叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 「新・仏教教室」 四十六

2008年11月30日 | 新・仏教教室
 広宣流布(こうせんるふ)   *

山本さん、
「先生、前回仏教には南伝仏教(小乗教)と、
北伝仏教(大乗教)があると言われましたが、北伝仏教というのはどんな
仏教ですか。」

ジッチャン、
「インドの東北に伝っていったので北伝仏教といいます。おもに中国で広ま
りました。
戒律を重点にした小乗仏教と違って、大乗仏教は戒律よりも、人間の生き
方の根本である正しい考えをする法を教えました。

法華経の信奉者である聖徳太子は、

「人間は、生まれつき賢い人も、生まれつき愚かな人もいないが、
 教育によって賢くも、愚かにもなる」

と考えていました。
太子は法華経の考え方を教える学校や寺院を造って、法華思想を広めた
のです。
太子の目標は、教育によって民衆を賢くし、武力によらず、法によって治
められるように、国民のレベルを上げたのです。

太子の考えが正しかったことは、その後の歴史が証明しています。

仏教が伝わった国はたくさんありますが、
日本のように始めから、釈迦の悟りである法華経が広まった国はほかに
ありません。
この一事をみても、日本は法華経に縁の深い国であると言えるのです。


その後、平安時代には、

伝教大師が現れて、、比叡山に法華経修行の根本道場をたてました。
歴代の天皇が伝教大師に帰依したので、法華経が国の中心思想になり
像法時代の広宣流布が実現したのです。

注、広宣流布

国の統治者が法華経に帰依し、平和と幸福を実現する法華経の教えが
広く行き渡って、安全で幸せに暮らせる社会が出来ること。


さらに鎌倉時代になると、

争いの絶えない悪世末法の人類を救う使命をもった日蓮大聖人が、日本
に生まれました。
このことも日本が法華経の広宣流布(世界平和と人類の幸福が実現する
こと)に特別な使命をもっていると言える由縁です。

そのくらい法華経に縁のある国に生まれていながら、法華経を信じられな
い人が多いのはナゼでしょう。
次回は会い難い御本尊にあっても、信じられないワケについて考えてみま
しょう。

つづく   








人間賛歌 信仰に生きる 七

2008年11月28日 | 信仰に生きる

 明確な目標をもつ *

信仰に生きるとは、自己中心的な生き方から、他人を思いやる利他の生き
方に変わることです。
そうすれば幸運に恵まれ、周囲を味方にして、なにをやっても旨くいくよう
になるのです。

でも、それだけでは完全ではありません。
他の人の役にたつとともに、自分も利益を得るには明確な目標をもつこと
が必要なのです。

カーネギーはこう言っています。

「いかなる智者でも説明することが出来ない力、
一神教でいう神というものでもない、無限の叡智とでもいえるものが人間
には具わっており、
その力を活用せずに成功を成し遂げた者は一人もいない。

その力を活用するには先ず明確な目標をもつことだ。人は漠然とした願望
はもつものだが、それを是が非でもやり遂げるんだと決意し、
ゼツタイに出来るんだという信念にまで高める人は以外に少ないんだ。」


ナポレオン・ヒルが調査した、成功した男女五百人に共通していたことも
「明確な目標」をもつことが共通点の第一位でした。

「明確な目標をもつことは、
成功を半ば成就したようなものであり、
成功に至る水路を造ったようなものだ。」

あとは水が水路を伝って流れるように、不断の努力で自然に達成できる
のだ。とヒルは言っております。


日名子さん、
「先生、信仰には現世利益があると言われましたね。ドリンク剤で儲かっ
たのでしょうか。
それにしても名前が精力王とは、チョットどぎつい感じがしません?
だれが名前をつけたのですか。」

先生、
「たしかに日名子さんのような女の人が口にするには、勇気がいる名前
ですよね。じつは私がつけたのですよ。
しかも当時大相撲で人気のあった「小錦」をモデルにして、
精力王の宣伝ポスターを作ったものですから、大評判になりましてね、

ずいぶん売れましたよ。
ところによっては品切れになるほどでした。」

日名子さん、
「まあスゴイですね、それで会社はどうなったのですか。」

先生、
「それがねえ、儲かりすぎたものだから、みんな欲が出ましてね。
会社を乗っ取ろうとする人間が出てきまして、結局、私は会社を追い出さ
れたのです。

私が自分の生命に巣食う宿業に気づいた最初の出来事でした。
これについては別の機会にお話したいと思いますかよろしいでしょうか。」

つづく   



 


