
昨年、玖珠町に行った時のことです。
用事を済ませていると、
「バーン。」
「シューッ。」
とものすごい音がしました。

急いで道路に出てみると、二人乗りのライダーの人が道路に血まみれになって倒れています。
動かしていいのかどうかわかりません。
そうこうするうちに、道路が渋滞してきました。

たまたま医療機関の方が通りかかりました。
動かし方の指示を聞いて、車から降りてきた人たちと道路の端に二人を移動させました。
まだ、警察の方や救急車も来ていません。
道路には、激しく壊れたバイクや部品が散在しています。

近所の方が二人に毛布を掛けるために持ってきたりしました。
みんな必死です。
自分たちでできることをせいいっぱいしていきました。
こちらは道路の片側をふさいでしまっているので、交通整理です。
見知らぬ人と声を掛け合いながら車を片方ずつ動かしていきました。

救急車が到着しました。
そのあとにパトカーがやってきました。
緊迫した時間が過ぎていきました。
救急隊員が倒れていた方を救急車に乗せていきました。
あとは、警察の方にバトンタッチです。
こちらも帰途につきました。
車の運転も慎重になりました。

しばらく車を進めると、河川敷にあの救急車とドクターヘリが止まっていました。
無事を祈りながら、ヘリコプターを見送りました。
新聞やネットで、死亡事故の報道がなかったので、おそらく命は助かったのだろうと思います。
今でも、あの2人はどうしているのだろうと思い出すことがあります。

今日、学校では、消防署の方を招いて、救急処置法を学びました。
先生方が講習を受けました。
わかりやすい説明でした。

何度か講習を受けたことがあります。
しかし、こうして繰り返し訓練することで、忘れかけていた知識が思い浮かんできます。

繰り返しが「身につく」ことにつながります。
私自身が救命をする立場になるかも知れないし、一方では、救命される立場に立たされるかも知れません。
みんなでかけがえのない命を守っていかなければなりません。
