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叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

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人間賛歌 運命と宿業と 十八

2007年12月18日 | 運命と宿業と

 田中教授の話・追加分

対話中、第七識について、自分自身に執着する心、 

自己保存の本能で、具体的には、

貪欲、怒り、愚か、恐怖の四つをあげた。焦点ボケを避けるため次のところを

削除したが補足しておきたい。

五  慢心  髪の毛一本も人間は自分でつくれないのに、全てが分かったよ

        うに錯覚し傲慢になる傾向があるね。慢心するとそこで進化は止まる、

        故に常に謙虚な心でいることが大事だ。

        諺にも「勝利の女神は謙虚を好む」とあるぐらいだからね。

六  疑い  自分が学んで知っていること、経験したこと以外のものを信じようと

        しない狭い心のことだね。

七  邪見  誤ったことを正しいと思い、正しいことを誤りと思う、かたよった心の

        ことだ。自分の思い込みや妄想に執着し、そこから出られない偏狭

        な精神の人だよ。このテの人はケッコーいるね。

八  無明  生命に本来ある迷いの心のことだ。生命はこの世かぎりで、

        死んでなくなるとか、肉体はなくなっても霊魂は残るなど、間違った

        生命観に固執し、永遠不滅の大慈悲心である仏界の生命(大我)が

        あることを信じない心だ。仏性がありながら教えられても信じようと

        しない気の毒な人のことだよ。


以上マイナス面だけあげたが、なかには己を捨てて他のために尽くす利他の心を

先天的に持った人もいるがね。

数が少ないのが欠点だが、この種の人を増やすのが人類の課題だ。

以上で「運命と宿業と」の対話はいちおう終わります。

次回から、「人間は何者だ」について述べていきたいと思っていますのて引き続き

よろしくお願いいたします。





人間賛歌 運命と宿業と 十七

2007年12月12日 | 運命と宿業と

山田くん、

「世界中を見ても最近は大災害ばかりで、
人類は滅亡に向かっていると思われるような事件が起きていますが、
これも人類の宿業なんですかねえ。」

田中教授、

「そう思うね、人間が犯してきた罪業が積もり積もって、ここえきていっきに
出たという感じがするね。
そのためにも、どんな宿業でも転換し、生命そのものを変革する日蓮仏法
の出番が今こそきたと言えるのではないだろうか。」

山田くん、

「ボクは今まで使命というと、なにかひとごとのように思っていましたが、
お話を聞いて、そうではない、自分にもあるのだ。ということがよく分かりま
した。
今から心を入れ替えてガンバリますので、どうかよろしくお願いします。
今日は大事なことを種々教えていただいて有難うございました。

ところで教授、こんな機会をまた持ってもらいたいのですが、お願いでき
ますでしょうか。」

田中教授、

「ああいいよ、私も山田君の成長を見るのが楽しみだから、
近いうちにまた勉強会を持とうよ。
今日は長時間私の話を聞いてくれてありがとう、礼を言うよ。

それでは次に会うまでお互いに元気で信仰に励んでいこうよ。」

続く

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人間賛歌 運命と宿業と 十六

2007年12月03日 | 運命と宿業と

田中教授、
「以前友人の物理学者からこんな話を聞いたことがあるよ。
私たちの身体は地球をつくっている物質と同じものでできているが、その中
には本来宇宙に存在しない物質があるのだそうだ。

その物質の中の一つチッソ(N)は、
太陽の何十倍もある巨大な恒星が大爆発をおこしたとき、超高圧と高温に
よって出来るそうだ。爆発のショックで宇宙空間に放り出されたチッソ元素は
一つでは安定しないが、仲間のチッソと出会って結びついたとき安定するのだ。

ところが同じ仲間でも相性の良くないのとは、結びつかないそうだから、
・・なんだか人間に似ているようだね・・
相性の良い仲間と出会いガッシリ握手すると安定したチッソ分子(N2)に
なるんだが、相性の良い相手と出会う確率は、宝くじの一等に何十万回も
当たる確率より低いと言われるぐらい稀有中の稀有なのだそうだ。


それが宇宙を浮遊して地球に到達し、
現在の地球や私たちがいるのだから、宇宙は人間を造るためにあると、

宇宙人間主義をとなえる学者もいるぐらいだ。と言っていたね。

宇宙は人間のためにある。とは実に壮大だね。
私たちは自分を、そんなにたいしたものではないと思っているが本当は凄
いものなんだよ。

話が飛躍するようだが、そんな凄い人間生命を磨いて仏界を現し、人類の
幸福と世界平和のために生まれてきた人間を、途中で殺すという行為が
いかに悪いか、殺された人の宿業転換の芽をつみ、仏界にいたる目的を
遮断する罪、

