『うち捨てられし心の都』 ルイス・シャイナー (ハヤカワ文庫SF)
サイバーパンクやジェンダーSFの論壇で活躍するルイス・シャイナーが、メキシコ、マヤ文明の遺跡を舞台に描くドラッグ小説。おまけに絶版。という本を古本屋で見つけたので、かなり状態は悪かったけど、迷わず購入。
読み終わってみると、いまいちだったかもなぁ。
物語の大きな要素となっているのは、マヤ、マジックマッシュルーム、ゲリラ。
舞台となっている遺跡はナ・チャンという名称。手元の資料でも、ネットでも見当たらないので、たぶん架空の遺跡。だいた、メキシコシティーの近辺はアステカ文明の遺跡が多く、マヤはユカタン半島の方にチョロットある程度だった気が。あ、でもチチェンイツアはメキシコか。
マヤといえば2012年の週末予言だが、この物語でも当然出てくるのだけど、2011年のクリスマスとか、2013年とか、日付を敢えて明確化していない。ここで描かれるのは終わりの始まり。でも大噴火に大地震。ん、どっかで見たような……。
ドラッグはマジックマッシュルームがメインだが、MDMAなんかも出てくる。お塩先生で有名になったやつね。ん?
メキシコのゲリラは、この小説が書かれた当時(1988)にはいなかったはず。イラン・コントラ事件はニカラグア。マヤの中心地とはちょっと外れているか。ゲリラが潜むマヤの遺跡といえば、グァテマラとかかな。これはさすがにシンクロしていないか。いや、アフガンのゲリラはくぁwせdrftgyふじこlp;
円環を描くマヤの時間解釈に興味深いところはあるし、ククルカンとなった男は感動的でもあるのだが、ロックやドラッグの文化に造詣が深くないせいか、あんまり感情移入できなかった。サイバーパンクでもないし、シャイナーの舌鋒が冴えるということでもなく……。
SFというよりは、80年代後半の時事小説だと思った方がいいようだ。
サイバーパンクやジェンダーSFの論壇で活躍するルイス・シャイナーが、メキシコ、マヤ文明の遺跡を舞台に描くドラッグ小説。おまけに絶版。という本を古本屋で見つけたので、かなり状態は悪かったけど、迷わず購入。
読み終わってみると、いまいちだったかもなぁ。
物語の大きな要素となっているのは、マヤ、マジックマッシュルーム、ゲリラ。
舞台となっている遺跡はナ・チャンという名称。手元の資料でも、ネットでも見当たらないので、たぶん架空の遺跡。だいた、メキシコシティーの近辺はアステカ文明の遺跡が多く、マヤはユカタン半島の方にチョロットある程度だった気が。あ、でもチチェンイツアはメキシコか。
マヤといえば2012年の週末予言だが、この物語でも当然出てくるのだけど、2011年のクリスマスとか、2013年とか、日付を敢えて明確化していない。ここで描かれるのは終わりの始まり。でも大噴火に大地震。ん、どっかで見たような……。
ドラッグはマジックマッシュルームがメインだが、MDMAなんかも出てくる。お塩先生で有名になったやつね。ん?
メキシコのゲリラは、この小説が書かれた当時(1988)にはいなかったはず。イラン・コントラ事件はニカラグア。マヤの中心地とはちょっと外れているか。ゲリラが潜むマヤの遺跡といえば、グァテマラとかかな。これはさすがにシンクロしていないか。いや、アフガンのゲリラはくぁwせdrftgyふじこlp;
円環を描くマヤの時間解釈に興味深いところはあるし、ククルカンとなった男は感動的でもあるのだが、ロックやドラッグの文化に造詣が深くないせいか、あんまり感情移入できなかった。サイバーパンクでもないし、シャイナーの舌鋒が冴えるということでもなく……。
SFというよりは、80年代後半の時事小説だと思った方がいいようだ。