叙事詩 人間賛歌

想像もできない力を持つ生命の素晴らしさを綴っています !

 すべて無料です、気軽に読んでください。

人間賛歌 十二 人の生命活動 

2006年06月30日 | 人の生命活動
 前回のあらまし

 苦手のパソコンで脳の話を綴つていたら、頭が痛くなりました。
それで脳の話はこれで終わりにします、と言いましたが残りの部分を書かない
と、前に進めないので少し続けます。

 前回で、人間は精子と卵子の結合から生まれるまで、胎内にいる間に、
生物進化の全過程を経験する、脳はそれを情報として伝えているが、無限の
可能性を持つ新哺乳類型脳は、白紙の状態で生まれてくると。


 著名な外科医は証言する
 六十歳で 亡くなった人の 脳を解剖したら
脳の四分の三は 白紙の状態だった
今まで 一度も使われた形跡はなかった
 と

 白紙の状態で 生まれるから
どんな回路でも 造れるが
それを造るのは 自分なのだ
回路を作る 神経細胞はだれにも
平等に備わるが 
使わねば 未使用のまま 白紙で残すのだ
 説によれば 脳の回路を造る
神経細胞の組み合わせは 数十兆とも言われ
宇宙的規模なのだそうだ


 最近の学説では 二十億年まえ
原始の海に 誕生した微生物は
地球外から来た 可能性が高いという
 何億年かまえ 地球に衝突した
イン石から 同じ微生物の痕跡が
発見されたからだ

 このように観察すると
生命は 想像を絶する時間と
宇宙的スケールで 続いているのが分かる

 生命は 時間 空間を超え
永遠に実在するものなのだ
生命が 活動するとき
 個の姿 かたちとなって現れるが
これは生滅の現象を伴う

 生命は人間だけでなく
他の動物 植物 非生物 宇宙のすべてが
生命が造りだす 現象なのだ つづく



人間賛歌 十一 .人の生命活動

2006年06月26日 | 人の生命活動
 前回のあらまし
言葉で意思を伝え合い、団結して強敵に立ち向かったアパール猿人は、
生存競争に勝ち残った。だが地球の寒冷期入りが、食料の調達を困難
にする。
 そこで彼らは植物の栽培に挑戦し、麦の生産に成功した。
進化のトップに立ち、想像もしなかった文明を築くが?

 今回から、生命と生命の活動を、人間の生命活動を通して考えて行
きたいと思います。  



 それにしても 原始の海に誕生した
百分の一ミリにも満たない 微生物
それが合体し 細胞核を持つ細胞になり
それが 全生物の元になる
 このドラマは 人の精子と卵子の結合に
似てるではないか

 人間は精子と卵子の 結合から
生まれるまで 母親の胎内で過ごすが
その間に 生物進化の全過程を
経て来るといわれる
 両生類であつたときの エラの跡
動物であったときの 尾骨跡
それに 生まれたばかりの アカチャンは
猿にそっくりではないか


 人間の脳には 三層の構造があると言う
 一、 約三億年前 爬虫類であったころの
爬虫類型脳
 二、 約一億五千万年前 哺乳類であつた
ころの 哺乳類型脳
 三、人類になってから 急速に発達した
新哺乳類型脳
 以上の三ッだ


 一番内側にある 爬虫類型脳と
その外側にある 哺乳類型脳は それぞれの時代に
経験したことが 遺伝情報として記録されている
この情報は イザというとき自動で働くシステム
になっているようだ
 一番外側の 新哺乳類型脳は 生まれたときは
白紙の状態で なにを記録するかは 人として
生きる経験で 造られると言われている つづく 

 < つぶやき >
やや固い話になりましたが、脳のはなしはこのぐらいで終わります。
最新の学説では、他の生き物を、幸せにするために、進化した生き物、
それが人間だ、と言われているようです。

叙事詩 人間賛歌

2006年06月21日 | 人間賛歌 生命
  前回のあらまし
地殻の大変動で、住みかや、食料を失い猛獣のひしめく、大草原に放りだ
された、人類の祖. アパール猿人、
 彼らは火を使い、言葉を発明し、情報を交換して集団で困難に挑戦する
知恵を得たが、その前途は?