次に自分自身の宿業転換どころか、悪業を積み増し、仏界えの距離を限
りなく遠くする二重の罪、経典では仏の智慧をもってしてもはかり知れない
ほど重く、無限に地獄の境涯に落ちる、と記しているのだ。

仏教が不殺生を戒律の第一にあげているゆえんだが、
みんなが、かけがえのない使命を持って生まれているのだから、自分の命
も他人の命も大事にしなければいけないね。
 ちかごろ特にそれを痛感するよ。」

続く



 


人間賛歌 運命と宿業と 十五

2007年11月28日 | 運命と宿業と
田中教授
「よくあることだが懸命に努力するのに結果がでなかったり、
思ったことの逆になったりする場合がある。これは天運(福運)がないためだ。
私たちが福運をつけようとよく言うのは、正しい生き方をしようということだ。

要するに生命力とは、
人間が第七識の自我を克服し,第八識にたまった宿業を打破し、

第九識に達したとき、セキを切ったようにいっきにあふれ出てくるのだ。
ちょうど石油を掘るのに、削岩機が岩盤を突き抜けて、
油層にぶっかると原油が凄い勢いで噴き出てくるようなものだ。

いままで押さえつけられていたのが、宿業の壁を破ったとたん、想像もつか
ない力でほとばしり出る。これが生命力なのだ。
この力が出るようになると、私たちに不可能なことはなくなる。
これが信仰の醍醐味なんだよ。」

山田くん、
「ウーン、凄かですね!」

田中教授、
「九州弁がでたね、」

山田くん、
「つい感動しておくにコトバがでました。信仰の力って凄いですね。」

田中教授、
「そう、分厚い岩盤を付き抜くドリルの働きをするのが題目だ。
どんな宿業を持った人であっても、題目の力で破れない壁はないのだ。
日蓮大聖人は、法華経に勝る兵法はないと仰せだが、まったくその通り
なんだね。

ところで山田くんも知っていると思うが、教典には私たちのこの身体が、
宇宙にも匹敵する存在だと書いてあるね。
長くなるので詳細は省くが、人間がいかに不思議な存在であるか想像
できないほどなんだ。

続く

人間賛歌 運命と宿業と 十四

2007年11月20日 | 運命と宿業と

山田くん、
「教授、そのエネルギーのことですが、
よく先輩から生命力をつけてと言われますが、それのことですか。」

田中教授、
「そう、ひとことで言えば生命力ということになるね。
でも生命力と言っただけでは抽象的で、具体的に何をなす力なのか
イメージしにくいと思うね。

たとえば一個のドングリの実が樫の大木になったり、地球が秒速二十キロの
猛スピードで太陽の周りを公転したりする力、それも生命力と言えるだろう。
宇宙を動かす大きな力になったり、
ドングリが芽を出し成長するという小さな力にもなる。

すべてのモノを創造する力、それが生命力だね。

暴力も力の一種ではあるが、価値を造らず逆に破壊するから生命力とは
いえないね。
私たちは力というと、目に見える形で現れるか、頭で想像できる範囲内で
認識するが、目に見えないが人間の想像をこえた価値創造をする力、
それが生命力と言えるだろう。


生命編で、氷河期にぶっかった人類が飢餓に直面したことがあったね。
あのとき土地を耕し自生していた麦の種をまいたことが、食料生産のきっかけになったが、
そのとき取れた実は、自生のものより粒も大きく、
柔らかくて食べやすかったと伝えられている。

人間の努力に対して目に見えない力が応援し、期待していた以上の麦が
取れるようになったのだ。
これを当時の人々は、天の助け(神の恵み)とし、感謝しあがめたのだ。
コトバで説明しがたいが、
人間が目標を持ち、正しい方法で努力を続けるとき、思わぬ力が援助する
ことはよく知られているし、絶対間違いないのだ。

二宮尊徳翁は、
「天というものは慈悲深いもので、いつも人間を助けよう、助けようとするが
人間のほうがそれを避けよう、避けようとしているのだ。」
と言っている。
天は正義を好む、欲に刈られた人間が正しい行いをしないのを諭した言葉なのだ。

続く

 

 

 


 


