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黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七 第十三節 語句の意味

2012-03-27 11:05:40 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 脈要精微論篇 第十七

第十三節

 帝曰。諸癰腫筋攣骨痛、此皆安生。

 岐伯曰。此寒氣之腫、八風之變也。

 帝曰。治之奈何。

 岐伯曰。此四時之病。以其勝治之愈也。

 

語句の意味

癰腫=廱で腫を発するもの。

<霊枢官鍼篇>「賛刺は直に入れ、直に出し、しばしば鍼を発して之を浅し、血を出す。是癰腫を治するをいうなり。」

 

廱=六淫を外感し、あるいは膏梁厚味のものの過食、あるいは外傷感染などにより、本病を発する。

症状としては、腫れは大きく、根は浅く、赤みを呈して痛みが強く、皮は浅くて光沢を帯び、化膿しやすく、またその口はすみやかにふさがる。

 

腫=肌肉が浮満すること。はれること。

陰陽応象大論篇第5第六節「寒は形を傷り、形傷るれば腫す」

陰陽應象大論篇 第五 第六節

陰陽應象大論篇 第五 第六節 語句の意味

陰陽應象大論篇 第五 第六節 訳

 

筋攣=証名。肢体の筋脈が縮んでひきつれ舒びることができず痛むもの。

これは多く寒湿を外感し、あるいは血少なく、津液損耗し、筋脈が栄養されずにおこる。

本証は中風・痹・麻風・破傷風などにあらわれる。<霊枢刺節真邪篇>「虚邪筋に博てば筋攣をなす。」

 

骨痛=証名。身体のある部分が疼痛し、しかも痛みが骨に徹するものをいう。痹証・骨傷・虚労などにみられる。

<霊枢陰陽二十五人篇>「寒湿に感ずるときは、則ち善く痹れ、骨痛み、爪枯るなり。」

 

安=アン。ヤスい。イズクんぞ。どうして。どんなところにか。おく。

 

寒氣=水毒などのような寒性の邪。<素問逆調論>「帝曰く、人身に衣の寒にあらざる也。中に寒気あるにあらざる也。寒の中より生ずるは何ぞや。」

 

八風=嬰児風(東方から吹きくる風邪)・大弱風(南方から吹きくる風邪)・剛風(西方から吹きくる風邪)・大剛風(北方から吹きくる風邪)・弱風(東南の方から吹きくる風邪)・謀風(西南方から吹きくる風邪)・折風(西北方から吹きくる風邪)・凶風(東北の方から吹きくる風邪)

 

四時之病=春夏秋冬の季節による病

 

以其勝治之愈=相剋・五行学説の術語。

木・火・土・金・水の五種の物質間における相互の制約と排斥の関係であり、臓腑間での相互制約という生理現象をさしている。

すなわち「木剋土(木(酸)は土(甘)に勝ち)・土剋水(土(甘)は水(鹹)に勝ち)・水剋火(水(鹹)は火(苦)に勝ち)・火剋金(火(苦)は金(辛)に勝ち)・金剋木(金(辛)は木(酸)に勝つ)」である。

このように木が土を剋する関係を相剋関係という。また常態に反する相乗の関係である病理現象の「木乗土」も「木剋土」と称している。

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