神なる冬

カミナルフユはマヤの遺跡
コンサドーレサポーターなSFファンのブログ(謎)

[SF] NOVA 5

2011-08-21 23:22:02 | SF
『NOVA5』 大森望 責任編集 (河出文庫)






NOVAも遂に5巻目。今は無き『SF Japan』の代わりに日本SFの牙城となるべく頑張ってます。

しかし、内容的には『SF Japan』とは比べ物にならないくらい『NOVA』の方が小説としての質が高いと思える。言っちゃ悪いが、これは編集の差が大きいんだろうな。それだけ、徳間がくぁwせdrftgyふじこlp;

今回は、その中でも特に粒ぞろいの8篇を収録。確かに、質が高くハズレが無い。しかし、逆に破天荒で八方破れで突き抜けた短編が無かったのが残念。それは無い物ねだりなのは判るが、すべてを受け止めるSFというジャンルとしての懐の深さを見せつける作品も入っていて欲しいんだよね。そういうの得意でしょ、大森さん(笑)



『ナイト・ブルーの記録』 上田早夕里
よく言えば、広がりを感じさせるエピソード。悪く言うと、長編の一部を読んだような物足りなさを感じる。その先を読んでみたいと思わさせられる作品。

『愛は、こぼれるqの音色』 図子慧
これもなんだか前後にすごい話が隠れてそうな設定。ある意味、反則的な突然のカミング・アウトなのだが、それはテーマの本質とは違う部分なのであまり気にならなかった。

『凍て蝶』 須賀しのぶ
プロットだけ聞くとありがちなファンタジーなのだが、彼女の運命が興味深くて引き込まれる。

『三階に止まる』 石持浅海
SFじゃなくてオカルトだけど、腑に落ちる話。なおかつ、オカルト現象に対するアプローチが科学的で、SFファンも納得の秀作。

『アサムラール バリに死す』 友成純一
この人、遂に死んだのか(笑) 俺も老後は東南アジアで暮らそうか。で、それはやっぱりプロテクター((c)ニーヴン)なのか?

『スペース金融道』 宮内悠介
結局のところ理論が良くわからないが、なんだか凄そうだ。ただ、このメンバーの中に入ると、小説としての出来が見劣りしてしまう。量子論を巡るトンデモ系(に見えるけど大真面目な)理論はいくつもあるので、量子金融学はまだまだいろいろ使えそうだ。

『火星のプリンセス 続』 東浩紀
いったいどこに着地しようとしているのかまったくわからない。火星の経済学といえば『絢爛舞踏祭(PS2)』を散々やりまくったので、その先を見せてくれないと困るし、カコ様だかマコ様だかミク様だかを引っ張ってきた理由が納得できないと困る。

『密使』 伊坂幸太郎
伊坂幸太郎は上手いな。しかも、SFのツボを心得ている。緑色ってところも、細かいところまでツボってる。もう、星雲賞上げちゃえよ(笑)



[映画] トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

2011-08-21 22:39:45 | 映画
トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン - goo 映画


(C)2011 PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved. HASBRO, TRANSFORMERS and all related characters are trademarks of Hasbro. (C)2011 Hasbro. All Rights Reserved



見たのは先週。しかも2D。3D字幕は散々懲りたので、しばらく見なくていい。だいたい、マイケル・ベイ監督が、3Dはまだまだと言ってるくらいだからな。(by SFマガジン)


主人公は相変わらずのボンクラ青年。もう、こいついらないだろうという観客の心理を逆手に取るような、いらない青年の役になっている。それがある意味伏線。

しかし、こいつはエロ格好いいキャリアガール(実は自動車整備士みたいなんだが、ただの秘書にしか見えない)の彼女持ち。職はないけど、勝ち組じゃん。うらやましい。全然、感情移入できねぇ(笑)


トランスフォーマー側のドラマは、老舗復活を目論んでヤバい相手と手を組んだ先代を、テナントの店子に収まった若旦那が諌めるような話。(大嘘)

まあ、いきなり目覚めたら地球だったというセンチネル・プライムに、人類を友人として見てくれというのはちょっと酷かもしれない。なにも知らずに見れば、オートボットは人類に使役されているように見えなくもない。

