ちわきの俳句の部屋

メカ音痴おばさんの一念発起のブログです。
人生の後半を俳句にどっぷりと浸かって、…今がある。

これホントに残暑?34度の吟行会

2020年08月20日 | 俳句

 昨日も一昨日も車に乗ると、車内の温度計は43度、…運転するにもしばらく冷やしてからでないと出来ませんでした。エアコンがガーガーと回りっぱなしでも、やっと38度ぐらいですよ。

 今日も昨日と同じような雲一つない晴天で、暑くなりそう!

 ところで、昨日は朝10時から月例の吟行会があったんです。でも、8月当番のRさんの都合で、一番近い宇部市中心部にある渡辺翁記念会館とその周辺の記念公園を吟行しようということになりました。

 吟行だからといって特別に遠方へ行かないといけないということはないんですよ。何度行った所でも構わない。先月も市内の宗隣寺だったでしょう。この記念館は宇部市の代表的な建物ですから、こういう時にしっかり見学させてもらうのも良いことかも知れません。宇部市民なら誰でも何度かは来たはずなのに、建物の中の詳しい説明を聞いたことのある人は少ないようでした。私も初めてでしたもの。この日はガイドさんが説明して下さったので、とてもいい勉強になりました。

 この渡辺翁記念会館は2005年に国の重要文化財に指定され、2017年には開館80周年を迎えました。現在でも現役で数多くの公演、催しが行われている全国でも希少な建築物なんですよ。

 1934年に、宇部市の近代工業都市化への祖である渡辺祐策(わたなべすけさく)翁が逝去され、その功績を称える記念事業としてこの会館建設が1935年に着工され、1937年に竣工しました。設計は日本近代建築を代表する巨匠村野藤吾(1891~1984)氏です。①②玄関左右にある坑夫と工夫のレリーフ

 しかし、建物の中は日が差さないからといって決して涼しくはありません。まるで大きなサウナに入っているようで、みんな汗ダラダラ。でも一番気の毒なのは説明されるガイドさん…大きな声で喋らないといけないし、もちろんマスクですものね。地上3階地下1階をくまなく案内していただき約1時間…ご苦労様でした。

 ①海底炭鉱を模したロビー ②ロビーに合わせてデザインされた木の長椅子 ③客席の椅子にはソーシャルディスタンスの張り紙 ④舞台から見た客席(1階837席・2階516席 合計1,353席) ⑤⑥舞台とその袖 ⑦中庭の竹林 ⑧2階のロビー ⑨⑩開館当時のピアノ。日本の一番古い三大ピアノの一つで、今でも演奏できますって。 ⑪2階席からの客席と舞台 ⑫記念室の渡辺翁の肖像画  

 その後、外の公園の方へ出て、ああ、やっと人心地が…緑蔭の風のナント有り難かったこと!宇部のこの日の最高気温34度、でも爽やかな風が吹いていたのが救いでした。12時前までここでみんな思い思い木陰の下にて句作。やっぱり木が多いので空気が違いますね。

 ①記念公園の木々 ②公園には鳩がたくさんいましたが… ③渡辺祐策翁の銅像

 それから昼食場所の全日空ホテルまで歩いて5,6分…片陰もない舗装道路の暑いこと、暑いこと、参りました。やっと中華料理店に着いてホッとしましたが、…うう~ん、帰りも句会場が会館なのでまた歩いて行かないと…これはシマッタ!車で来るんだったなあ。句会を始める前に少し時間がありましたので、会館でのリハーサル光景を見学。でもこれを詠むのは難しい!でも、Nさんが挑戦していましたね。サスガです。

 やっと句会場が使えるようになりましたので移動して、吟行句5句で9人の計45句の句会をしました。今回の句材はどれもみんな難しかったですね。建物の中とか、銅像とか…人工的なものは句にしても単なる報告になってしまいがちですから。季語も「秋暑し」や「残暑」が7句と圧倒的、他には「炎天」「炎昼」「熱風」「風死す」などの真夏の季語が多かったですね。でもまあ、こんな状況ですからそれも仕方のないことです。何にしても吟行すればそれなりに句は詠めるということ。汗を流しながら説明して下さったガイドさんもちゃっかり句材にして詠んでいましたものね。よくガンバリました。

 後はクラーの利いた部屋でしっかり17時まで勉強しました。皆さま暑い中オツカレサマでした!

コメント (4)
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