今日は、お世話になった親戚のおじさんのお通夜に行きました。
朝から出かけて、お通夜の準備をしました。
亡くなられてから、お通夜までのいろんな流れを手伝ったり、儀式を行なったりしました。
一つひとつの儀式をしながら、寂しく感じました。
戦争も体験してきたおじさんの時計が止まってしまいました。
動かなくなった時計を動かすことができることが楽しみでした。
喪主の方が、時計の人生だったと言います。
それが幸せだったと話をしていました。
今は、電子の時計が主流ですが、その中において、90歳を越えるまで、古い時計をこよなく愛しました。
「おじいさんの古時計店」です。
お通夜でのお寺の方の話でもそのような話題が出ました。
受付近くには、修理をして動いている、アメリカ製のぜんまい時計が飾られていました。
この時計が大好きだったそうです。
「このマークがアメリカ製ということなんですよ。」
なるほど。
こだわりを持ちながら、心を込めて動かしてきた時計です。
古時計は、数日すると、ぜんまいをまかないといけません。
時計を直してもらったものの、時間に余裕がない自分にとって、しばらく時計を止めてしまいます。
時々は、時計を動かして、振り子の音、鐘の音からおじさんの姿を思い出したいと思います。