しかし、バズ・オルドリン(本物!)とか、いきなりNASAの人達(何度も言うが、本物!)が出てきたのには笑った。どうせやるなら、月面の地理や遺物の配置をちゃんと監修してもらえばよかったのに。

いやそれとも、あれはちゃんとあっているのか? センチネル・プライムが墜落したのが静かの海で、ディセプティコンが潜んでいたのが月の裏側? そのあたりが、なんだかよくわからんですよ。


今回、ビジュアルでは傷だらけのメガトロンが格好良すぎて痺れる。風になびく布切れが、砂漠の戦士みたい。センチネル・プライムはアゴヒゲが耄碌爺っぽくて、いらない感じ。

他の新メカもいまいち。サンドワームみたいなメカも、どこかでみたぞ。あ、あの失敗アニメだ。タイトルが出てこないが……なんだっけ、あのネトウヨアニメ。

で、ストーリーは……別にどうでもいいんじゃないのか。これって、ストーリーを楽しむ映画じゃなくって、派手なメカメカ大戦を楽しむ映画だろう。

しかし、トランスフォーマーたちがあまりにグリングリン動くので、2Dでも十分気分が悪くなった。頭痛いし、吐き気する。近頃の若者は、ああいうのを見ても大丈夫なんだろうか。


敢えて、ストーリーで言うならば、主人公のサムが現実にはまるでダメ夫なんだけど、実は私だけのヒーローっていう願望従属妄想映画なんだけど、そこに共感したりする人は少ないんじゃないかな。ヒロインがいろいろあって降板したんだから、もうヒロイン無しでよかったような気がする。

次もあったら見るだろうけど、もう台詞無し、字幕無し、映像だけグリングリンでいいんじゃないだろうか。ファンが求めてるのもそれしかないだろ!



[コンサ] 2011 J2第25節 札幌 - 京都

2011-08-21 21:55:58 | コンサ
2011年 J2第25節 コンサドーレ札幌 2-1 京都サンガF.C. @スカパー


今日は宮澤が出場停止で芳賀が怪我。なおかつ、高木純平が怪我で欠場という大問題発生。このポジションだけは、あり余っていたはずのボランチがいねぇ! 上里、今日だけ戻って来ぉい。

岩沼、河合のダブルボランチで挑むも、今度はサイドバックがいなくて、上原が先発。河合アンカーの4-1-4-1にする手もあったと思うが、上原SBの方が実績はあるからな。で、ブルーノはまだ辞めてないんだよね……。

京都は若いスリートップ。うちもそれに対抗して、DFラインで河合の代わりは岡山じゃなくて櫛引。もう、サイドバックも前くん(U-18)でいこうぜ。


さて試合開始。

京都はちょこまかとパスで崩してくるのでちょっと怖い。ボールも人もどんどん動く。若くて上手い選手が入っているというのが大きいか。これは将来が楽しみ。

札幌はジオゴに向かって蹴り込むが、プレッシャーが強くてキープできず。ジオゴもいろいろ動いてマークを外そうとしているんだが、出し手には見えていないのか、ボールの行き先とジオゴの動きがなかなか合わない。
  
遂に、京都のパスに走らされて崩される。ホスンが弾いたシュートを豪快に蹴りこまれて失点。

ボールを奪う率はあんまり変わらないのだが、札幌はボールを奪った直後のパスが常にパスミスになる感じ。なんか焦っているのか。それに比べて、京都の18歳、19歳トリオの落ち着きっぷりというか、ふてぶてしさというか。

パスミスが多いのはいつものこととはいえ、京都がテンポのいいパスサッカーを実現しているので、どんどん相手のリズムにはまっていく。

石崎監督はなんとかリズムを変えようと、4-4-2へ変更。中盤ダイヤモンド(not会いたかったー)。やっぱりスタメンに難ありだったか。しかし、それでも上原SBが変わらず。前にジオゴのほかに起点をつくろうという意図か。

確かに、サイドで消えていた近藤がボールに絡むようにはなり、一発いいシュートを見せる。も、それだけ。前半なんとシュート2本。

前半の序盤はテンポよくパスで繋いでくる京都に焦って自滅した感じ。途中からなんとなく落ち着いてきたが、このままじゃ勝てなさそう。


後半、交替無しかよ。やばいぞ。と思ったら、後半開始早々にジオゴが相手に当ったこぼれ球を拾って、ミドルでドッカーン。サッカーってわからないものです。

京都は勢いをそがれたのか、前線の動きが少なくなって、ぽんぽんとパスが繋がるサッカーではなくなって失速。

そして、宮吉アウトって、なんで。と思った直後、近藤がカウンターから逆転ゴール。ボール出した砂川も良かったが、近藤ががんっばって走って、落ち着いて決めた。二人ともすばらしい。

選手交替。砂川→古田。近藤→横野。内村→三上。あれ、上原はSBのままやりきるのか?

