夷川舟溜り前にある石造物の由来が判明

2008-07-01 12:12:20 | 琵琶湖疏水

 鴨東運河の夷川舟溜りの南側に、石造物を集めた小さい庭園が存在する。少し西寄りの夷川発電所前にあり、写真を見れば記憶にある人も多いと思う。
         
      石造庭園全景(背景に夷川発電所の施設あり)  中央にある不思議な形の石造物

 右上の写真の方形石造物は外見上花崗岩製で、寸法は幅76cm、奥行90cm、高さ55cmの大型で細かい模様が刻まれており、かねてより由来を知りたいと思っていた。そこで、琵琶湖疏水記念館の井垣館長に調査をお願いした結果、第四トンネル洞門の部品であることが判明した。第四トンネルは第一疏水の疏水分線の蹴上側入り口にあったが、第二疏水が完成したとき、第四トンネルは不要となり、その後の疏水分線の能力増強工事時に撤去することになり、洞門の部品が記念に残されたようである。
 私にとっては貴重な発見なので、とりあえず速報としてブログで紹介し、もう少し詳しく調べて、ホームページで取り上げたいと思っている。