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[SF] ヘミングウェイごっこ

2009-02-15 14:56:51 | SF
『ヘミングウェイごっこ』 ジョー・ホールドマン (ハヤカワ文庫SF)




『終わりなき戦い』のイメージで読み始めると、狐につままれた感じで終わること請け合いのヘンな小説。

ホールドマンの分身っぽい作家が、ヘミングウェイの贋作を作る詐欺に加担しようとしていると、目の前にヘミングウェイが現れて「そんなことすると世界が滅ぶぞ」という話。

28章が二つあるのは、どちらかをすっ飛ばして読むと結末の意味が変わってしまうということだと思うんだけど、ちゃんと読めているのかはわかりません。

SFとして読んだら、なんでヘミングウェイなのかはわかりませんが、ホールドマンにとってはヘミングウェイありきなので、そこは考えても仕方がない。

へミングウェイといえば、アメリカ人にとっては一般教養なんだろうか。日本で言うと、村上春樹?三島由紀夫?

なんにしろ、SF成分を抜いたら、コンゲーム小説で恋愛エロ小説な主流文学みたいな感じ。しかし、ブンガクって、どれもエロいよね。『青春の門』とか、フランス書院から出てもおかしくないよ。

SFだと性交してもスペキュラティブになっちゃうんだよね。『恋人たち』みたいに。それだけ、SF関係者が童貞揃いなのか性的事項にナイーブなのか。……考えすぎか?

話は変わるけど、ホールドマンは2007年のワールドコンで見かけたけど、日本人を考慮せずにボソボソ早口でしゃべるので、何を言っているのかぜんぜん聞き取れませんでした(泣)


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