『涼宮ハルヒの驚愕(初回限定版)』 谷川流 (角川スニーカー文庫)



とりあえず、読んだので感想を残す。
初回限定版はあんまり買う気無かったんだけど、普通に買えちゃったので(笑)、積読になってた『分裂』からの一気読み。
キョンを焦点とした対象形の構図を作る偽SOS団。そして、それを防衛するために世界を分裂させたハルヒ。むっ。防衛のために世界を分裂? どっかで聞いたな、それ。敵はセプテントリオンかヤオトか?
対立構図の焦点がハルヒじゃなくってキョンっていうのもおもしろい。
佐々木の噂を聞いたハルヒが、佐々木に対抗意識を燃やし、かつ、佐々木から逃げたいという心の分裂が生んだ事態なのだろう。しかも、佐々木に対面して真実を知るのが怖いために、自分は直接対決に行かないと言う。ハルヒの心ではツハラ……じゃなくてヤスミが事態を収拾することを考えていたのだろうけど、キョンが予想を超えた動きをしておいしいところを持っていったという感じか。
気になる男子の、かつての“親友”の話を聞いて揺れる心とは、ハルヒってずいぶん乙女じゃのぉ。
そして、キョンもモテモテ。なんでこいつだけモテるんだろう。うらやましい限り。
ハルヒの世界では、キョンだけがハルヒの影響を受けない存在。いや待てよ、このハーレム状態にあり、神のごとき存在にすらままならない存在であるキョン。これはやっぱり、キョンこそが世界の神なのではないのか。やっぱり、この疑惑は残るなぁ。
まぁ、謎解きがストーリーの外に組み込まれて、しかもいまひとつキレがなく、みくるの弟とか唐突な設定なのであんまり評価は高く出来ないのだけれど、この事態を引き起こしたハルヒの乙女心が想像されるところが読みどころ。
これが集大成というよりは、さらに発展しそうなネタをちりばめた登場人物紹介篇だと思った方がいいかもだ。
あとがきを読むと、著者のひともいろいろ大変だったみたいだが、まだまだ続くみたいなので、ラノベファンを熱狂させ、SFファンをニヨニヨさせる作品を今後も期待したい。



とりあえず、読んだので感想を残す。
初回限定版はあんまり買う気無かったんだけど、普通に買えちゃったので(笑)、積読になってた『分裂』からの一気読み。
キョンを焦点とした対象形の構図を作る偽SOS団。そして、それを防衛するために世界を分裂させたハルヒ。むっ。防衛のために世界を分裂? どっかで聞いたな、それ。敵はセプテントリオンかヤオトか?
対立構図の焦点がハルヒじゃなくってキョンっていうのもおもしろい。
佐々木の噂を聞いたハルヒが、佐々木に対抗意識を燃やし、かつ、佐々木から逃げたいという心の分裂が生んだ事態なのだろう。しかも、佐々木に対面して真実を知るのが怖いために、自分は直接対決に行かないと言う。ハルヒの心ではツハラ……じゃなくてヤスミが事態を収拾することを考えていたのだろうけど、キョンが予想を超えた動きをしておいしいところを持っていったという感じか。
気になる男子の、かつての“親友”の話を聞いて揺れる心とは、ハルヒってずいぶん乙女じゃのぉ。
そして、キョンもモテモテ。なんでこいつだけモテるんだろう。うらやましい限り。
ハルヒの世界では、キョンだけがハルヒの影響を受けない存在。いや待てよ、このハーレム状態にあり、神のごとき存在にすらままならない存在であるキョン。これはやっぱり、キョンこそが世界の神なのではないのか。やっぱり、この疑惑は残るなぁ。
まぁ、謎解きがストーリーの外に組み込まれて、しかもいまひとつキレがなく、みくるの弟とか唐突な設定なのであんまり評価は高く出来ないのだけれど、この事態を引き起こしたハルヒの乙女心が想像されるところが読みどころ。
これが集大成というよりは、さらに発展しそうなネタをちりばめた登場人物紹介篇だと思った方がいいかもだ。
あとがきを読むと、著者のひともいろいろ大変だったみたいだが、まだまだ続くみたいなので、ラノベファンを熱狂させ、SFファンをニヨニヨさせる作品を今後も期待したい。