人間賛歌 幸運を呼ぶ法則 二十一

2008年11月26日 | 幸運を呼ぶ法則

   八  奇跡を起こせ

アメリカの心理学者、ウエインW.ダイヤーが書いた「自分の中に奇跡を起こす」と
いう本が世界で評判になっている。

要点は、自分の考え方を変えると、周囲の環境が変わるという点である。自分の今
おかれている環境は、自分が今まで思い続けてきた結果がそうなっているので、
もし環境が自分に不本意なものであったら、自分の考え方を変えれば良い。という
のである。

今までの自分では、どうしょうもなかった周囲の環境が、自分の内面を変えること
で変革できる。という奇跡のようなことが実際に起こることを、著者の体験をまじえ
ながら書いている。


人間はそれぞれが無限の可能性を持った存在である。自分で自分を小さく限定す
る考え方を破って、自分の中にある素晴らしい自分を信じて行動すれば、今まで使
っていなかった力が出て、軌跡を起こすことができると、著者は主張している。

これは自分のことしか考えない生き方から、他を思いやる生き方に変わる何面の
変化が幸運を呼び込み、奇跡的な環境の変化となって現れると主張してきた本書
の趣旨と一致している。
他人に奉仕する生き方をすすめるカーネギーは、

 「この生き方に気づき、この力を活用するようになると、その力があまりにも強大
なので、今までの自分とはまるで違った人間になったように思うだろう。」と言ってい
る。

ここで他人に奉仕する生き方について考えてみよう。
これは自分を犠牲にして他人に尽くすということではない。自分の幸福も求めるが、
自分だけの幸福ではなくて、他人の幸福も求めることであり、自他ともの幸せを願
うことである。

前章では、私が他人に奉仕する生き方を志すようになってから、身の回りにおきた
幸運について書いた。ここでは、この原理を知らない人から見れば、奇跡としか言
いようのない出来事について二、三紹介しよう。

つづく   


人間賛歌 「新・仏教教室」 四十五

2008年11月23日 | 新・仏教教室
 南伝仏教と北伝仏教 *

山本さん、
「先生、あい難く信じ難い御本尊を信じている人が、日本に数百万世帯も
あると聞いて驚いています。
無量の国において法華経の名を聞くことさえ難しいと、たしか言われまし
たが、
ナゼ日本でそんなに広まったのですか。」

ジッチャン、
「たしかに世界一九二ケ国まで広まっていると言いましたが、
法華経の名さえ聞いたことがない人が、地球には無数にいるのです。
ただ日本の場合は、

創価学会以外にも日蓮法華宗の人たちが相当いますので、
仏教からみて日本は大乗仏教(法華経)に特別縁のある国とされている
のです。

山本さん、
「先生、仏教からみて特別な国とは、どんな国のことですか。」

ジッチャン、
「前にも話しましたが、法華経は訳経僧のクマラジュウが、サンスクリット
語の原語を漢語に訳したものです。
クマラジュウは師匠のスリヤソマから、法華経の教えを伝授されたとき、
師匠から、

「法華経は東北の国に縁のある経であるから、あなたは東北の国に
 行ってこの教えを広めなさい。」

と言われたのです。

師の教えを守ってクマラジュウは、インドの東北に当たる中国に来て
法華経を広めました。
東北を目指した旅の途中で戦乱に会い、漢の国に入るのに二十年以上
かかったと言われています。

とにかく、ラジュウは妙法蓮華経二十八品を訳して、師との約束を果たし、
自分の国に戻らず中国に骨をうずめました。
その法華経を最初に日本に取り入れたのが聖徳太子で、日本は法華経
に縁がある国とされているのです。


