徳川美術館・特別展「尾張徳川家の雛まつり」展の見学記

2010-03-12 17:18:13 | 歴史と散策
 京都新聞旅行センターのバスツアーで雨の旅となった。徳川家といえば江戸幕府の将軍家の歴史に触れることは多かったが、御三家筆頭の尾張徳川家ゆかりの「徳川美術館」を見学する機会に恵まれなかったので、参加させていただいた。 いただいた資料によると、徳川美術館は、尾張徳川家19代の侯爵・徳川義親の寄贈にもとづき、尾張徳川家に伝えられた数々の遺品を収めて、昭和10年(1935)に開館したもので、その種類の豊富さ、質の高さ、保存状態の良さに加えて、徳川幕府の権力・財力の偉大さに圧倒された。ちょうど特別展「尾張徳川家の雛まつり」が開催されており、江戸から昭和にかけての豪華な雛人形や雛道具を楽しむことができた。     
                     
                              玄関ロビ-に展示された雛人形 10-03-09-702  
  展示品の中心が、歴代の遺愛品やその家族が実際に使用したもので、完全な形で保存されており、その数1万数千件に及ぶといわれている。名古屋城二の丸御殿にあった「猿面茶屋」や「能舞台」も原寸大で復元されていた。 私がとくに興味を持ったのは、江戸時代の歴史を語る文書類が豊富に保存されていることで、「蓬左文庫」の名で知られている。また蓬左とは江戸時代に使用された名古屋の別称であることを知った。残念なことは、時間の余裕はあったが、雨のため「徳川園」の庭園見学を割愛したことである。 また、途中で入手した資料で、名古屋とその周辺地区には多くの美術館や博物館が存在することを知った。とくに私が興味を持つ「近代化産業遺産」も多く存在しているので、機会を見つけて訪問したいと思った。