叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 乱世に勝つ生命観を持とう 八

2009年10月13日 | 乱世に勝つ生命観を持とう

 釈迦が悟りを開いたあと、 かっての修行仲間にあって、
 最初に言った言葉が、 
 「不死は得られた」 であったと伝えられている。
 釈迦は生老病死の四苦から開放された、自由な魂を求めて
 修行に入った。

 一説では、十九歳で出家 三十歳で成道したと言われる。
 「不死は得られた」 ということは、
 死はないことを悟ったに通じる。
 不生不滅で (生まれたり死んだりせず)
 常に存在する生命(仏の命)を、自分の生命に覚知したのだ。

 釈迦が悟ったときの言葉は有名であるが、
 詩的で実感がつかめないから、 ここでは省略する。
 要約すると、
 真実を悟った歓喜に打ち震えている、 自分の心を詩的に
 表現したものである。

 悟りとはなんだろう。 釈迦は、
 「我即宇宙 宇宙即我」という有名な言葉を残している。

 我は宇宙なり、 釈迦の心が宇宙であり、
 宇宙は釈迦の心である。 と言うのである。

 釈迦の心は、 生きとし生けるものを安穏に、 幸せに
 と願い、その実現のために行動する心であった。
 宇宙は我なりであるならば、 宇宙も釈迦同様
 万物をいつくしみ、 幸せにしたいと願う、慈悲の心
 てなくてなんであろう。

 宇宙が自己中心で、 自分のために動きだしたら、
 宇宙の今の姿はないだろう。
 (自己中心のガン細胞は必ず死滅する)
 このことは一流の科学者や、 人のやり得ない大事業
 を成し遂げた人たちが知っている、共通のことである。

 彼らは慈悲の正体である 「南無妙法蓮華経」を知らないから、
 グレート・サムシングと呼んだり、
 いかなる智者でも説明することが出来ない、
 無限の叡智、と言ったりしたが、

 私たちが受持している御本尊は、
 宇宙の究極・慈悲を顕したものだ。

 なんの労作もなく、苦行して心を鍛えることもなく、
 ただ、南無妙法蓮華経と唱えるだけで、
 釈尊が悟った永遠の生命と、その生命に具わる
 無量の智慧が、 また
 自在神通・慈悲の力(日蓮大聖人の言葉)が、
 自然に私たちに譲り与えられるのだ。

 これほどの喜びがあるだろうか。
 地球(宇宙)はすばらしい。 歓喜に満ちあふれている。
 と、叫ばれる世界に私たちは住んでいるのだ。
  それには人間革命するという条件があるが・・

 つづく

 注 
 悟るまでの釈迦は、自分の四苦を解決するために出家したのであって、
 他者の救済が目的ではなかった。