『クリスタル・レイン』トバイアス・S・バッケル (ハヤカワ文庫SF)
いきなりなんだかわからないうちに襲ってくるメソアメリカ文化な風俗の侵入者。その名もアステカ!
それっぽい名前、それっぽい装い、それっぽい風習。でも、ここは地球を遠く離れた植民惑星。
初期植民者の風習を受け継ぎ、地球の一地方に特化した文化の植民惑星というのはよくある設定だが、現代でも滅びた文化が復帰しているとはどういうことか。しかも、悪役異星人に操られた愚かな野蛮人扱いだ。アステカ舐めんな。
一方、攻められるナナガダは、こちらも特殊なカリブ海文化。歪んだキリスト教やらブードゥー教やらの土地。
登場人物の名前が英語系なのでイメージがずれるんだが、実は住んでいるのはほとんど黒人。
アステカ人の肌の色が薄ため、まさに、エボニー&アイボリー。人種差別なんかやめて仲良くしようよ。
記憶を失った英雄ジョンは家族を、そして、ナナガダを救えるのか?
そこに現われた無敵の戦士ペッパーは敵か味方か。
ナナガダのロア、アステカのテオトル、ふたつの神=異星人の真意はどこに?
SF的な面白さよりも、インディジョーンズ的な冒険物語の面白さが先にたつ。
設定もストーリーもありがちで、群像物語でありながら、主人公二人の物語以外はインパクトが弱く、もうちょっとどうにかなったのではないかと思われる。
それでも、処女長編としては及第点で、SFとしてではなく、冒険小説として読めば、ハラハラドキドキで痛快な秀作。
続編はネビュラ賞の最終候補にもなったらしいので、こちらのほうに期待するか。
いきなりなんだかわからないうちに襲ってくるメソアメリカ文化な風俗の侵入者。その名もアステカ!
それっぽい名前、それっぽい装い、それっぽい風習。でも、ここは地球を遠く離れた植民惑星。
初期植民者の風習を受け継ぎ、地球の一地方に特化した文化の植民惑星というのはよくある設定だが、現代でも滅びた文化が復帰しているとはどういうことか。しかも、悪役異星人に操られた愚かな野蛮人扱いだ。アステカ舐めんな。
一方、攻められるナナガダは、こちらも特殊なカリブ海文化。歪んだキリスト教やらブードゥー教やらの土地。
登場人物の名前が英語系なのでイメージがずれるんだが、実は住んでいるのはほとんど黒人。
アステカ人の肌の色が薄ため、まさに、エボニー&アイボリー。人種差別なんかやめて仲良くしようよ。
記憶を失った英雄ジョンは家族を、そして、ナナガダを救えるのか?
そこに現われた無敵の戦士ペッパーは敵か味方か。
ナナガダのロア、アステカのテオトル、ふたつの神=異星人の真意はどこに?
SF的な面白さよりも、インディジョーンズ的な冒険物語の面白さが先にたつ。
設定もストーリーもありがちで、群像物語でありながら、主人公二人の物語以外はインパクトが弱く、もうちょっとどうにかなったのではないかと思われる。
それでも、処女長編としては及第点で、SFとしてではなく、冒険小説として読めば、ハラハラドキドキで痛快な秀作。
続編はネビュラ賞の最終候補にもなったらしいので、こちらのほうに期待するか。
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