ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

今日は第11回目の〝きらら俳句教室〟、そこで…サプライズが!

2023年02月18日 | 俳句

 今日は朝からあいにくの雨。気温は昨日よりは少し高くなっていましたが、やっぱり日差しがないと体感温度はぐっと下がりますね。

 第3土曜日でしたので、阿知須のきらら浜自然観察公園での俳句教室第11回目へ朝9時から出掛けました。いつものように…あれ?今日もレンジャーがWさんでなくSさんです。聞けば事情があってWさんは退職されたとか…約一年近くもお世話になったのにお礼も言えず…ゴメンナサイ!改めて有り難うございました。

 9時30分より開始。いつもの如く今月の見所をSさんに説明してもらい、プリントを見ると…その説明の中に〝雨水の頃の季節を表す言葉「三寒四温」と「春一番」…〟とあるではないですか。

 「春一番」は問題ないのですが「三寒四温」という語、以前にも何かで見たことがありますし、ブログでも使用している方がいるのですが、これは寒中で使用されるべき言葉で冬の季語になります。〝雨水の頃〟というのは、2月19日頃に当り春になりますから間違いなんですよ。確かに春になっても寒い日と温かな日が交互に訪れて、本格的な春へと向って行くのですが、それに対して「三寒四温」を当てはめては欲しくないものです。

 もちろんこれはSさんが勝手に書いたものではなく、その出典は「暮らしの歳時記」からと書いてありましたので、これがあちらこちらに出回って広まっているのではと…困ったものです。

 調べてみると…この「暮らしの歳時記」には〝「三寒四温」は、もともと中国北東部や朝鮮半島北部で使われていたことばで、本来は冬の気候を表しますが、気候の違う日本では寒暖の変化がはっきりと現れる早春に、冬から春へと季節が変わっていくニュアンスで使われることが多くなりました。〟とも書いてありましたが、だからとって俳人の端くれとしては安易に使用して欲しくない言葉です。広辞苑などの辞書類や歳時記で冬と認めている語を使わずに、春の季語として「寒戻り」や「余寒」などがありますからそれを使って説明して貰いたいと、私は思いますけどね。

 まあ、兎に角時間がきましたので〝雨もまた良し〟と外へ。雨の蘆原や湖の風景は春になったとは言えやっぱり寒々としていましたね。

 でも今日は蛙がもう産卵しているというのでビオトープ方面へ吟行です。ところが、そこここ探してもそれらしきものが…〝どこにもないですよ〟と言うと、Sさんが〝ぼくには見えてますがね〟なんて言って、ゴミの塊のようなものを突き…〝ほら、これお玉杓子がここから…〟と。そう言われて見るとそんな塊がそこここにありました。やはり教えて貰わなければ分からないというものですね。

 最初の方では雉(きじ)がいたらしいんですが、殆どの人が見てなかったし、今日は何もないわねと言いながら来ると、最後に「藪椿(やぶつばき)」が一輪だけ咲いていて、雨に濡れてキレイ。また「巣箱」も見つけました。どちらも春の季語ですよ。

 センターへ戻って、後半の句会へ入る前のこと…わあ、何と何と、サプライズ!でした。教室の皆さんから出版のお祝にと豪華な花束を頂き、もう、ビックリポンですよ…感激、感激!本当に有り難うございました。

 句会でもビックリポンが…。今日の最高点句が先月に引き続いて、今年度始められたばかりのTさんの〈栴檀(せんだん)の食べ尽くされて木の芽雨〉でした。〝この句、実と言わなかったところがいいですね。季語もピッタリ…〟と誉めるといやあと照れて…花丸でした。この景は誰かが栴檀の木を見つけてそれには茎だけで実が一粒も残っていなかったんです。鳥が食べたのよねなどと話ながら、それを見つけた本人は句にしなかったのに、見逃さなかったTさんがちゃっかりと…。だから吟行っておもしろい!これは…写真撮るのを忘れました。ザンネン!

 もう一つ〈水浅し絵地図の如く蜷(にな)の道〉というMさんの句、これも高点句で花丸です。ただこれは〈水浅し〉が言わなくても分かりますので、できればここを削って何か…例えばこことは違いますが〈城町の〉とかにすると〈絵地図〉が昔の地図のようでおもしろくなりますよね。ちなみに季語は「蜷の道」で、川蜷が池の底を這い回った跡のこと。春になると蜷の動きが活発になってその跡がまるで迷路のような道になっているからなんです。この写真の真剣に見ているのがMさん。成果が出て良かったですね。

 終って帰るとき、まだ雨は止んでいませんでしたが車まで花束を持って来て頂いて、アリガトウ!午後はまた宇部馬酔木の句会がありましたので、そちらへ…。今日も忙しくて、疲れました。オシマイ!


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