禅宗は天魔の教えである。*
質問します。
禅天魔と日蓮大聖人は破折されていますが、ナゼ禅宗が天魔の宗にな
るのかワケを教えてください。
お答えします。
先ず禅宗の教義の概略を述べておきます。
八万法蔵といわれる膨大な教えを説いた釈迦ガ、バツダイ河の辺りで
いよいよ亡くなるとき、黙って華をひねって微笑みました。
そこにいた大衆にはその意味が理解できなかったのですが、側近の迦
葉だけがその意味を理解して微笑したといわれます。
このとき言葉では語れない真理が以心伝心で伝わったというのが、正
法眼蔵(禅の真理)の法門であって、仏教外の別伝として伝わりまし
た。
迦葉を始めインドでは二十八人の祖師が系統を乱さず継承し、中国
では六人の祖師が次第に相伝して広めたといわれます。
尚、インドの二十八番目の祖師と、中国の第一番目の祖師がダルマ大
師であります。
仏教の創始者釈迦を源としながら、禅宗が教義別伝・不立文字を立て
たことは、釈迦の真意は以心伝心で迦葉に伝えたものであり、文字で
表すことはできない。というのが禅宗の教義であります。
このことは、それまで釈迦が言葉で伝えてきたすべての教え(仏教)を
否定することになります。
禅宗では、、
「是心即仏、即仏是心」と説いて心あるもの全てが仏であると称して
います。
凡夫の心がそのまま仏であるから、これを知れば釈迦の教えは月(仏)
を指す指に過ぎず、自分の心の本性(仏性)を観ることが出来れば、指
に当たる経文は必要ないと主張しました。
経文を捨て、ただひたすら壁に向かって座り瞑想にふけるのが、正し
い修行であると教えたのです。
尚、禅宗の間違いについては、次回で取り上げます。
続く