長谷敏司だし、完結しているし、評判もよさそうなので読んでみた。
前半は、やっぱりゼロ年代ライトノベル風で、キャラ属性や世界設定の紹介だけになっていていまいち。
失敗したかなと思っていたところに、猛烈に惹き込まれる燃えシーンがやってきた後半はなかなか楽しめた。
どう考えても、俺には萌えよりも燃えが合っているようだ。過酷な運命を負ったふたりの少女と、彼らを守るために命をかける男。死んで来いと命令を出すしかなく、それを見守る女。敵役も悪意というよりは、掲げた大義のために死力を尽くすという燃え燃え展開。
ひねくれた男の、娘を利用するしかなかった人生も、一筋縄ではいかない人生の物語を感じさせて、涙を誘う。
こうなってしまうと、俺的にはたびたび挟み込まれる萌え属性の描写があざとくて邪魔に思えてしまう。そうは言っても、そもそもライトノベルなのだし、そこが気に入らなければ読まなきゃいいだけなんだけど。
さて、13巻まで読むかどうか。どうしようかな。