 二十億年前 原始の海に誕生した
百分の一ミリにもみたない
微生物から 十九億年余の歳月が
 経ったことになる 彼らは
過酷な試練を 乗り越え
生き伸びるのに 成功したのだ

 狩猟と木の実を取って 暮らしていた
彼らに さらに大きな試練がやってくる
 氷河期が来て 地球が寒冷期に入ったのだ
果実の稔りは遅くなり 猟の獲物になる
動物の数も 少なくなった

 敵の襲撃と寒さから 身を守るため
ホラ穴に住み ケモノの皮を縫って
衣服をつくる知恵はあったが
 食料の危機は 防ぎようがない
いままでのやりかたは 
なにも通用しなかった

 そこで彼らは まったく新しいやりかたに
挑戦する
 植物の栽培だ
彼らは 土地を耕し 野生の麦の種をまいて
栽培に成功するのだ やがて食料になる
大量の麦を 自分たちの手で作るようになる
 こうして 植物の栽培に成功した
私たちの祖先は
獲物を追い 移動する暮らしから
同じ場所に定住し 
 農耕をして 暮らすようになった


 人類は 大自然を利用する方法を知ったのだ
以後 進化のトップに立った 人類は
今までの どの種族もなし得なかった
 文明を築いて行った

 次回から、人間の生命活動が中心になりますので、舞台も海から
陸に移ります。ブログの背景も一新して、スタートしますので宜しく
お願いします。  つづく
                  

叙事詩 人間賛歌

2006年06月16日 | 人間賛歌 生命
 
 地下のマグマが 噴出し
地殻に大変革をもたらす大亀裂が
アフリカ大陸を 南北に走り
 隆起した山脈と 陥没した渓谷が
大陸を 東西に分断する

 気候も一変した 
海から来る 湿った空気を運ぶ風は
隆起で出来た 山脈に遮られ
山脈の東側では 雨が降らなくなる

 やがて豊富な果実を 稔らす森林は
姿を消し かわって見渡すかぎりの
大草原が 姿を現す
いっぽう 山脈の西側は 高温多湿な
気候に変化なく
 動物たちの楽園は そのまま残った
 
 運命のいたづらか 
山脈の東側の森で 安穏に暮らしていた
チンパンジーたちに 
過酷な運命が 待ち受ける
彼らは 食料や 安全なすみかを失って
呆然と草原に 立ちすくんだ

 前も 後ろも 空も 敵だらけで
頼れるものは 何もない 
弱肉強食が支配する 地上で
彼らは どうやって生きていくのか
 肉食動物にくらべて からだも小さく
足も速くない 力も強くない

 無防備で 敵の中に放り出された彼らは
生存を賭けて 知恵を使った戦いを
始める
彼らは 二本足で立ち 火を使うことを覚え
とがった石を探して 武器を作った
言葉を使い 情報を伝え合って
 集団で猟をした
人類の祖先といわれる アパール猿人の
登場である
今から四百万年前のことだと言う  つづく


 <つぶやき>
生命進化の後を見ると、試練の壁を越えるたびに、進化を遂げるが、
進化したから壁が破れたのではない、ことに気づくだろう。
 生命は、必要なものはすべて備えているので、挑戦する勇気があれば
それを引き出し、使えるからだろうか、試練というチヤンスがあれば、
誰だってつかえるのだ。
 こう考えると誰もが嫌がる試練は、本当はチヤンス到来と喜んで迎え
ねばならないのだ、と思われるが、どうだろうか


     

叙事詩 人間賛歌

2006年06月12日 | 人間賛歌 生命
 
 地球は それまでの単調な色から
カラフルに彩られ 華やかになる
花の蜜を好む 昆虫たちも 時をあわせて
姿を見せる
 
 やがて木の実を食べる 小動物たちが
森のなかを走り回り 空には 鳥の先祖
 始祖鳥も登場する
陸 海 空と 生き物たちの世界が
いちだんと 賑やかになった
 人類の先祖も登場する チンパンジーだ
彼らは 木の実を取るのに便利な
木の上で 暮らすようになる
 ここなら敵も追ってこなくて 安全だ

