算太郎日記

日々の日記を綴ります

農業

2013年05月20日 | 日記
TPPという自由化の大波にのみ込まれ,将来が心配される日本の農業ですが,農民作家の山下惣一氏はこう言います。

「政府のいうことを聞いて規模を拡大してきたコメ農家や酪農家のほうが大変です。いくら,規模を広げてコストを下げても、米国の巨大企業や豪州の大農家には勝てない。

・・・・・TPPはグローバリゼーションのひとつのゴールですが,食料まで自由貿易にさらすのは危うい。インドは世界最大のコメ輸出国になったが、飢餓人口は高水準だ。農産物の貿易は,余った国から足りない国へ行くのではなく,価格の安い国から高い国へ行くからです。

・・・・・・・自然を相手にする農業は成長してはいけない。去年のように今年があり,今年のように来年があるのが一番にいい。私たちはこれを安定といい,経済学者は停滞という。・・・・・」

「なるほど」と思いました。自国の食を大切にしない国は,衰退すると思っています。