給食時間、給食の先生がやってきて、おはしやお茶わんの持ち方を指導してくれます。
「おはしは、親指と人差し指と中指をうまく使って、このように動かしてごらん。」
と見本の動作もしてくれます。
「これを三つ子の魂百までというんですよ。つまり小さい頃身につけたことは、大きくなっても役にたつのですよ。」
なるほど。
子どもたちにとっては、教科指導では学べないありがたい指導です。
ちょっとしたしつけ、習慣づけが、一生の習慣となっていきます。
給食の時間、子どもたちのペアで食べ終わったら、お茶わんなどを見ます。
ご飯粒がのこっていないか、自分で量を調節したおかずの残菜がないかなどです。
子どもたち同士だけではなく、こちらにもチェックが入ります。
「せんせい、ご飯粒が残っているよ。」
はいはい。
それが、毎日毎日続くと、こちらもご飯粒が残ってないか、きれいにおかずを食べているか、家の食事でも気になります。
最近は、しつけの価値観も多様化しています。
しかし、幼い頃から正しい習慣を身につけておくことは、将来にわたって、生かされていきます。
授業中に筆箱から鉛筆などをいっぱいに広げてしまっている子ども、机の中の引き出しが整理できずに、ぐちゃぐちゃになっている子ども。
一人ひとりに指導することは、エネルギーと多くの時間がいるので、工夫が重要です。
確実に限界があります。
ポイントを押さえ、今日の目標の中に、今、できていないこと、課題を取り入れるとか、帰りの会の項目の中に、整理整頓のコーナーを入れるとかよりよい習慣を意識させていくことが大切です。
また、学校だけでは、「三つ子の魂」は無理です。
できていないことを家庭にお願いすること、家庭とのよりよい連携が必要です。
習慣の最後は、家庭にかえっていきます。
家庭でできること、学校でできることのよりよい「しつけ」をしながら、子どもたちの成長へとつなげたいものです。
久しぶりに聞いた「三つ子の魂百まで」。
あらためて実感します。
今日の空は、夏空でした。
退勤で校舎から車に乗る途中にも自然の美しさを感じました。
写真は、今日の「夏」です。