 温暖な気候に 一年中ある果物
自由で楽しい日々
彼らは 果物をもらうお礼に
植物の種を遠くまで運び フンと一緒に排泄した
植物はじっとしていても 子孫を増やせる
 共存共栄のシステムだ
空には 始祖鳥の子孫もとび回り
植物の種を 陸から陸へ運ぶ
こうして地上は 花いっぱいの楽園になる  

 しかしいいことばかりは 続かない
チンパンジーの楽園 アフリカ大陸に
 大変動が起きた   つづく

叙事詩 人間賛歌

2006年06月07日 | 人間賛歌 生命
  ご挨拶
 ブログで人間賛歌を書き出してから、一ヶ月たちました。
お陰さまで、延べ三百名以上のかたに読んでいただき、感謝しております。
 人間は何者なのだ、を解明しようとする大ロマンに、付き合ってくださっている
方に敬意を表します。まだ先が長いですが、人間が登場してくると
波乱に満ちた展開になり、スリルも味わえるとおもいます、それまで暫く
辛抱してお付き合いください。

   本文
 
 やがて 水 空気 植物のあふれる陸地は
爬虫類の天下となる
 競争相手の だれもいない 新天地で
彼らの子孫は栄える 時とともに
あるものは恐竜 あるものは翼竜 あるものは
哺乳類えと 多彩な進化を遂げていく
 樹の下で暮らしていた 彼らの子孫は 
頭上に無尽蔵にある 樹の葉を 食うために
首を伸ばし からだをだんだん 大きくしていった

 恐竜の始祖 バロサウルスの出現だ
体長二十七メートル 高さ十五メートルの巨体を使い
常葉樹の森を 次々に食い尽くす
一頭で一日に 一トンの葉を 食ったという
 彼らは 自分の旺盛な食欲を 満たすだけで
植物に 恩返しすることを 知らなかった 

 故に 地表を覆っていた
さしもの 樹海を食いつくし
食料が なくなって 自滅していくのだ

 一億五千万年のあいだ 地球を支配してきた
恐竜の仲間が 絶滅すると
 小動物たちの 時代がやってくる
今まで 地表を覆っていた 裸子植物に
とって代わって 花をつける 被子植物が
 繁茂する    つづく
 

叙事詩 人間賛歌

2006年06月03日 | 人間賛歌 生命
  続 生命

 そこで魚たちは からだの中にポンプを造った
余分な水分を 体外に出して 体内の塩分を薄めないよう
工夫したのだ
 これが後に 私たち哺乳類の腎臓になる
まだまだ難問がある
 海水に豊富に含まれる カルシュウムやミネラルが
河の水では不足がちで 量が安定しない
魚たちは 河に水が増えて カルシュウムが
豊富なとき これを取り込んで 体内に蓄えた
 これが骨の元になる
カルシュウムが 不足するときは 骨を溶かして
不足分を補った
 河の水は 海水より浮力が少ない
その分だけ 内臓に圧力が掛かる
それを防ぐために 骨でワクを造り
その中に内臓をおさめて 重力の圧迫を免れた
 これがアバラ骨の原型だ

 生命の進化の始まりである
この間 何千万年かかったか 量りしれない
しかし 試練はまだまだ続く
大雨が降って 河の水が濁ると
水中の酸素がすくなくなる
 彼らはやがて 植物が繁り酸素がたっぷりある
陸えの移住を 夢見始める
三億六千万年まえ 彼らの仲間イクチオステラは
ついに陸に上がった それまであったヒレは
足に変形する 爬虫類の登場だ

  <つぶやき>
イクチオステラが陸に上がるまて、三千万年かかったという説が
あります。陸に上がればタップリ酸素が吸える、この希望が慢性酸素
欠乏の苦難に耐える力になったのでしょう。希望を持ち忍耐する、
この遺伝子は私たち人間にも伝わっていると思います。  
  つづく