神なる冬

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[映画] ローグ・ワン

2017-01-10 23:26:35 | 映画

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

 

スター・ウォーズのスピンアウト・シリーズ第一弾。といっても、ローグ・ツー、スリーと続くわけではない。らしい。

『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』のデス・スター戦がご都合主義と批判されるのに対し、それまでにはこんなに大変なことがあったんだぞというひとつの回答。ちなみに、反乱同盟軍のエース部隊がローグ中隊と名乗ることになる由来のエピソードでもあるわけ。

しかし、まぁ、本当に、レーア姫の元にデス・スターの設計図が届けられるまでに払われた犠牲が、どんなに大きかったのかと思うと泣けてくる。そう、ラストカットはレーア姫。亡きキャリー・フィッシャーの若き日の姿が一瞬映る。これもまた、タイミング的に泣ける。

はみ出し者たちが命令に逆らってまで命を掛けた犠牲の上に、一発逆転のアイテムを手に入れるというストーリーは、なんとなく日本的。いわゆる浪花節ですよ。最期の戦いにいたっては『さらば宇宙戦艦ヤマト』かよと思ってしまった。

どう見ても、ジブリ・ロボットか、巨神兵かといった旧式ドロイドも出てくるし、各所に日本のアニメや時代劇の影響を見てとれるのも、日本人としては楽しい。ジョージ・ルーカスが黒澤明の影響をうけていたのは有名だが、今回の監督、ギャレス・エドワーズもハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』を作ったりと、なかなかの日本マニアっぷり。

東映版の『スパイダーマン』が本家のコミックに取り込まれたりもそうだけれど、こうやって、日米のオタク業界がお互いに影響し合って新しい作品を生み出していくのは実に面白い。

そんなことはさておき、なぜか長谷部と闘莉王が出てるのですよ、この映画。(←違います)

でも、長谷部は本当に似ている。あ、長谷部だ。と思ったら、隣にいる髭長髪がどんどん闘莉王に見えてくる不思議。

まるで座頭市のように、盲目なのにやたらと強い長谷部(だから違う)を演じるのはドニー・イェン。なんと、ジェダイに憧れているだけでジェダイじゃないし、強い理由もフォースじゃなくって努力の賜物というのが凄い。この長谷部がお経のように唱える「I'm one with The Force. The Force is with me. 」がとにかくカッコいい。いつか神様に祈らなければならないような場面が来たら、このセリフを唱えることにしよう。

劇場で上映前に流れる盗撮禁止のメッセージがいつものカメラ男ではなく、カンフー映画『葉問』の宣伝になっていたので「?」と思っていたのだが、実はこの映画の主演がドニー・イェン。なるほど、そういうことだったのか。

 



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