、一文一文を味あわせてくれる。そこが、私達が書く文章と違うのでしょうね。