神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] SFマガジン2011年10月号

2011-09-18 20:14:02 | SF
『S-Fマガジン 2011年10月号』 (早川書房)




特集「SFスタンダード100ガイド PARTⅡ」と「ミリタリーSF特集」の二本立て。

スタンダード100ガイドは既読が多いので安心だw それでも、持ってない(読んでないではないのが味噌)《彷徨える艦隊》と《氷と炎の歌》第1部揃いを古本屋で買ってきたりとか。こういうのって、販促の意味もあるのだろうけど、版元品切れのハヤカワ文庫はちゃんと復刊してくれるんだろうな。そうじゃないと意味がないと思うんだけど。

ミリタリーSF特集は、特集なのかというほどの薄さ。ジャンルの紹介記事1本と短編1本。もうちょっとどうにかならなかったのか。ミリタリーSFというサブジャンルが成立しうるのかという話は確かに興味深いが、そういうファンって、ミリタリーSFが好きなの、ミリタリーならなんでもいの。どっちかというと、敵がエイリアンやらゾンビやらなだけで、SFじゃなくてもいいような気がするんだが。

もちろん、SFとして評価されているような『宇宙の戦士』や『終わりなき戦い』なんかは、そういう安易に敵を持ってきているわけじゃないんだけどさ。

そういった意味で、ミリタリーSFというのが形式的ではなく、SFのサブジャンルとして成立するのかというのは、「“SFのサブジャンル”って何?」ということを考えると興味深い話題ではある。

スペースオペラとか、ワイドスクリーンバロックとか、サイバーパンクとか、シンギュラリティとか、面白さの方向性が微妙に異なってる気はするんだけどね。ミリタリーSFの面白さの軸って何?



○「亀裂」 ジョン・G・ヘムリイ(ジャック・キャンベル)
《彷徨える艦隊》のジャック・キャンベルが別名義で発表って、メインのペンネームはどっちやら。
異文化コミュニケーションの難しさを、悲壮な物語に仕立て上げた小説。まさにゾンビなみに恐れを知らずに沸いてくる異星人を撃って撃って撃ちまくれやっちまえ、からの激しい落差が凄い。

○「卵の私」 深堀骨
怖い怖い。鶏の目が怖い。なんてったて、恐竜の子孫だからな。どう見たって、ラプトルの末裔だろ、あれ。
で、沢尻エリカがどうした? え、エリケ? なんじゃそれ。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