ドイツのお土産のチョコをもらいました。
表に描いてあるのはブレーメンの音楽隊。
年老いた動物たちを邪険に扱う人間もひどいし、この4匹におどかされて、あわてて逃げ出す泥棒も間抜けで、余り現実味のない話だと思ってましたが、この4種類の動物が順に乗っかっている絵はそれなりに楽しいものでした。
(ただ、この4種が順に上に乗るのは難しいんじゃないかとも思ってました。特に犬が…)
それで、今になって、そのお話から日本の昔話の「古屋のもり」を連想しました。
「古屋のもり」、は古い家の雨漏りのことで、ざっとどんなお話かというと…
『古い農家にお爺さんとお婆さんが住んでいて、馬を飼っている。その馬を盗もうとして、ある夜泥棒が忍び込み梁(あるいは屋根の上?)で息を潜めている。オオカミもその馬を襲おうとして忍んできている。
するとお爺さんとお婆さんの会話が聞こえてくる。何でも、この世で怖いものは泥棒、いやいやオオカミ、いやいや一番怖いのは「古屋のもり」、ということで一致して、今夜あたり来るかもしれない…と。
そこで泥棒とオオカミは、そんなに怖い者がいるのかとビビッていた所、何かの拍子で(お爺さんが、「そら来た!」と言ったかもしれない)、泥棒がオオカミの上に落っこちて、お互いにそれが「古屋のもり」だと思って逃げ出す。』というような話。
まあこちらもかなり間抜けな話だけれども、子供心にブレーメンほど唐突な感じは受けなかったです。
今考えると、馬を盗もうとして厩にいて、お爺さんとお婆さんの会話が聞こえるのだから、同じ屋根の下…てことは、南部の曲り屋…、東北の話かな…。
「夜」、「動物」、「勘違いで泥棒が逃げだす」…ちょっと似てませんか?
ところで、このチョコレートの絵、ネコがとってもかわいいです。
この絵を見ると、順に上に乗るのも可能かと思えてくる。こういう犬なら大丈夫かも…。
毎日トイレに行って、ほっとしますが、それが外出先だとさらにほっとして、そこに清潔で安全なトイレがあったことをしみじみ感謝したくなります。「あー、ありがたい…」と。
とっても好きなのは、アンデルセンだったか、「本当のお姫さま」の話です。お姫さまがあるところに泊ることになって、本当のお姫さまかどうか試すために、何十枚も重ねたふかふかの布団の一番下に小さな豆を入れておいて、次の朝、「よく眠れましたか?」と聞いたら、「何やら固いものがあってよく眠れなかった」と言ったので本当のお姫さまだとわかったという話です。倒れそうなくらい高い布団に自分が寝て、身体が沈むところを想像してしまいました。自分がお姫様でなくてよかった、安堵の胸をなでおろしたものです。
毎日お手洗いに行って、うまくいくと、幸せを感じます。幸せはいろいろなところに転がっているものですね。
そうですね、他の動物も結構リアルでかわいい。
童話や昔話は、動物が話すというのは置いておいても、あり得ない話が結構あって、怖い結末もありますね…。
人魚姫が海の泡になってしまうのは、まあそれなりの結末だと思うのですが、それより前に、人間のような足を手に入れるけれど、歩くたびにナイフが刺さるように痛む…というのがもう想像を絶する話です。私はイヤだと思いました…。
面白いのも沢山ありますけど…。
日本の神話jか昔話か、出典とかわからないですが、神様二人で、眠らないでいるのと、大便を(失礼)しないでいるのとどっちが苦しいかという議論をして、それじゃあ試してみようということになって、眠らない方は大きな石をずーと担いでいて、旅をしながら我慢をしたけど、ある場所でとうとうお互いに我慢できなくなって、一方は〇〇して、一方は大石を放り出して、その石が某所に残っていて、その時飛び散った〇〇が近くのササに乗っかって何々になりました…というようなお話。文章にするとばかばかしいけど、どちらが苦しいかは難しい問題だと思い、子供心にそこだけ覚えているというお話です。
グリム童話だけじゃなく、アンデルセン童話も、マザーグースも、日本の昔話も、「ありえな~い」お話が多いですね。年をとると、あっ、そうだったのかとわかってきたりしますが、小さい頃は、子ども心には納得のいかないお話が多かったです(笑)。