明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

シカゴ・ブルースの旅 その1

2007-07-19 09:20:55 | 
★ブルース旅日記のその3以降のアップが遅かったので、
 その2・1をアップしなおしました。(内容は一緒。順番だけね)

◎憧れの地・シカゴ

シカゴ。
ブルースの本場、20歳からの憧れの地。

いつかシカゴへ行って、ブルース・フェスティバルを観て、ブルースバーで生演奏を聴いて、シカゴの風を感じてくる。
それが、長い間の夢だった。

いつか叶うような気もしたし、絶対に叶わないような気もしていた。
そんな大げさな・・・たかがアメリカ旅行じゃないか、宇宙へ行くわけでもあるまいし・・・と思うかもしれないが、夢は夢のままで終わることだってあり得た。
なぜなら、この夢の実現には、一緒にブルースと風を感じてくれる「相手」が必要だったからだ。

ソウルメイトはいた。
私の夢は形になった。


◎トイレに行きたい

6月6日
彼と二人、シカゴを目指し、飛行機に乗った。
朝8時伊丹発で成田へ。そこからシカゴまではさらに12時間。
かなりの長旅だ。


成田へ向かう途中、飛行機の窓から見えた富士山。
この気高く美しい姿を見ると、自分も凛とした気分になった。
さあ、いよいよ出発だ!

シカゴ行きの飛行機のシートは3人掛けで、彼が窓側、私が真ん中。
通路側はどんな人が来るのかと思ったら、黒人のおばちゃん!!
もう今にもゴスペルとか歌いそうな感じ。

しかし、私も彼もトイレが近い。
トイレに行くには、そのゴスペルおばちゃんの前を通らなければならないのだ。
二人でぼそぼそと「トイレどうする?」「ビールガマンしよう」と相談。
それでも、「お飲み物はいかがですか?」と来られたら、迷わず、
「あ、じゃあ、ビールを・・・」と答えている二人・・・

結局、トイレは1回だけ「ソーリー、ソーリー」と言いながら通らせてもらって二人で一緒に行ったが、その後はなんとか行かずにガマンができた。
長時間乗るときは、やっぱり通路側がいいなぁ。

12時間はかなり長く感じたが、東野圭吾の分厚い本を持っていっていたのと、彼がDSを持ってきてくれていたので、退屈はしなかった。
このDSは、彼が会社の上司の方から借りてきたもの。
「脳内トレーニングのソフトも買ったから、やろう!」と彼。
「やろう、やろう!」と私もはりきっていた。

それが、いざやろうとしたら、彼が「あっ!」と言う。
どうしたのかと思ったら、ソフトを出した瞬間に落としたというのだ。
おいおい……!
シートの下を探してみたが、一向に見つからない。
「降りるときに探すわ・・・、たぶん後ろの席までいってる・・・」
結局、脳トレはできず
「えいごづけ」だけやった。

さらに、映画でも観ようかとリモコンを取ろうとしたら、なんと!ゴスペルおばちゃんの腕が私のリモコンの上に!!
言おうかと思ったが、なんとなく言いづらい雰囲気・・・。
じゃあ、ゴスペルおばちゃんが席を立ったときか、腕をどけたときにさっと取ろうと思い、ずっと待つことに。
でも、結局最後まで腕は乗ったままだった・・・


◎ブルース旅仲間との出会い

ついに着いた!憧れのシカゴ!
今回はツアーだったので、専用のバスが空港で待っていてくれた。
そこに乗り込んだ13人。
これから旅を共にするメンバーだ。

大阪からは、私たち以外に2組の夫婦。
年齢は40代と50代だろうか。
それから、京都から20代後半のおにいちゃん。
合計7名。

意外にも東京などの関東人は全くいなくて、あとは九州勢!
福岡のカップル1組。北九州市のカフェ経営者、鹿児島のギタリスト2名。
合計5名。
西日本、アツイな!

さらに、北海道は札幌から1名。
「札幌だとブルースやってる人も少ないんじゃないですか?」と尋ねると、
「10人くらいですかね」と言っていた。
うーん、貴重だ!

本当は30名以上で催行だったのだが、強い要望により13名でもツアーが行われることになったという。
どんなマニアックな人たちが集まるんだろうかと思っていたら、わりとみんな普通で、そして、とにかくいい人ばかり!

この仲間たちのおかげで、旅はぐんと楽しくなった。


◎シカゴに来たんだ!

1日目はシカゴ市内観光。
バスで主な名所をまわってくれる。
ガイドさんも日本人のおじさんで、またこのガイドさんがとても気さくないい人で、あまり期待していなかった観光もなかなか楽しかった。

何より天気がいい!
私と彼の旅はいつだって、快晴
抜けるような青空とはこのことか。
気温も25度前後で暑くも寒くもなく、本当に気持ちがいい。

アメリカで一番高いビル「シアーズタワー」では、103階の展望台へ。
眼下に広がる景色は、そりゃもう絶景!


日本とはスケールが違う。
さらに、山がないものだから、本当にどこまでも平野が広がっている。


一方では高いビルもそびえたち、その向こうにはミシガン湖が。

このミシガン湖の近くにも連れて行ってもらい、湖越しにビルを眺めると、こんな感じ。


どう見ても海にしか見えない。
九州と四国を足したくらいの大きさはあるとか。
がんばれ、日本一の琵琶湖!(笑)

まだ普通の観光で、肝心のブルースは出てこなかったが、観光にも満足していた。
彼と二人、何度も何度も「よかったなぁ、来てよかったなぁ」と言い合う。

旅立ちの前日の睡眠は3時間。
その前の日も4時間くらい。
その前の日も確かわずかだった私。
旅行前に仕上げておかなければならない仕事に追われ、旅の準備に追われ、とにかく忙しく、寝る時間がなかった。
そのうえ、時差で夜中のはずが朝になっていて。
ほとんど寝ないままでまた新しい日が始まっていた。
だけど、眠気も吹き飛ばせるくらい、興奮していた。

今、シカゴにいる。
そう思うだけで、熱いものがこみ上げてくるのを抑え切れなかった。

本当にシカゴに来てよかったと思える出会いやブルースがあるのはこれからなのだが、この時点で既に私も彼もシカゴを満喫していた。

ブルース三昧の日々については、また明日

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