人間賛歌 運命と宿業と 十三

2007年11月12日 | 運命と宿業と

前回の続き、

田中教授、
「山田くんの生命境涯はスゴイ変化を遂げているのだね。
周囲の出来事に一喜一憂せず、どんな困難なことがあっても、悠々と
乗り越えていく力強い生命になっているのだ。

こうなるともう恐いものはなにもないね、
人間は本来無限の力を持っているが、それを発揮できないのは恐怖心と
いうカベがあって、その中に閉じ込められているからだ。

そしてすべての恐怖心の根源は死えの恐怖だと言われるから、
私たちは信仰で生死の束縛から解放され、心のカベを破り、もてる力を
存分に発揮していけるのだ。ありがたいことだね。

山田くん、
「生死の束縛から解放されるなんて思いもしなかったですよ。
本当にそうなるのでしょうか。」

田中教授、
「もちろん本当だよ、成仏(仏界を現すこと)というのは、
自分の中にる仏界のいのちを開くことなんだ。信心した年数も浅く、仏法
のためになんら功を積んでいない私たちが、

御本尊に題目を唱えることで、御本尊と同じ生命になれるのだ。
御本尊は「我即宇宙.宇宙即我」の日蓮大聖人の御命であられるから、
私たちもたいした労もなく、同じいのちになれるのだね。

山田くん、
「なんだか夢みたいですね、悩み多いこのボクが、
そんな境涯になれるなんて、まだ信じられない気がします。」

田中教授、
「いまは分からなくてもいいよ、
そのうちに、・なるほど・と必ず思えるようになるから、その前に前にも言っ
たが、過去の宿業を断ち切ることが必要なのだ。

これには強力なエネルギーがいってね、
そのエネルギーも元々私たちの生命に具わっているが、それを使わずに
放っているのだ。」

続く


 

 


人間賛歌 運命と宿業と 十二

2007年11月04日 | 運命と宿業と

 前回の続き、

山田くん、
「そういえばボクもこんな事を聞いたことがありますよ。
アメリカの著名な精神科医の話ですが、その医者の患者のなかに、前世の
ことを覚えている人が何人かいて、

なかには八十七回も生まれ変わったすべての記憶を語る人もいる。
と言っていました。八十七回も生まれ変わるというと、何千年か前のことにな
りますが、不思議なことに、その人の記憶と時代背景が一致するのが多い
そうです。
人間というものは想像以上に不思議な能力を持っているものだ。
とその医者は言っていましたね。」

田中教授
「余談になるが宇宙飛行士の毛利衛さんが、
宇宙から帰って、こんなことを言っていたね。

私たちは地球や宇宙について少し分かりかけてきたが、まだ分からないこと
のほうが多いのだ。と、
人間も宇宙もまだ未知の部分が多いようだね。

ところで山田くんは理工系だから、人工ダイヤモンドの造り方を知っている
だろうね。
石墨に圧力をかけ、高温で熱し続けると人工ダイヤが出来ると聞いたが、
そのとおりかね。

山田くん、
「はいそのとおりです。
石墨もダイヤモンドも炭素分子が結びついて出来ていますが、
石墨がダイヤに変わっても、炭素分子で出来ている成分はかわりません。

ただダイヤモンドのほうが分子どうしの結びつきが強くなって、元の石墨と
はゼンゼン違う性質になります。これを位相転移といいます。」

田中教授、
「なるほどさすが専門家だけあって詳しいね。
宿業を転換して仏界のいのちを現すのも、それに似ているね。
たとえば宿業転換する前の山田くんと、宿業転換したあとの山田くんと、

同じ山田くんで見た目に違いはないが、山田くんの生命境涯は凄い変化
を遂げているのだね。」

続く                     


 


人間賛歌 運命と宿業と 十一

2007年10月29日 | 運命と宿業と

田中くん、
「へーえ、ボクが自分で願って生まれてきたと言われるのですか。」

山田教授、
「そうだよ、田中くんに限らずみんな、願って今の姿で生まれてきたと、
経典にあるよ。
仏界を開き人々を救うのに一番よい立場を、自分で選んで生まれてきたの
だから、今の悩みは同じ悩みを持つ人々を救うための方便(仮の姿)なのだ。

