明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

事業のプランニングが必要だ

2009-03-23 15:00:35 | 仕事
今日は久しぶりの営業だった。
営業と言っても私からではなく、社長さんから相談に乗ってほしいとメールがきた。
半年前くらいに取材して知り合った会社で、私のことを覚えていてくれてメールをくれたのだ。

相談は広報のこと。新しい技術を売り込むたいと考えているのだけど、ニッチな分野なだけに認知度が必要で、数をとらないと利益が上がらない。
そこで、広告だ。
でも、普段は下請けをやっているような会社だから、自分たちで広告をうつということがない。
費用の相場もわからないし、外注ライターやデザイナーをどう使っていいのかもわからない。

前に取材したときにすごくいい社長さんだと思ったし、わざわざ私にメールをくれたことも嬉しかったので、とりあえず無料で相談に乗った。

零細企業なので、できれば自社の人間でチラシなども作りたいとのこと。
何にしろ文章を書くことが必要になってくるので、コピーの書き方などを教えてもらいたいとのこと。

最初は面白いな、と思った。
ライティングを教えるのはやってみたい仕事でもあったし。
でも話したり考えたりしているうちに、やっぱり「餅は餅屋」だなと思った。
ライティングを教えてる時間とお金で私が書けてしまうし、意味がないような気がしてきたのだ。
それで、アウトソーシングも上手に使えばいいという話をしたのだが、社長さんを混乱させてしまっただけのような気もする。
最終的には、社長さんの中でいろいろまとまってから、私の力が必要なことは依頼するという話で終わり、営業としての成果はあった。
社長さんの力になれたこともよかったと思えたし。

だけど、帰り道に思う。
なんかもう少し、私は事業としてのプランニングをしないといけないなと。
単に請われたものを言い値で書く…、それだけではいけないんじゃないだろうか?
昨年は中小企業をまわって2冊の冊子もできたが、それも相手に依頼されてのこと。私のプランではない。

昨年、明石の水産加工会社のパンフをゆうちゃんと一緒に作ったことをきっかけに、漠然とではあるが、「こういうものを作りたい」という思いも生まれた。
今日の社長さんの話でさらに確信したけれど、中小企業は本当に良い商品や技術を持っていても、それをうまく伝える手段をもたない。
もしくは伝える必要性も感じていない。
だけど、こちらが親身になって取材して、思いを代弁したものを形作ることはできる。
それは企業側にとって非常に大事なことだ。
コンサル的な意味合いも含めて、中小企業のホームページや会社案内、商品パンフ、チラシなどの広告ツールを見直すことができれば…という思いは昔からあったが、最近その必要性を強く感じている。
ただぼんやり考えているだけではダメなんだな、と今日は思った。
本当にこれを自分の事業の一つにしたいのであれば、もう少しちゃんとプランニングしなくては。

本当はプランニングして、営業して、私を上手に使ってくれる人がいればいいんだけど…。
そんなことを思うと、やっぱり私はライターであって、起業家ではないんだなぁとも思う。
今日も結局、自分がやりたかったビジネスには結びつけられず、単なるライターとしての営業に終わってしまった。

何を書いて、どんなふうに自分を世の中に売り込んでいくのか。
これが今の課題である。