明日元気になれ。―part2

毎日いろいろあるけれど、とりあえずご飯と酒がおいしけりゃ、
明日もなんとかなるんじゃないか?

驚愕!役場仕事

2007-06-26 10:57:52 | 生活
ウワサの住民税。
来た!!

サラリーマンの方は毎月引かれるそうだが、
私のような自営業は1年分の請求がドーンと一度に来る。
(支払いは4期にまで分けられるが)

金額を見て、覚悟はできていたが……
驚いた!

年間で4、5万円も増税されている!
これ、あれだけニュースになって覚悟ができていたから平常心を保っていられるけど、
いきなりだったらショックで倒れてるな・・・

こんなに稼ぎが少ないっちゅうのに、一体ナンボ搾取したら気が済むんや

今、私は収入が以前の半分になっていて、それでも彼の扶養に入ってるわけじゃないから、国民年金、国民健康保険と支払わなくてはならず(病気をしないから、保険証なんか一度も使ったことないのに!)、かなりキビシイ生活を強いられている。
生活費も折半。
(これは私が希望した)

もうホントにカツカツです

貯金も底をついてきたけど、不思議とこれは不安にならないのよね。
むしろ、こうなったら(どうなったら?)1円残らず使ってまえ!みたいな気持ちになっていて、気が大きくなっている。
100万円以上貯まった結婚前は、なくなるのがめっちゃ怖かったのに。

30代で自分で仕事していて、これほど貯金がない人もいないだろうな

でも、ほんま、国には頼られへんから、自分でお金を貯めていかないとね。
美しい国はどこへ?

荻原浩の「メリーゴーランド」という本、おすすめです。
役所仕事を徹底的に皮肉っていて、面白い。
でも、たぶん誇張してないと思う。

つい最近、私にもこんなことがあった。
入籍届けを出した日、パスポートの申請のために戸籍謄本を出してほしいとお願いした。新しい姓になったので、作りなおさないといけなかったから。
旅行の日が近づいてきていて、ギリギリで焦っていた。

今届けたところなので、すぐに出してくれるとは思わなかったが、明日くらいにはいけるだろうと思っていたら、役所の人はこう言った。
「いつになるかわからないです」
「は?」
「時間がかかるんですよ」
「え?こちらも急いでるんですけど。だいたいどれくらいかかるんですか?」
「まぁ1週間か・・・もっとかかるか・・・。たまに早くなるときもあるんですけどね・・・いつほしいですか?」
「いや、いつほしいとかじゃなくて、できるだけ早くほしいんですよ(苦笑」
「さぁねぇ・・・まあ、一応言ってみますけど・・・」
「いや、あのね、すごく急いでるんで、最速でやってもらえますか?それで、出せるようになったら電話いただけますか?取りに来ますんで」
「わかりました。じゃあ、ご連絡します」

これが月曜日。
その週の金曜になってもまだ連絡はない。
本当にギリギリだったので、ダメもとで金曜日に行ってみた。
別の人が対応してくれたので、
「月曜日に入籍したばかりなんですけど、戸籍謄本もらえますか?少し時間がかかるって言われたんですが」
と言ってみたら・・・

フツーに出た!!

なんやねんな、もう・・・
「できるんやん!」と心の中でツッコんでみたが、もうあきれるばかり。
これが役所の実態ですわ。

結婚して、いろいろ手続きをしたから比較できたけど、民間の対応はいい。
ガスも電気も電話もカード会社も旅行会社も、サービスがいい。すごく丁寧。
まいったのは、水道だけ(これまた町役場関係)。
切り替えをお願いしたら、オバチャンに電話を変わられ、住所を言うと、パソコンで入力してるんだろうな・・・
「えーと、ヒ・・・ヒロ・・・えーと、えー・・・」
と、住所の入力でパソコンのキーボードを1文字ずつ探しているのが伝わってくる。

まあ、これはガマンできる。オバチャン、がんばれ。
でも、その後がすごい。
住所を入力したら、どうやらその住所の建物が画面に出なかったらしく、言った一言がこれ。

「ない」

「え?(←若干、苦笑」

「ないわ」
いや・・・、ないって(苦笑)
昨日まで住んでいた建物なんですけどね・・・
立派に存在してます

はー・・・
結局、あれこれ聞かれてやり直して、なんとか水道の切り替えはできたが、民間と違ってフリーダイヤルじゃないし、このオバチャンが入力している長い長い時間、全部こちらの電話代。