仏教はインドから南に伝わった小乗教中心の南伝仏教と、北に伝わった
大乗仏教の二つに分類されます。

注、 小乗仏教と大乗仏教
小乗仏教は自分だけの救いを求めた仏教ですが、
大乗仏教は多くの人たちを救済する仏教で、大乗仏教の代表が法華経
です。

つづく   

人間賛歌 信仰に生きる 六

2008年11月21日 | 信仰に生きる

 信仰には現世利益がある *

私が信仰しだしてから七年目の昭和六十年にあった出来事です。

私は自分が経営していた会社が倒産し、
新たに始めた今の仕事にすべてを賭けていました。仕事が軌道に乗るま
で、好きな酒を断つたほどでした。

新しい仕事は、沖縄近海にすむ海ヘビ(いらぶウナギ)からエキスを取り出
し、精力増強に効くドリンク剤を造ることです。

酒を断つ、 決意に感心した資産家が、
「いまどき珍しいヤツじゃ。」と言って資金を援助してくれました。
苦心の甲斐あって、やっと数万本のドリンク剤を造ったのですが、販売の
ほうが思ったようにいかず困っていました。

そのような時のことです。
公共放送のNテレビが 「深海の神秘、海ヘビの生態」と題して、

「深海にすむ海ヘビには神秘的な生命力があり、
昔から精力増強に効く滋養強壮剤として珍重されている。」

と、民放のコマーシャルでも、これ以上は出来ないほどの特集番組を一回
二十分、三日間連続放映したのです。
これを見て全国の薬局、ゴルフ場、ホテルなどから注文が殺到しました。

B放送のラジオ番組でも、

「徹夜で疲れたら これに限る、精力王(ドリンク剤の商品名) !
 精力王 ! 」

と、私が頼みもしないのに有名タレントの司会者やスタッフが、ドリンク剤
の商品名を連発しているのです。
私はこれが信仰の功徳というものかと、感謝の涙を流しながらラジオを
聞いていました。


このことがあってから売り上げは飛躍的に伸びました。
この事業を始める時、

「大手の製薬会社でも難しいのに、シロウトがドリンク剤の製造販売をや
つても成功することは不可能だ。」

とだれもが言っていたことに成功したのです。

映画俳優はなぜトムにカネを出し、
N放送はナゼ特集番組を組んで放送したのでしょうか。

つづく  

 

   


人間賛歌 「新・仏教教室」 四十四

2008年11月19日 | 新・仏教教室

 あい難く信じ難い  *

ジッチャン、
「御本尊を信じることがナゼそんなに難しいか、
というケイタくんの質問はたいへん重要な意味をもっているよ。

これが分かればここを読んだ価値があると言えるほどだ。
御本尊を信じることが難しい理由は大きく分けて二つあると思う。
一つは、
御本尊に出合うことが難しいこと、次に、御本尊に出合っても信じることが
さらに難しということの二点だ。

奈良の大仏さんや鎌倉の大仏さんは、その場所に行けばいつでもお目に
かかれるが、御本尊はいったいどこにおられるのか。
 そこから話を進めていこう。


日蓮大聖人が在世中に自分で書き顕された御本尊は、百数十体といわ
れ、その内の百体余が現存している。

「日蓮がたましいをすみにそめながしてかきて候ぞ信じさせ給え。

 仏の御意(みこころ)は法華経なり、日蓮がたましいは南無妙法蓮華経

 にすぎたるはなし。」   (中略)

と仰せのように、御本尊は日蓮大聖人のたましい(生命)であり、それを書
き顕されて縁のある弟子や信徒に与えられたのだ。
御本尊を頂いた者は大事に所持し、よそに出すことがなかったので縁の
ない普通の人は御本尊があることも、見ることも出来なかった。

大聖人がお書きになった御本尊は、
代々の後継者が、定められた規則に基づいて書写し、
それをお形木御本尊にして信徒に授与されていた。

現在は、中興の祖といわれる日寛上人書写の御本尊を、創価学会を通し
て授与されるようになった。

この御本尊は日本国内で数百万世帯、海外百九十二ケ国を合わせると
千二百万人の人が、
御本尊を受持して唱題行をしているのだ。
地球の人口六十七億人からみれば、微々たるようにみえるが、この人た
ちが世界平和と人類の幸福、地域の発展を願って日夜利他の活動に励
んでいるのだ。

生きとし生けるものの幸せを願う宇宙の力が、この人たちの味方をしない
ワケがない。

戦争や貧困、悲惨のない地球革命の担い手たちなのだ。
仏教では、この人たちを地涌(ジユ)の菩薩と呼んで、決しておろそかにし
てはならないと釈迦は厳命している。

以上述べたように、ご本尊にあいたい人は世界のどこの国であれ、創価
学会の会館に行って頼めば拝謁できるのである。

つづく   



 


