仏国土( ブツコクド ) *
質問します。
仏国土というのはどんなところですか。
答えます。
仏国土というのは法華経(御本尊)が広まって築かれる楽土のことです。
仏の住む国・寂光土ともいいますが、金剛不壊(コンゴウフエ)・ダイヤモンド
のように固くて、壊れることの無い幸福境涯である仏界を現した人や、それ
に縁する人が住む国土環境のことです。
九界の別にあるのではなく仏は九界の衆生と共に住み、全ての人に仏界
があることを教え、それを開かせようと導きます。
その意味で仏教では、
この世界を、仏と九界の衆生が共に住む同居土という場合もあります。
苦しみが充満する環境の地獄界も、
楽しみ、喜びに満ちた環境の極楽も、自分の心が現したものです。
故に、心が変われば地獄が一転して極楽になったり、逆に極楽がたちまち
地獄界に変わる場合もあります。
これに対して仏国土は常住不滅で、いつもあって変わることがない永遠の
楽土であることが特徴です。
楽土では円満具足といって全てが備わっていますので、必要なものは必
要なとき手に入り欠乏することがありません。
「そんな旨いはなしがあるわけがない、ウソだろう」と思う人もいるでしょう。
でもこれはウソではありません。これが真実ですが、人々は真実を知らな
いので、信用しないのです。
太陽が厚い雲に覆われていますと、太陽の光は見えませんが、雲がなく
なると光が燦燦と輝き万物をうるおします。
これと同じで各人の生命に具わっている仏界 (胸中の太陽といえます) も、
真実に暗い無明 (生命の真実をしらないこと) の雲に覆われているので、
自分で気づくことも、現すことも出来ないでいるのです。
質問します。
仏界を現すにはどうすればよいのですか。
答えます。
日蓮大聖人が書き顕された仏界の命である御本尊を信じて、「南無妙法蓮
華経」と唱えれば、己身の仏界が現れます。
ナゼ現れるかと言いますと、元々自分の命に具わっているからです。無い
ものはいくら題目を唱えて呼んでも現れません。
さらに詳しく知りたい方は管理人にお問い合わせください。
注 楽土
貧、争、病の苦から開放され、平和でみんなが喜んで暮らせる国土のこと。
御本尊をたもった者が人間革命して、自分のいる所を仏国土に変え、それ
を広げていくことです。
つづく