実家の近所の古本屋さんで、お宝、発見。
臼井吉見さんの大河小説『安曇野』全5冊だ。
雑誌『展望』に長期連載されたものが単行本化されていった当時の各巻は持っているが、これはまた別。
1974年に、松本の老舗・鶴林堂書店が筑摩書房と組んで製作・発売した「鶴林堂書店特装愛蔵版」なのだ。
奥付には発行所:筑摩書房、発売元:鶴林堂書店とある。
当時は入手困難だったが、今日、たまたま見つけることができた。しかも超格安。
さらに、一冊ごとの扉に、それぞれ異なる臼井先生のサインが入っている。
第一巻には「邂逅」の筆文字。
小説『安曇野』は、信州安曇野に結ばれた人々、明治の“新しい女”相馬黒光、思想家・木下尚江、クリスチャン・井口喜源治、そして彫刻家・萩原碌山たちを軸とした、まさに「邂逅」の物語だ。
こういう本に出会えるのも信州の古書店ならでは。
ありがたい“お宝”である。
毎年恒例、信州への“田植えツアー”に出発。
まずは、私の実家に立ち寄る。
80歳の母を中心に、妹や弟も参加して、夕食。
出かけた先は、お好み焼屋さんだったが、ここの駐車場で目撃した看板が可笑しかった。
「無断駐車・罰金◆1万円
お好み焼・豚玉◆690円」
無断駐車で1万円を無駄にするより、690円で“お客さん”になったほうが、お得やで(笑)、というアピールだ。
いやあ、大阪からのお店らしくて、いいなあ。