私は思うわけだ。
やっぱりお金もらってるプロなんだから、勉強しようよ。
技術も対応も。

役場の人の「いつほしいですか?」この言葉に役所仕事のすべてが集約されているような気がしてならない。
客が急がないなら、自分たちも急がない。
こんな仕事の仕方、あかんやろ。
客が急がなくても最速で仕事をする。最低でもいつできるかわかっていて伝えることができる。
これって、どんな仕事においても最低限の当たり前のことだと思うのだが・・・。

まあ、全員がこんな仕事をしているとは思わない。
それは「メリーゴーランド」を読んでいてもよくわかる。
だけど、まあ、だいたいこんなもんだ

1通のメール

2007-06-26 01:44:09 | 想い
さっき、メールをチェックしたら、1通のメールが届いていた。
このブログを読んでくれている女性からだった。

いつからか私の日記を読むようになり、日に数度も更新をチェックするほど好きになったとのこと。
それほど長いメールではなかったのだが、その中に何度も何度も、「あなたの文章が大好きです」と書いてあった。
そして、「もっともっとあなたの書いた文章を読みたいです」と。

自分の人生の集大成にする!とホームページを立ち上げたのはいつだったか。
もう6年以上前だ。
料理・食材・器・本・紅茶・旅・ブルース・仕事・エッセイと盛りだくさんのコンテンツで、自分のこだわりと好きなものを全部文章にして詰め込んだ。

その中に、「日記」も作った。
なぜか見知らぬ人が毎日読んでくれ、時には私の日記を初めて読んだ日からすべてを遡って読んでくれる人もいた。

私の日記をプリントして持ち歩いていますとか、
プリントしたものを時々読み返して、励みにしていますとか、
どうしてもありがとうと言いたくてメールをしましたとか、
本当に何通もそんなメールをもらった。

・・・どれほど嬉しかっただろう。
いつか自分が書いたものが、たった一人の人の心にでもいいから光になりますようにと、明日また歩ける希望になりますようにと、願いをこめて書き続けてきた私にとって、こんなに嬉しいことはなかった。

もちろん、いいことばかりじゃない。
そんなふうに日記に書いたら、「あなたのような人がそんなものを書きたいなんてあつかましいにもほどがある」とか、「あなたは自分の汚物を自分の日記でさらけ出して、ネット上に流しているのと変わりがない」とか、「もっともっと不幸になれ!あなたが泣いていると、笑いが止まらない」とか、そんなメールも何通か来た。

別にそんなことに落ち込みはしなかった。
気の毒な人だなぁと思っただけで。

でも、知り合いに、「もうダンナからあなたの日記は読むなと言われている」とか、「あなたの日記を読んだら当事者として立ち直れなかった」と言われたときは、かなりへこんだ。
人の悪口や中傷を書いたことはないつもりだけれど、私の赤裸々すぎる気持ちの表現や事件の描写が、現実にその場にいた人間にとっては気に障ったり、傷つけたりすることもあったようだ。
もちろん、そんなつもりはなかったので、後でそれを言われて私自身もショックだった。(こういうところが私の欠落した部分なのだろう)

実は、最近もそういうことがあって、私は落ち込んでいたのだった。

自分がした失敗とか、信じられないような過ちとか、
そういうこともへこむけれど、
自分が書いたものが人を傷つけたと知ったときの落ち込み方というのは、
ちょっと尋常じゃない。

何か書こうと思っても、言葉を選んでしまい、怖くなって。
そうすると、ずっと自分の味方だった言葉たちが、他人のように遠くなってしまい、やり場のない焦燥感を抱えて、ひどく孤独で。

だけど、さっき、見知らぬ人のメールに救われた。
何度も読み返して、ひたすら泣いた。

『ご自身のはけ口でも何でもいいです。
もっともっとあなたの書いた文章を読みたいです』

このくだりで、嗚咽するほど涙が出た。

散々泣いた後、また、言葉たちが私の味方になって、そばに近づいてきた。
ああ、楽になった。救われた。

絵でも音楽でも工芸でも何でもいいけど、
何かをクリエイトしたいと思っている人なら、なんとなくわかってくれるんじゃないだろうか。
「それ」が自分の「味方」だと感じる瞬間の喜びを。

あんなに他人行儀だった言葉たちが、今はまた私の中に入ってきて、感情のままに文章を形作っていってくれる。

・・・本当に、何とお礼を言ったらいいのかわからない。
私を救ってくれたメールの差出人の方へ。
きっと読んでくれていると思うから。

『ありがとうございました。
これからも書いていきます。』