人間賛歌 「新・仏教教室」 四十三

2008年11月13日 | 新・仏教教室

 人間に生まれることは難しい  *

ジッチャン、
「ケイタくんもジッチャンも、
人間であることを当たり前のように思っているが、分かっているだけでも
二千万種類ともいわれる生きものの中で、人間に生まれたということは
奇蹟的なことなんだ。

経典には、
受けがたき人身を受け、会い難い仏の教えにめぐり会えるのは、一眼の
亀の浮木の穴に会えるがごとし。とあるんだ。

海底に住んでいる一眼(片目)の亀は、
腹が熱湯のように熱く、背中は凍るように冷たいので、海面に出て、
背中を太陽の光で暖め、
腹をつめたい海水で冷やしたいと願っているが、
千年に一度しか海面に出られないんだ。

かりに海面に出ても、自分のからだがスッポリ入って、背中を太陽に当て、
腹を海水につけるのに丁度よい穴のあいた浮木に会うことは、ごくマレな
んだ。

たまたま海面でその浮木に出会ったとしても、
亀は片目なので方角がつかめず、必死に泳いでも、
海面を流れている浮木にたどりつくことは出来ないのだ。

人間に生まれて、法華経に会うことが、いかに難しいかのたとえ話で、
有名な説話なんだ。


法華経の教えは無量の国において、その名を聞くことさえ難しい。
と言われるぐらい会い難い教えなのだ。
その法華経に出合っても信じる人はきわめて少ないのである。

経典には、

ガンジス河の砂の数ほど人間はいるけれども、法華経を聞いて歓喜し
信じる人は爪の上の砂の数ほどしかいない。と言われている。
さらに、
法華経の中でも肝心中の肝心である「南無妙法蓮華経の御本尊」を信じ
る人は、マレの中のマレであるというのだ。

たとえば、シュミセン(インドで一番高い伝説の山)の頂上から、
糸を投げて、その糸を、地上に立てた針の穴に通すより難しい、という
のだから並たいていではないんだよね。」

ケイタくん、
「ジッチャン、ちょつと聞いていいですか。
法華経の御本尊を信じることが、なんでそんなに難しいのですか ?  」

つづく   







   


人間賛歌 幸運を呼ぶ法則 二十

2008年11月10日 | 幸運を呼ぶ法則

  恐怖心がツキをなくする *   

アフリカの湖の魚も、運よく影の壁を突き抜けて助かるものもいるが、
次の漁では同じあやまちを犯し、人間たちに捕まるはめになる。魚には
経験に基づく学習効果がないので本能でしか行動しない。そのために同
じあやまちを何回でも繰り返すのだ。

人間は学習することと、経験することで心をきたえ、恐怖心を克服できる
唯一の生き物なのだ。

前にも書いたが、人間が自由にできるのは自分の心だけである。恐れて
逃げるか、挑戦して打ち破るか、どちらを選ぶのも自由であるが、恐れて
逃げるのを選択する人のほうが多いのは残念なことである。

幸運を選ぶか、不運を選ぶか、どちらも人間の心が決めることである。ど
ちらを選んだにせよ、その結果は白紙状態の脳に、情報として組み込ま
れることは間違いない。
このことがツイている人は、さらにツキが廻って来るが、ツイていない人は
いつもツカないことの原因である。

   恐怖心を克服するには、次の方法を勧めたい。

  一

人物評伝などを読んで偉業をなした先人の生き方を学ぶ、どんな偉業を
なした人であれ人生の途上にたちはだかる困難や挫折を乗り越えてこな
かった人はいない。
その経験が、失敗したらどうしょうか、という迷いや、失敗を恐れる心を
克服してきたのである。

  二

いつも挑戦する心を持つこと、過去は過ぎたことだからどうする事もでき
ない。
さあ、これからだ、と決める今の心が未来を開くのだ。われわれは新しい
情報を書き込むために、白紙状態の脳を持って生まれたことを忘れては
いけない。
消極的生き方でなく、積極的な生き方の経験を書き込んだほうが人生で
得をするからである。

  三

人生の手本になる人を探し出して、その人を師とし、その生き方をまねる
ことが過ちを犯さないコツである。

  四

同じ目標を持つ同志のような友人を持ち、互いに切磋琢磨(励ましあって
ともに向上すること)しながら、成長していくことが大事である。  以上

   