岩沼から三上へのパスからカウンター。三上がゴール前でシュートのために歩幅を合わせようと思っている間に囲まれて不発。これが近藤との差か。ビッグチャンスだったんだっけど。

京都はドゥトラが入ったが、あんまり動かないタイプなので、返って守りやすくなった。とはいえ、散々攻め込まれて、いつものようにホスン大忙し。櫛引もミス無く守りきった。

試合終了。2-1で札幌の勝ち。

シュート数は札幌6に対して京都17。試合内容はこれがすべて。でも、得点は2-1。結果はこれがすべて。
なんと6年ぶりの函館勝利。

ヒーローインタビュはジオゴ。でっかい絆創膏を貼ってるなと思ったら、ハーフタイムに鼻を縫ったとか。本当かいな。祐介のゴールも褒め称えるなど、人の良さも炸裂。プレーと同じで、俺が俺がタイプではなく、周りを生かすタイプでサポーターの高感度も急上昇。

とにかく、今日は京都に攻められ続けた。前線が良く動き、その間でボールも良く動き、テンポ良くパスで繋いでゴール前まで簡単に持って来られてしまう。これって以前の香川、乾を擁するセレッソに似てる。将来が楽しみなチームだ。特に謎のイトーヨーカドー選手は可愛い顔して怖いわ。

一方の札幌は、パスカットした後の一本目のパス、バックパスのフィード。これに正確性が無いのが問題。ようするに、へたくそ。今日勝てたのはジオゴのミドルがすべて。アレが無かったら、流れが変わらず、そのまま虐殺されてた可能性が高い。

とにかくジオゴ。今日はマークに付かれて自由に動けなかったが、それならばとミドルを決めるというのが凄すぎ。ジオゴが下がり気味でも警戒してもらえるようになれば、DFの裏を内村が狙えばいい。石崎サッカーのために生まれて来たような選手。三上強化部長の大手柄だ。

そして、チームとしても4連勝。なんと、函館では6年ぶりの勝利。これだけ苦しい試合でも勝ち点3を奪い取れるようになったというのは、勢いが本物という証拠。

開幕戦から数試合を見たレベルからはまったく想像できなかったが、なんと今年は昇格争いに絡めそうだ。ごめんなさい。ごめんなさい。土下座して謝りますから、J1に昇格してください。


8月20日(土)のつぶやき

2011-08-21 02:50:43 | つぶやき
10:34 from Tween
うが、自動ハッシュつきだったか!
10:35 from Tween
おや、設定付いてなかったぞ。とりあえず、全部消してみたけど。
10:38 from Tween
芳賀+宮澤の替わりに、岩沼+河合か。宮澤みたいに、ゴール前まで飛び出していけるか。
10:44 from Tween
うちのサカつく、コンサドーレが強すぎて、かえってむかつくんですが。今度はニューイヤーカップ優勝してた。
10:52 from 読書メーター
【MM9―invasion―/山本 弘】今度の敵は宇宙怪獣だ!行け行け気特対! しかし、ウルトラセブン役が巨大赤ビキニ美少女とは。311後でも、災害(?)小説をこんなに笑いながら読めるなんて思わなかっ... →http://t.co/golvbrO #bookmeter
10:57 from 読書メーター
【NOVA 5---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)/東 浩紀 他】突き抜けた1編はなかったけど、粒ぞろいではずれなし。安定期? 伊坂幸太郎はやぱりうまいなぁと思う。 →http://t.co/PkMjZ9a #bookmeter
10:58 from 読書メーター
【風の邦、星の渚 上―レーズスフェント興亡記 (ハルキ文庫 お 6-6)/小川 一水】を読んでる本に追加 →http://t.co/UQVq8AO #bookmeter
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