kasaruの今日も有り難う

僧侶歴46年。講演依頼受付中
サルコイドーシス・バセドウ病の旦那
岡山へ就職長男23歳
アペール症候群次男19歳

消えていく・・・

2007-03-07 | Weblog
商店街の雑踏が消えた時、

人情も消えたのかもしれない。

巨大ショッピング群乱立の陰に今迄の商店街が消え、

車社会の影響を加味しての郊外への出店

お客様のニーズに応えて・・・と聞こえは良いが、

車も持たずふらっと出掛け

地域とのコミニュケーションの中から生まれた

物の売買だけではない奥底にある人情が

二度と空かないそのシャッターと共に

消えていっているように思えてならない。

近隣住民に殺される何とも言いようのない時代。

お互いの人との信頼の上に成り立つ営みは、

向こう三軒両隣とは戦々恐々と疑心暗鬼のまま

暮らさなければならないのか?

「人を見たら泥棒と思え」昔からあったことば・・・

全てにおいて疑い出したら暮らしてはいけない。

商店街の人情は我々の日本人の誇りだった。

ことばを交わしながら暮れていく時間を共有する、

時にはおせっかいのお土産付きではあったが、

無駄にはならなかった。

「よ!お帰り。この間お母ちゃんと喧嘩したんだって、

お母ちゃん言いすぎたってしょぼくれてたぞ。

大きなお世話だが、とっても有り難いことばだった。

人とヒトとの関わりを上手く持つ為に必要なのが集団生活。

その集団生活を身につける学校という所は今、

学問の中に一番大切なことを忘れてきている。

消えていく人情を取り戻す作戦会議が必要な時代になった。