人間賛歌 「新・仏教教室」 四十二

2008年11月08日 | 新・仏教教室

  一生のうちに必ず *  

ケイタくん、

「質問の続きなんですけど、
題目を唱えると、打てば響くように仏の命が現れると言われましたが、
それは直ちに、すぐ現れるということですか。」

ジッチャン、

「ケイタくん、きょうはずしぶん冴えているね。
そのとおりなんだ。
題目を唱えて暫くたってとか、一定の時間が過ぎて仏界が現れるという
ことではないんだ。

九界の命と仏界の命は、私たちの命に同時に具わっているから、
題目を唱えると、今まで出ていた九界の命が隠れて、仏界がすぐ出るの
だ。
スイッチオンにすると電気がパッとついて、暗い部屋でも明るくなるが、
それと同じだね。

大聖人は、
磁石が鉄をひきつけるように、
体に影がついて離れないように、即座に仏界が現れるとおおせだ。

ただ私たちはスイッチオンにした経験がないから、
いつもオフの状態が当たり前だと思い込んでいるので、オンにして仏界
が現れても気がつかないんだ。
部屋が明るくなっても目をつぶっていては分からないからね。
それと同じだよ。

自分の命に仏界が現れているのを感じるには、仏界を認識する智慧が
いるのだ。この智慧は題目を唱える修行を続けていけば、今、生きてい
るこの世で必ず得られると大聖人はおおせだ。


御書に、

 「法華経の行者は如説修行せば必ず一生の中に一人も残らず
  成仏すべし。
  たとえば春夏田を作るに早(ワセ)晩(オク)あれども一年の中に
  は必ずこれを納む。法華の行者も上中下根あれども、必ず一
  生の内に証得す」    ( 一念三千法門より引用 )


注、 法華経の行者と如説修行

御本尊を授受し、題目を唱え、他にもすすめる人を法華経の行者といい、
その通りに実践することが如説修行である。

注、 ワセ、オク  上中下の機根

収穫時期が早いイネをワセといい、遅いイネをオクという。
機根というのは、人によって仏教を受け入れる性分や能力に違いがある
ことをいう。

つづく  


人間賛歌 信仰に生きる 五

2008年11月06日 | 信仰に生きる

 明確な目標をもつ  *  

他人に奉仕する生き方(人に尽くす)をするものは、
ツキを呼び込む魔法のような力を発揮するので、明確な目標をもたなけ
ればならない。
目標がはっきりしていなければ、いかに魔法であっても力を発揮しようが
ないからだ。

そこで明確な目標をもったトム少年に登場してもらおう。

アメリカ・カリフォルニア州に住んでいるトム少年は、ホテルマンになる夢
をもっていました。
おおきくなって念願のホテルマンになって働いている内に、ホテルの経営
者になりたいと思うようになったのです。

あるとき、
町の古いホテルの借地権が三千ドルで売りにだされました。
トムは早速見に行って気に入ったのですが、三千ドルものカネはありませ
んでした。

そこで彼は日頃から信頼している先輩のところに相談に行きました。
ホテルのオーナーになりたいことや、
古いホテルの借地権が売りに出ていること、
自分は買いたいのだがカネがないことなどを、正直に話したのです。

先輩はこう言いました。

「トムくん、君の願いが正しいものであればそれは必ず叶うよ。
いつ、どのような方法でそれが叶うかは、私にも君にも分からない。
ただトマトのタネをまけば必ずトマトの木が生えるように、君の願ったタネ
は必ず芽を出すのだ。

君の受け入れ準備が整ったときにね。それまで辛抱して待つことだよ。」


トムは先輩に言われたとおり、辛抱しながら仕事に励んでいました。
ある日、顔見知りの映画俳優がトムの勤めているホテルに泊まり、
トムをみかけて話しかけました。

「やあ、トム君、ここの仕事は気に入っているかね。」

「ええ、気に入っています。てもボクは自分でホテルを持ちたいんです。」

「じゃあ、持ていいじゃないか。」

トムは三千ドルでホテルの借地権が売りに出ていることや、自分には今
そのカネがないがその内に必ず手に入れるつもりです。
と聞かれるままに話しました。

俳優は、そのくらいのカネなら私が出してあげよう。と約束したのです。
こうしてトムは借地権を買い取り、
銀行を説いて修理費四万ドルの融資を受け、ホテルの経営者になった
のです。

つづく