だから使命を自覚し、使命を果たしていく内にぜんぶ、
マイナスを逆にプラスに変えていけるんだ。これをきみも知っているように、
変毒為薬というのだよ。

田中くん、
「教授のおはなしですが、自分で願ったなんて思い出しませんが、
忘れてしまったのでしょうかね。」

山田教授、
「覚えている人はほとんどいないが、
みな自分の使命を果たす目的を持って生まれているのだ。それこそ例外
なしだよ、でもそれに気づく人も少ないがね。


信仰の次元とは違うがこのあいだ面白い話を聞いたよ。
神奈川の産婦人科の先生の話だがね、自分の病院で生まれたナン百人
かのアカチャンの、生育状態を調べていて分かったそうだが、アカチャンの
中には自分の意思で生まれてきたことを覚えている子がいてね。

わたしはおおきくなったら女優になりたいの、
この両親なら私を女優にしてくれると思って、ここに生まれてきたの。
とか、
この家はいつも楽しそうな笑い声がしていたので、ここならキット幸せに
なれると思って、この家にうまれてきたの。など、

いろんな例をあげていたが、まだハッキリしないがアカチャンは偶然生まれ
て来るのではないと、その医者は言っているね。」

続く

 

 


人間賛歌 運命と宿業と 十

2007年10月22日 | 運命と宿業と
 前回の続き、

田中くん、
「ボクなんかホースから汚い水ばかり出るようですが、
いつまでやればきれいな水が出るようになるのでしょうか。」

山田教授、
「これは人によつて違うからいちがいに言えないね。
ただどんなに宿業深重な人であっても、マジメに信心をしとおせば一生の内
に必ず業を切つて、清らかな仏界のいのちになれると日蓮大聖人はお約束
されている。

だから田中くんも大丈夫だよ。
その内に仏界のいのちが出るようになるから、そうなるとシメたものだよ。」

田中くん、
「それを聞いて安心しました。
これからも信心に励みます。将来の参考にしたいのですが、
キレイな仏界のいのちが出だすと、いまのボクはどう変わるのでしょうか。」

山田教授、
「いまの田中くんが別の人になることはないよ。
そのままの田中くんだが、田中くんを取り巻く環境が変わるのだよ。
何をやってもうまくいかなかったのが、逆に何をやっても良い方に良い方に
回転して、
自分がまるで別の人になったように思いだすよ。」

田中くん、
「ワアー、そうなるとすごいですね。
博士、ボクだけ例外ということはないでしょうね。」

山田教授、
「心配ないよ、老若男女、人種を問はずだれでもそうなると、
日蓮大聖人や釈迦始め諸仏が約束されていることだから、いらぬ心配は
しないでいいよ。

もう一歩深く立ち入って考えれば、田中くんもいまの姿を自分で願って、
この世に生まれてきたのだから、そして御本尊にあって宿業を転換し、
仏界の境涯になる姿を示して、人々を救う使命を果たすために生まれて
きたのだ。
だからゼッタイだよ、仏界になる軌道上を進んでいるのだからね。」

つづく



人間賛歌 運命と宿業と 九

2007年10月17日 | 運命と宿業と

 前回の続き、

第九識をアマラ識といい、根本浄識ともいうのだ。
一切の汚れにそまらず、清浄で永遠に変わらない仏界の生命のことだ。
このいのちを、南無妙法蓮華経というのだよ。

このいのちが出ると、はるか過去世から現在にいたるまで生命に刻まれた
いかなる宿業も転換し、生命を根底から変換することが出来るのだ。
ちょうど太陽が昇ると、いままで闇に閉ざされていた世界が、

パッと明るくなりすべてを見通せるが、
それと一緒で生死の闇を照らし、物事の本質を見抜く智慧が出てくるのだ。

その結果「衆罪は霜露のごとし」の経文どおり、
悪業を消滅させ、逆に善に変えていくことが出来るのだ。
毒を変じて薬となす大良薬とは、法華経のことをいうのだ。

やや専門的になったが分かったかね、私はキミならぜんぶ理解できた、
と思うけれどね。」

田中くん、
「教授、ありがとうございました。大事なことがよく分かりました。
それと同時に私に妙法を教えてくれた友人に感謝しきれない気持ちです」 

山田教授、
「感謝する心が出たらたいしたものだよ。
そこで宿業転換の原理をだれでも分かるように教えられた戸田先生の
指導を紹介しておこう。


・・長いあいだ使っていなかったホースに水を通すと、始は汚れた汚い水
が出るが、そのうちに汚れがとれてきれいな水が出てくるようになるね。
これと同じだよ。
私たちのいのちも長いあいだの宿業で汚れているが、
信心を続けていくと汚れがとれて、元のきれいな水が出てくるようになるのだ。・

続く

 

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